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掲載:2025年10月23日更新:2025年12月16日

【万博採用建材】ガルバリウム鋼板に着色塗料を施した「ナニワ鋼板スパンドレル」

難波金属
大阪・関西万博では、各国のパビリオンや共用施設、屋外設備にいたるまで、機能性・美しさ・環境配慮を高次元で融合させた多彩な建材が採用されました。 本連載「万博採用建材」では、実際に万博で使用された建材メーカーの製品を取り上げ、採用の背景や開発の裏側、そしてそれぞれの建材が空間にもたらす価値を深堀して紹介します。
今回は、難波金属株式会社のガルバリウム鋼板に着色塗料を施した「ナニワ鋼板スパンドレル」です。




採用された製品



採用された経緯

難波金属
トルクメニスタン館の外観は緩やかに凹凸した丸みを帯びたデザインとなっており、R(アール)施工面に対応できる外装材を探されていました。
一般的な外壁材はR(アール)施工面への対応を想定しておらず、仮に取り付けたとしても、仕上がりが多角的になってしまいデザイン性は失われます。
弊社の「ナニワスパンドレル」製品も主に平面に使用されるケースが多いですが、薄板(t=0.5)を成型加工する方法をとっている為、R(アール)施工面にもなじみ、滑らかなR面を表現できる事から採用に至りました。
また、「ナニワスパンドレル」製品は長尺対応が可能なため、中間ジョイント部材を必要とせず、意匠性が損なわれない点も大きなメリットでした。
※実際にトルクメニスタン館では最長L=7200の製品を納めました。


採用場所

難波金属
出展地域 :欧州
会場エリア:トルクメニスタンパビリオン(エンパワーリングゾーン 海外パビリオン P35-01)


万博採用写真



製品の特長

難波金属
材質
ガルバリウム鋼板(スチール+合金めっき)
寸法
乱尺 最短l=620、最長l=7200
色調
メタリックゴールド(フッ素焼付塗装)
主な用途
外壁、化粧板
設置場所
トルクメニスタン館のパビリオン外壁



開発で苦労したこと

トルクメニスタン館は万博会場の中でも海に近い沿岸部に位置し、潮風等の耐候性の条件が厳しい立地でした。そのため高い耐候性を持ちつつ、カラーバリエーションの提案が必要な案件でした。
弊社は当初、ステンレスやアルミなど耐候性に優れた金属素材のスパンドレルを提案しましたが、コスト面から鋼板製で再検討となりました。
「ナニワ鋼板スパンドレル」は基材のガルバリウム鋼板(合金メッキ)の上にさらに塗料で表面をコーティングし意匠性と耐候性を高めた商品です。
今回は耐候性を最大限に高めるために、塗装はフッ素樹脂系の焼付塗装を選択しました。
色は最終的に高級感のあるメタリックゴールド色に決まりましたが、決まるまでに様々なパターンを提案するのは大変苦労しました。
ただ、その甲斐あってユーザーのイメージ通りに高耐候性で高級感のある商品を作ることができました。


製品の活用例・施工実績





建材ナビ担当者より

鋼板スパンドレルは、耐久性があり、デザインへの適応も高く、非常にバランスの取れた実用性のある建材だと思います。 今回、トルクメニスタンパビリオンの外装で使用されたのも、デザインの再現性が高いことが証明されてのことと実感します。 公共事業から商業施設、住宅、工場から屋外看板などのサインまで幅広く活用できるスパンドレルです。是非、ご活用ください。
難波金属株式会社 担当:大堀





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