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  • 掲載:2025年11月27日 更新:2025年11月27日

【開催レポート】建材ナビ、JAPANTEX 2025のブース出展とトークセッションが盛況のうちに閉幕
The 44th JAPANTEX 2025 INTERIOR TREND SHOW

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建材ナビは、2025年11月19日(水)から21日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された日本最大級の国際インテリア見本市「JAPANTEX 2025」にブース出展し、多くのお客様にお越しいただき、盛況のうちに幕を閉じました。また、会期中には広報担当がトークセッションに登壇し、エシカル建材およびサステナブルな取り組みの可能性について議論いたしました。




JAPANTEX 2025

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「JAPANTEX 2025」は 11月19日(水)〜21日(金)の3日間、東京ビッグサイト南1・2ホールにて開催されました。 会場には国内外から多くのインテリア関連企業や専門家が集まり、最新のトレンドや技術、素材が一堂に会する貴重な機会となりました。

公式発表によると登録来場者数は8,411名。会場では商談やプレゼンテーションが活発に行われ、各ブースで新製品や取り組みが紹介されるなど、インテリア業界全体の熱量の高さを実感できる盛況ぶりでした。


出展場所とトークセッション会場

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建材ナビのブースは南ホールの「南2」に配置され、周囲にはインテリア関連企業のブースが集まり、来場者の動線も良かったことから、製品紹介パネルやカタログに足を止める方が途切れませんでした。また、会場全体の雰囲気としても、商談や情報交換が活発に行われており、建材ナビのブースもそれに呼応するように多くの質問や相談が寄せられました。

トークセッションは、ブースの近くに位置するセミナー会場で開催されました。
セッション後はそのまま建材ナビのブースに足を運んでくださる方も多く、展示とセミナーが相互に機能する有意義な場となりました。


建材ナビブース

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建材ナビでは、「メーカーとデザイナーをつなぐ建材プラットフォームメディア」として、建築プロフェッショナルの皆さまが求める情報にスムーズにアクセスできるよう展示内容に工夫を重ねました。

'25 意匠デザイン16選

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すぐチェックしていただけるよう、16種類の素材・製品をA2パネルで展示しました。設計者・デザイナーの皆さまにとって「立ち寄ってみたい」と思っていただけるようなラインアップを意識し、各パネルには二次元バーコードを付設。読み取ると「かたなび」のWebカタログをご覧いただけるようにしました。


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パネルと連動して設置した建材カタログ
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建材サンプルも展示
実際の製品に対応するカタログも併設し、来場者の皆さまにはその場で仕様をご確認いただけるようにしました。さらに、いくつかのサンプルを手に取って質感を確かめていただくことも可能にしました。 建材カタログとサンプルの両方をご確認いただくことで、よりリアルな「素材としての感触」を体感していただけたように思います。

今回参加された16社は、以下のメーカーです。

堀金箔粉
堀金箔粉株式会社

箔は施工方法・基材により輝きや表面の質感が変化するとても繊細な素材です。多くの文化財や著名な工芸作品・建造物内装で培った知識や実績をもとに、確かな加工技術・制作技術でご提供します。

アベルブラック
アベル株式会社

「アベルブラック」は、金属と一体となった極薄膜で黒色発色を行うため、剥がれず、耐候性・耐食性・耐熱性に優れ、加工後の表面処理不要でコストと手間を削減できます。

MORFACE【錆Metallic】
株式会社トーザイクリエイト

錆の風合いとメタリックな質感を融合した不燃仕上げパネル。緑青・赤錆・黒錆など多彩な表情で、重厚かつ個性的な意匠空間を簡単施工で実現。

アストロフェース[ソフト]
株式会社スピングルカンパニー

36色×10種類のエンボス柄から選べる軟質ゴムタイル。弾力ある歩行感と高い防音性、滑りにくさで住宅〜公共施設まで快適な床環境を提供します。

Vintage Wood
株式会社ブレットジャパン

アメリカン古材や国産古材、不燃加工材など多彩な古材・エイジング材を内外装・床・柱・家具に使用可能で、温もりと重厚感を演出するサステナブル素材。

Amantina(Arianni - 5 decors, mix 25)
Tile Capsule

Tile Capsuleは、世界中のタイル文化と作り手の個性を無添加で紹介。多彩なデザインとブランドストーリーを現地の想いそのままに提供するタイルディーラーです。

Manchester(MC-1)
キャン’エンタープライゼズ株式会社

CAN’BRICKはアンティークレンガを忠実再現したブリックタイル。色ムラや欠けもリアルで、屋内外対応。国内職人の手作業で深い味わいの表情を実現。

3D WALLISE
株式会社フィルムマイスター

3D WALLISEは、立体感ある高次元の装飾材で、住宅や商業空間に非日常の演出を提供。ホテルやレストラン、公共施設でも個性豊かな内装表現が可能です。

アルミ3Dパネル
長田通商株式会社

バンドクサル デコールは、イタリア製アルミ意匠材で軽量・加工自在。耐腐食・耐磨耗性に優れ、美しい色彩と質感を長期間維持しリサイクル可能。

彩-IRODORI 5403+デジタルプリント
KYOTO IZUMI(小嶋織物株式会社)

壁紙「彩」はリネン100%を絣染調に仕上げ、独特の色彩と風合いを表現。使うほどに味わいが増し、北欧デザインを感じさせる上質な内装材です。

彩-IRODORI 5403+デジタルプリント
STYLE GLASS(浜新硝子株式会社)

STYLE GLASSは、浜新硝子がガラスと異素材を組み合わせ多彩な表情を実現。切子や和紙風、メタリック挟みなどで上質な空間演出が可能です。

アクアウォール
STYLE GLASS(株式会社ウォーターパール)

アクアウォールパネルは、厚7cmのアクリル内に滝を封入した室内用水壁。給排水不要で清潔、省スペース。両面鑑賞可能で住宅や商業施設に最適です。

造形物制作
みはしプロ

みはしプロは木製・樹脂・不燃装飾部材やドア・窓枠など多彩な内装材を品番順で整理し、新形状サンメント・ハイラップやLED間接照明も追加。

オールステンレスキッチン
株式会社松岡製作所

松岡製作所はオーダーキッチンの技と経験を活かし、ワークトップやシンク・パーツを提供。設計ツールとして活用でき、確かなモノづくりを支援します。

YORI SUTTO
SANEI株式会社

SANEI「水まわり製品」総合カタログは、デザイン性豊かな水栓や洗面・シャワー・キッチン用品など、耐久性・機能性に優れた幅広い水まわり製品を網羅しています。

tower
山崎実業株式会社

towerカタログギフトは、生活雑貨から家具・インテリアまで厳選アイテムを掲載。受け取る人が好きなアイテムを自由に選べ、高級感と実用性を兼ね備えた贈り物に最適です。。

建材ナビジャーナル

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建材ナビジャーナル最新号(KENZAI NAVI JOURNAL vol.28)
特集は、かばんの「PORTER(ポーター)」で知られる株式会社吉田における店舗デザインをテーマに、企画開発本部長とデザイナーが語り合う対談記事です。もう一つの特集は、商業施設の空間デザインを手がけるVMDの専門家と、展示会デザイナー/プロユーザーによる対談。現場視点から空間づくりのリアルを深掘りしています。
11月より配布開始の「KENZAI NAVI JOURNAL 28号」と、好評だった夏秋号「KENZAI NAVI JOURNAL 27号」を配布しました。 また、過去4号分の掲載写真や取材先のプロフィールをパネル展示したことで、多くの方に手にとってご覧いただきました。


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パネルと連動して設置した建材カタログ
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建材サンプルも展示



インテリアトークセッション登壇レポート

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2025年11月20日(木)15:40〜16:20、セミナー会場にて、「IDMエシカルなインテリア研究会」主催によるトークセッション「エシカルなインテリアの実践 2025」が開催され、建材ナビより広報担当の秋葉がパネリストとして参加しました。
テーマは「エシカルなインテリアの実践における、現場と情報発信の現状と可能性」。
多くの関心を集めました。

登壇者:
・加藤 信 氏(カリモク家具株式会社 副社長)
・岩永 貴博 氏(株式会社川島織物セルコン)
・秋葉 早紀(建材ナビ 事務局・広報担当)

セッションでは、インテリア業界がエシカルな視点で製品や取り組みを見つめ直し始めてから数年が経過した今、「サステナブルのその先」にあるものは何かをテーマに、メーカー担当者とメディア担当者それぞれの視点から語り合ってました。

「IDMエシカルなインテリア研究会」が捉えるエシカルインテリア

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同研究会では、「エシカル(倫理的・道徳的)」を、サステナブル(持続可能)な社会を目指すためのアプローチの一つと捉えています。エシカルという価値軸でインテリアを見直し、持続可能性を考えることが、研究会の活動の核となっているとの説明がありました。

各社のサステナブルな取り組み

まず各パネリストから自己紹介およびサステナブルへの取り組みについて発表がありました。

JAPANTEX2025
カリモク家具株式会社(加藤氏)
‒ 国産材を家具用材として活用し、発生林経営に貢献すること
‒ 製造過程で出る端材を有効活用すること
‒ 修理・メンテナンスを徹底し、製品の長期使用を促すこと


JAPANTEX2025
株式会社川島織物セルコン(岩永氏)
‒ 脱炭素社会実現に向けた SBT 認証の取得
‒ 使用済みタイルカーペットの回収・再利用システムの運用
‒ 海洋プラスチック汚染対策としてリサイクルナイロンを使用


JAPANTEX2025
建材ナビ(広報秋葉)
‒ Web プラットフォームの紹介
‒ サステナブル製品への問い合わせ動向の共有
‒ 再生原料を52%使用した給排水管など、サステナブル建材の紹介
‒ 持続可能な社会に向け高い意識を持つ建築家やデザイナーを紹介


JAPANTEX2025
建材ナビの登壇資料(一部)
セッションの締めくくりとして、メーカーやデザイナーの「ストーリーや思い」をより丁寧に共有し、情報発信の解像度を高めたいという建材ナビの意志も発信しました。

ディスカッション

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パネリスト全員によるディスカッションでは、エシカル実践の課題と建築・インテリア業界の変化が共有されました。

カリモク家具株式会社様は、創業当初から修理・メンテナンス体制を徹底することで、製品の長期使用を保証し、顧客との信頼関係を築くことの重要性を強調しました。
株式会社川島織物セルコン様は、かつて高価だったリサイクル製品の価格を 20 年の歳月をかけて“標準化”に成功させた事例を紹介。今後は、メーカーが温室効果ガス排出量を公開し、排出量の低い製品が選ばれる時代になるとの予測を示しました。
建材ナビは、デザイナーが製品の背景にある「物語性」や「思い」を重視している点に着目し、メーカーと連携して情報発信の解像度を上げていく姿勢を表明しました。

これらを通して、サステナブルが当たり前となるなかで、インテリアや建材のデザインは「物としてのデザイン」から、自然環境や製品のバックストーリーを重視する「ことのデザイン」へとシフトしていることを改めて確認できました。



編集後記

会場で建材ナビブースにお立ち寄りいただいた方々と直接お話しする中で、私たちが長年ウェブや冊子で発信してきた情報は「関係をつなぐ力」があることを実感しました。
サステナブル建材やエシカルなインテリアへの関心が高まる今だからこそ、ただ素材のデータや仕様を並べるだけではなく、背景にある物語や製作者の思い、そしてそれに共鳴する設計者・ユーザーの想いを、丁寧につなぎ直す必要を強く感じています。

私たち建材ナビは、「建材カタログ」の枠を超え社会をつなぐ架け橋として、展示会やメディア、対話の場を通じて、「素材」のその先にある価値やストーリーを丁寧に紹介し続けていきたいと思います。



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