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建築家インタビュー
  • 掲載:2025年12月19日 更新:2025年12月23日

沖縄を拠点に「唯一無二」をデザインする空間づくり
株式会社コンセプション 代表取締役 CEO デザインプロデュース 平識伸二郎

株式会社コンセプション
株式会社コンセプション 平識 伸二郎
株式会社コンセプション
平識 伸二郎(へしき しんじろう)
代表取締役
CEO
デザインプロデュース

〒900-0003
沖縄県那覇市安謝1-21-1 1F
TEL:098-868-8682
【経歴】

1965年 沖縄県生まれ。那覇高校卒業後、東京デザイナー学院に進学。在学中、黒川紀章設計事務所でのインターンシップを経験し、建築デザインの基礎を学ぶ。


1985年 東京、六本木のデザイン設計事務所バウハウスへ入社。エンタメ施設、飲食店、物販店、ホテル、百貨店テナント案件など、数多くの商業空間のデザインに携わる。


1991年 さらなる挑戦を求めてロサンゼルスへ移住。滞米中はバーテンダーやクラブマネージャーとして働く傍ら、デザイン業務も継続。サービス業で培った現場経験は、顧客視点に立つ空間設計やコミュニケーション力の向上に大きく貢献。


2000年 「emergene, inc.」を設立しインターネットビジネスに参入

ビジネスモデル特許を取得しアイデア投稿サイトの企画・開発・運営を手掛ける。


2001年 沖縄に帰郷し「イマージン, inc.」を設立。飲食サービス業に特化したITサポートと空間デザインコンサルティングを展開し、国内外の有名ホテルやレストランをはじめ、多くのクライアントとの契約を獲得。2003年には中小企業創造活動促進法(沖縄県知事認定)認定を受けるも、2007年10月 IT業務を他社へ譲渡、同社を閉鎖。


2011年 デザイン設計事務所「on空間」創設。


2018年 社名を株式会社コンセプションに改め、現在に至る。「想いを形に」を信条に沖縄を拠点に国内外の空間デザインを手掛ける。「理想の空間」「唯一無二の個性を持つ空間を創造し「マネのできない空間デザイン」を追求するデザインブランディング設計事務所として特化。


【受賞歴】

2018年
名古屋モザイク タイルデザインアワード 琉華ホテル 入選

2019年
名古屋モザイク タイルデザインアワード 那覇市Y邸 特別賞

2020年
名古屋モザイク タイルデザインアワード WINERY 入選

2021年
A' Design Award(イタリア) WINERY 銀賞(Silver A' Design Award)、JCD沖縄 空間デザイン賞(沖縄) WINERY 入選、とよみ保育園 執務室 入選

2022年
A' Design Award(イタリア) SWEETS DE PINEAPPLE 銅賞(Bronze A' Design Award)、ホホバレ / Amahare アイアン賞(Iron A' Design Award)、International Property Awards(英国・アジア太平洋部門)WINERY 受賞(Award Winner)、ホホバレ / Amahare 受賞(Award Winner)、 とよみ保育園 執務室 受賞(Award Winner)、alpha books スモールショップデザインアワード ちいさなかまど 受賞

2023年
SKY Design Awards(香港) LA PIÑA DISTILLERY ショートリスト選出、JCD沖縄 空間デザイン賞(沖縄) LA PIÑA DISTILLERY 入選、A' Design Award(イタリア)LA PIÑA DISTILLERY 銀賞(Silver A' Design Award)、HELIOS NAHA airport Brewery 銅賞(Bronze A' Design Award)




“ぼんやりとした理想像”を対話を通して可視化していく設計

施主様の多くが「他にはない、自分たちらしい空間をつくりたい」「デザインはお任せしたい」という“ぼんやりとした理想像”の要望。そんな形になりそうでならないご要望に対し対話を通して可視化し、コンセプトに落とし込んでいくことが、私たちの設計の出発点です。 空間に求められる機能性はもちろん、体験や感情までも含めてデザインしていくことが私たちの使命だと考えています。

         

感性を刺激しながら取り組む設計スタイル

国内外の建築、内装デザイン、アート、ガーデンデザイン、映画鑑賞などからデザインのインスピレーションを得たり、設計力を養うために感性を常に磨く機会を意図的につくっています。
また、時代の流れも日々変わっていく中で、BIMに関しては現在も導入を段階的に進めている最中です。ですが、AIの急速な進歩を鑑み、性急な大規模導入はするつもりはありません。外部パートナーとの連携や試験導入を重ねながら、コストと柔軟性のバランスを探っています。
また、企画段階からビジュアライズ(CGパース等)に力を入れ、施主の理解と合意形成をスムーズにする工夫もしています。

沖縄ならではの空間デザインを生み出す

現在3Dプリンターによるアートワークや造形制作に最も注目しています。従来の建築資材や工法では難しかった曲線や有機的な形状、複雑なディテールを再現できるこの技術は、空間に新たな“表情”や“語り”を与える可能性を秘めています。特に、壁面装飾や照明まわり、ファサードに施すアート的な要素において、3Dプリントは極めて有効です。
沖縄という土地の自然や文化、歴史を抽象化し、オリジナルの造形作品として空間に組み込むことで、訪れる人の記憶に残る唯一無二のデザインを生み出せると考えています。今後はこの技術を、アーティストや職人とのコラボレーションの中で活用し、デザインとクラフトの融合をさらに深めていきたいと思っています。

信頼関係とヒアリング力で“本当の望み”を叶える

一般ユーザーからの要望に「出来ません」と即答するのではなく、その背景にある“本当の望み”を聞き出すように意識しています。技術的・法的に難しいことでも、別の視点で提案を組み立て直せば、結果として施主が思い描いていた満足度の高い空間に着地できるケースが多いと考えています。そのためには、信頼関係とヒアリング力がとても重要です。「出来る」と思えば脳が正解に導いてくれると弊社コンセプションのスタッフ全員が信じています。

私たちがクライアントに提案しているのは“流行の模倣”ではなく“価値の翻訳”です。トレンドももちろん意識はしていますが、空間に流行を取り入れる際には、「その要素がこの場所、この施主、このプロジェクトにとって本当に必要なのか?」を丁寧に検証しています。たとえばSDGs的観点やウェルビーイングなどは、時代性だけでなく、長期的な価値として注視しています。

         

建築・建材をもっと身近に"触れる"情報発信に期待

これからの空間づくりにとって建材を開発・提供されているメーカーに求めていることは、「触れる情報」の機会をもっと増やしてほしいと思っています。素材の見た目だけでなく、質感・経年変化・施工性など、現場と設計の双方で役立つ実践的な情報が求められます。また、持続可能性や地域性を活かした建材の開発にもぜひ力を入れていただきたいと思っております。



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