建材情報まとめサイトすまいりんぐ
ARCHITECT
建築家インタビュー
  • 掲載:2025年07月16日 更新:2025年09月10日

デザインを寝かせることによる客観視とテクノロジー活用方法の追求
株式会社藤村デザインスタジオ​ 一級建築士事務所 藤村益生

株式会社藤村デザインスタジオ  一級建築士事務所
株式会社藤村デザインスタジオ  一級建築士事務所 藤村益生
株式会社藤村デザインスタジオ 一級建築士事務所
藤村益生(ふじむらますお)
代表取締役
建築デザイナー

〒169-0051
東京都新宿区西早稲田3-21-6
TEL:03-3207-1214
【経歴】

1990年〜
富樫克彦に師事
1999年
藤村デザインスタジオ設立
2017年
一級建築士事務所 東京都知事登録 第64238号

【受賞歴】

FRENCH DESIGN AWARDS 2025 銀賞受賞(フランス)

NOVUM DESIGN AWARD 2023 金賞受賞(フランス)

houzee awards 2023 銀賞受賞(ポーランド)

A’DESIGN AWARD 2023 銅賞受賞(イタリア)

NY PRODUCT DESIGN AWARDS 2022 銀賞受賞(アメリカ)

MUSE DESIGN AWARDS 2022 銀賞受賞(アメリカ)

LOOP DESIGN AWAWDS 2022 ノミネート(ポルトガル)

国際家具デザインコンペティション旭川2021入選(日本)

BEST RESIDENTIAL INTERIOR DESIGN 2020 (イギリス)

NOVUM DESIGN AWARD 2020 銅賞受賞(フランス)

A’DESIGN AWARD 2020 受賞(イタリア)



デザインを寝かすことで客観視できるようになる

最近は、施主様の要望で最も多い内容で、建築ファサードを重点的にデザインして欲しいという依頼が多い様に思います。新築やリノベーションなど工事の内容は様々ですが、やはり商業的な建築ファサードデザインの重要性に、お客様も気づいてきた様に感じます。

デザインにおいて、私の場合は特に手法はなく、ただ「デザインを寝かす」事を日々実行しています。それは、すこしだけ「寝かせる」事で客観視出来るからです。
多分皆さんも経験があると思いますが、改めて自分のした事を客観視するには、それが一番良い方法なんだと思います。なので、どんなに忙しくても、デザインを含む業務効率化も、あえて一息つく事を心がけております。



トレンドはデザインの次に必要かどうか判断

新しい事の取り入れで、いまさらですが3Dプリンターの導入をしてモデリングを出力する事をしています、最近は3Dプリンターも手頃になり、試作も模型も簡単に出力出来るので、かなり効率良くデザイン作業が進みます。

それから最近気になる技術はやはりAIでしょうか、人工知能がいずれむかえるであろうシンギュラリティーという概念に対しては、色々考えさえられます。それは、デザインと言う行為、そして音楽を含む芸術作品、人間の創造力に限界があるとは思いたくなく、AIによる創造行為については、いちデザイナーとしてシンギュラリティーという概念が当てはまるのかにいつも疑問を感じております。

あとはトレンドですね。トレンドはかなり意識しています。但し、取り入れるかどうかといえば必ず取り入れる分けではありません。やはりデザインする理由が優先するので、トレンドはその理由の次に必要かどうかを判断して取り入れています。


豊かになれるテクノロジーの使い方を考える事が重要

私自信もですが、基本的にデザイナーは他と同じ事をしたくないと思っている人が多いので、既製品の建材そのもには技術的な興味しかありません、なので、その建材にデザイン性を求める場合、その建材に対してのなにかしらの自由度や応用性がある物を選んでいます。

最近は、スマートシティなどの持続可能な住宅が注目されていますが、技術というのは時代が進めば必ず進化します、なので、テクノロジーによる住宅の生活向上は必然なんだと思います。そして、私たちデザイナーは、その新しい技術やテクノロジーを、どう使えば豊かになれるかを考える事が重要なんだと思っております。







SHARE

RELATED ARTICLE

アクセスランキング(ARCHITECT)
株式会社TSUMUJI 佐野温史
人と空間、双方向のデザイン
株式会社藤村デザインスタジオ​ 一級建築士事務所 藤村益生
デザインを寝かせることによる客観視とテクノロジー活用方法の追求
一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 小松原敬
設計とは「住まいの大切なDNA」良質な遺伝子が育む居心地の良い住まい。
株式会社Old Kan 浦田晶平
懐かしくて古き良き感覚を大切にしつつも、トレンドは意識し長く残る空間デザインを心掛けています
塚田裕之建築設計事務所 塚田裕之
流行に左右されない50年後、100年後も良いと思えるデザインをしてきたいと考えています。
SumaiRing最新記事
SPECIAL
住まい・建築・不動産の総合展 BREX関西
メルマガから実現へ!BREX関西「大阪・関西万博プロジェクト採用建材 特別展示コーナー」企画成功の背景
STORY
高橋建設株式会社 ✕ 株式会社FPコーポレーション
断熱性・気密性・耐震性に優れた「FPウレタン断熱パネル」
ARCHITECT
株式会社コンセプション 代表取締役 CEO デザインプロデュース 平識伸二郎
イタリア「A Design Award」で銀賞を受賞したWINERYナゴパイナップルパーク
MANUFACTURER
マグ・イゾベール株式会社
日本初登場「理想的な音環境」を創造する高性能吸音材〈Ecophon〉
COLUMN
【万博採用建材】ガラスの美しさと金属の堅牢性を融合したホーロー「エマウォール」
最近見た記事
建築士なら知っておくべき国内や海外の良い建築物
ARCHITECT
建築家インタビュー
2007年秋にスタートした、取材させて頂いている建築家へのインタビュー記事です。住宅、集合住宅、商業施設、公共施設など建築家の体験談をお楽しみください。