建築材料のことなら【建材ナビ】
建材を探すなら建材ナビ

外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説

  • 監修 岡崎 康裕
  • |
  • 更新日:2019年12月14日
外装塗装

外壁塗装における「耐用年数」とは、塗装をしてから次の塗り替えが必要になるまでの年数をさしています。

また、マンションやアパートのオーナーの場合は、外壁塗装の費用を「減価償却」という方法で経費に計上するケースがあります。

この記事では、外壁塗装の耐用年数について紹介します。
具体的には以下の内容です。

・外壁塗装の物理的な耐用年数
・自宅の外壁が耐用年数を超えているかどうかを判別する方法
・外壁塗装の耐用年数を長く保つコツ
・外壁塗装の法定耐用年数と税務上の処理方法

読むことで、耐用年数を把握できて無駄な費用をかけずにすむでしょう。

1.外壁塗装の耐用年数は10〜20年

外装塗装

外壁塗装の物理的な耐用年数は10〜20年です。
新築直後であれば30年もつ外壁材もあります。

塗料の耐用年数は10年が目安

一度でも外壁を塗装した場合は10年が塗り替えの目安となります。
ただし、前回使用した塗料によって耐用年数は変わるでしょう。

以下では、5種類の塗料における耐用年数と特徴を紹介します。

ウレタン塗料

伸縮性に優れ、光沢がある塗膜(塗装の膜)を形成するのが特徴です。

耐用年数は8〜10年で、下塗りを含めた3回塗りの価格は1平方メートルあたり2,100〜3,100円が相場です。

ウレタン塗料は、外壁塗装の工事費用を抑えたい人に適しています。

シリコン塗料

耐用年数と価格のコストパフォーマンスに優れた、最も人気が高い塗料です。

耐用年数は10〜15年で、下塗りを含めた3回塗りの価格は1平方メートルあたり2,700〜4,100円が相場です。

外壁塗装でどの塗料を使えばよいのか迷う人にはシリコン塗料が向いています。

ラジカル塗料

2012年に登場したばかりの最新塗料で、最もコストパフォーマンスが高いです。

耐用年数は14〜16年で、下塗りを含めた3回塗りの価格は1平方メートルあたり2,900〜4,300円が相場です。

ラジカル塗料は、新しいものを積極的に採用したい人に適しています。

フッ素塗料

耐用年数が非常に長くてメンテナンスの手間が省ける塗料です。

耐用年数は15〜20年で、下塗りを含めた3回塗りの価格は1平方メートルあたり3,700〜4,700円が相場です。

フッ素塗料は、耐用年数が長い塗料を求めている人に向いています。

無機塗料

シリコンやフッ素塗料に無機質な材料を混ぜることで劣化しにくくした塗料です。
元となった塗料や無機材の配合量によって品質が変わります。

耐用年数は5〜25年で、下塗りを含めた3回塗りの価格は1平方メートルあたり3,700〜5,100円が相場です。

無機塗料は、高耐久の材料を求めていて塗料の良し悪しを見抜ける人に向いています。

外壁材の耐用年数は20〜40年を目処に

外装塗装

塗装をする下地材にも耐用年数があります。
下地材の耐用年数を超えた場合は交換が必要です。

外壁で主に使う下地材の例としては以下があります。

・モルタル
・サイディング

いずれも10年ごとに塗装メンテナンスをしたうえで、20〜40年程度で交換をしなければいけません。

また、外壁塗装以外にも下記のような部位には個別の耐用年数があります。

シーリング(コーキング)

外装塗装

サイディングの目地や窓際に利用されているゴム状の素材です。
7〜15年おきに材料を交換しなくてはいけません。

基本的に外壁塗装のタイミングで交換をおこないます。

防水塗装

外装塗装

ベランダや屋上の床に塗ってある雨漏り防止用の塗装です。
劣化しやすいため8〜15年おきに塗装が必要です。

屋根塗装

外装塗装

雨漏りを防止するためには屋根の塗装も行います。

紫外線や雨の影響で屋根の塗装は外壁よりも耐用年数が短いです。
このため、6〜15年程度で塗り替えが必要です。

2.外壁塗装の耐用年数を過ぎているか判別する方法

外装塗装

自宅の外壁の耐用年数が過ぎているかどうかは、劣化状況を見て判断します。

耐用年数が過ぎている場合は外壁材の交換や塗り替えをしなければなりません。
放置してしまうと建築材の腐食や雨漏りが進行するでしょう。

外壁の耐用年数が過ぎている場合に発生する劣化状況には以下があります。

1. チョーキング
2. 塗膜のハガレ
3. ひび割れ

以下では、具体的な症状と対処法を解説します。

1.チョーキング

外装塗装

外壁の塗装が粉状になる現象です。
指で外壁をさわったときに白い粉がつく場合はチョーキングが進行しています。

今すぐ塗装をしなくても問題はありませんが、外壁の塗装が効果を失いつつあるため塗り替えが近いと考えてください。

2.塗膜のハガレ

外装塗装

塗装の膜がはがれて下塗りや外壁材がむき出しになる現象です。
ハガレを放置すると外壁材が劣化して寿命が縮むため、補修費用が高額になりやすいです。

ハガレが多数見つかった場合は塗り替えをおこなったほうがよいでしょう。

3.ひび割れ

外装塗装

外壁材や塗装にひびが入る劣化症状です。
浅いひび割れを「チェッキング」、深いひび割れは「クラッキング」と呼びます。

ひび割れを放置すると隙間から雨が侵入して雨漏りの危険性があります。
早急に補修して塗装をおこないましょう。

3.外壁塗装の耐用年数を長く保つコツ

外装塗装

外壁塗装の耐用年数は、材料の限界を超えて延ばすことはできません。
しかし、限界まで長く保つことは可能です。

手間と費用をかけられるなら10年以上の寿命差を生みだせるため、耐用年数を長く保ちたい人は以下を実践してみてください。

耐用年数が長い塗料を選ぶ

外装塗装

耐用年数が長い塗料で塗装すれば、メンテナンスの時期を遅らせることが可能です。 価格は高くなりますが、最低でも「フッ素塗料」、できればフッ素型の「無機塗料」を使って耐用年数を20年以上にすることを推奨しています。 高耐久な無機塗料の例としては「ミラウォール」があります。

優良業者に外壁塗装を依頼する

外装塗装

未熟な業者に依頼すると、外壁塗装に失敗して1年で塗膜がはがれる危険があります。

また、悪質業者に依頼してしまうと手抜き工事によって3年ともたないでしょう。

耐用年数は会社によって決まると言ってもよいほど、業者選びは重要です。
以下の3つの方法を試せば優良業者を探しやすくなるでしょう。

1. 相見積もりをする
2. 見積書が具体的かどうかをチェック
3. 塗装技能士1級の資格を所持しているか確認

上記を守るだけで悪徳業者の大半を避けられるようになります。

1.相見積もりをする

相見積もりとは、2つ以上の会社に同じ工事条件で見積もりを依頼する手法です。
同じ工事条件で比べるため、互いの業者の特徴がハッキリと現れます。

相見積もりで「価格が高すぎる」または「安すぎる」業者は要注意です。
高い場合は詐欺業者、安い場合は手抜き業者の危険があるからです。

2.見積書が具体的かどうかをチェック

見積書の工事内容が曖昧だったり、項目が「一式」とばかり記載されたりしているのなら悪徳業者の可能性が高いです。

悪徳業者だと塗装方法には「シリコン塗装」としか書いていません。
優良な業者であれば「シリコン塗料の商品名」や「販売メーカー名」まで記載しています。

相見積もりで項目を見比べて、具体的な業者かどうかを選定基準に入れておきましょう。

3.塗装技能士1級の資格を所持しているか確認

「塗装技能士1級」とは、5年以上の実務経験と深い知識をもつ職人が、学科と実技の試験を乗り越えてようやく獲得できる国家資格です。

職人のほとんどが塗装技能士1級を所持している業者は、知識と技術があるだけではなく社員の教育も徹底しているため信用ができます。

相見積もりの際には「職人の何割くらいが塗装技能士1級を取得していますか」と業者に尋ねてみましょう。

実務経験が不足していて受験できない若手職人の存在を考えると、社内の6割の職人が塗装技能士1級を取得していれば優良業者と考えられます。

4.外壁塗装の法定耐用年数と税務上の処理方法

外装塗装

マンションやアパートといった不動産を所持しているオーナーだと、定期的な外壁塗装が必要となります。

しかし、外壁塗装を税務上でどのように処理するのかを知っている人は少ないでしょう。

以下では、外壁塗装における国税庁が定めた法定耐用年数と減価償却について解説します。

「減価償却」とは、長期にわたって使用する固定資産を、時間の経過に合わせて費用として計上していく処理方法です。

税務上は「修繕費」か「資本的支出」かによって異なる

外壁塗装の費用は「修繕費」または「資本的支出」として経費を計上します。

「修繕費」の場合は、工事をした年に「修繕費」の勘定科目で全額を経費にすることができます。

「資本的支出」の場合は、「建物」の勘定科目を使って国税庁が定めた法定耐用年数に応じて減価償却をおこないます。

修繕費と資本的支出の判別は、好きに選んでよいわけではありません。

・修繕費:屋根や外壁の一部を補修する場合
・資本的支出:デザイン変更や外壁全体の塗装のように資産的価値を高める場合

上記のように判別します。
また、支出額が20万円を超える場合には資本的支出として計上されやすいです。

国税庁による外壁塗装の法定耐用年数

税務上は、外壁塗装単体では法定耐用年数が定められていません。
このため、外壁塗装の法定耐用年数は建物自体と同じとなります。

外壁塗装を減価償却する場合の法定耐用年数は以下のようになります。

建物の構造

用途

法定耐用年数

木造・合成樹脂造

事務所

24年

店舗・住宅

22年

工場・倉庫

15年

木骨モルタル造

事務所

22年

店舗・住宅 20年
工場・倉庫 14年
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 事務所 50年
店舗・住宅 47年
工場・倉庫 38年

減価償却の際には上記の年数で耐用年数を計算するとよいでしょう。

5.まとめ:外壁塗装の耐用年数は業者の良し悪しで変わる

外装塗装

外壁塗装の耐用年数は塗料の寿命と、業者の技術力で決まります。
優れた塗料を使っても業者の技術が足りなければ1年で塗装がはがれてしまうでしょう。

今回紹介した業者の選びかたを活用し、耐用年数が長い塗料を選ぶことで安心して暮らせるような外壁塗装をおこなってください。

これからサイディングの外壁を塗装したい場合は、費用が気になることでしょう。

サイディングの塗装費用を知りたい方は「サイディング塗装の費用は約80万円!工程別・塗料別の価格」をご覧ください。

あわせて読みたい

Page Top▲