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  • 掲載:2022年10月26日 更新:2024年02月29日

【角倉建築✕ミハマ通商】唯一無二の無垢に表情を活かし旧宅の面影を新居に引き継ぐ

角倉建築 ✕ ミハマ通商
有限会社 角倉剛建築設計事務所
有限会社 角倉剛建築設計事務所
角倉 剛
東京都渋谷区代々木4丁目19番14号ニューハイツ切り通し301

TEL:03-5304-8848
FAX:03-5304-8858
ミハマ通商
ミハマ通商株式会社
代表取締役社長 川端 佳奈
横浜市金沢区幸浦1丁目15番地34号
TEL:045-773-5858
FAX:045-773-6159

天然の無垢材にこだわり、厳選した高品質なフローリングをお届けいたします。
1967年の創業以来、長年の実績と経験で、住宅、店舗、ホテル、テレビドラマのセットなど、様々な場所でミハマの商品を使用していただいております。また、地球環境に配慮し、間伐材や家具などの端材、植林木なども最大限活用し、フローリングに加工しています。
本物の木の床は、樹種によって、その表情や肌触りも違います。一枚一枚丹念に作られたミハマのフローリングでぜひ実感下さい。
ミハマ通商株式会社の製品
デザイン(設計)は問題解決であり、住宅設計では様々な条件を読み取り最良の方法を探し解決していく角倉剛建築設計事務所の角倉様と、木を愛し天然の無垢材にこだわり、高品質な住まいづくりをご提案しているミハマ通商株式会社の川端様のマッチング。 旧宅への思い入れを立て替える二世帯住宅へ引き継ぐことが今回のテーマでした。 施主様に気に入ってもらえたフローリング施工について語って頂きました。


角倉建築設計事務所(設計事務所)

今回の設計におけるコンセプトをお聞かせください。

角倉: 築70年の一戸建て住宅を取り壊し、敷地の一部で二世帯住宅を作る計画です。このあたりは、庭付きの2階建て住宅が立ち並ぶ住宅地でしたが、建て替えに際しては容積率一杯の共同住宅か、敷地を小割にした3階建ての狭小住宅となり街並みが変わりつつあるエリアです。

今回は建主の意向もあり、少し余裕を持たせた2階建てとして計画しました。
長年住まわれてきた旧宅には数多くの思いれがある家具などがありました。1階の世帯はそれを可能な限り引き受ける器として計画されました。造作家具を避け、可能な限り既存住宅の家具を活用することが考えられています。

また、ステンドグラス、ガラス、扉、照明など様々なものを旧宅から引き継いでいます。設置場所を見つけることができなかったアルミの大きなレリーフは2階の世帯が引き継いでくれることになりました。2階の主空間であるLDKには一層半の階高を与えています。リビングダイニングは階高を生かしたおおらかな空間としています。
キッチンの上にはロフトを設け、壁を設けず、ダイニングと一体の空間としています。リビングとキッチンに挟まれたコーナーにはテラスがあります。

旧宅には塀で囲まれプライバシーが保たれた大きな庭がありました。テラスはこれを引き継ぐものとして考えようとしました。テラスは木製のルーバーでプライバシーを保ち、大きな開口でリビングと繋がりを持つ青天井の部屋のイメージで計画しました。かつての庭のような広さは取れないのですが、そのかわり他の空間への視覚的な広がりを取ろうとしました。


ミハマ通商様の製品を採用された決め手は何だったのでしょう?

角倉: 既存住宅の様々なものを引き受ける器として1階の世帯を考えた場合、フローリングもやはりクラッシックなものが良いだろうという話が出ました。そのため当初はモザイクパーケットがふさわしいと考え、「建材ナビ」を通して出会ったのが、ミハマ通商さんです。
問い合わせ後の対応も非常に早く、サンプルを持参して説明に来てくれました。最終的にはコスト調整のためモザイクパーケットは不採用となりましたが、商品構成もしっかりしており、いただいたサンプルの質が高かったことなどから、この計画で初めてミハマ通商さんのフローリングを採用することになりました。

1階の世帯はチークFJLというフローリングを採用しました。FJLシリーズというのは、モザイクパーケットと同じく小さな材料のつなぎ合わせて作ったフローリングです。モザイクパーケットは整えるのに手間がかかりコストがかかるようなのですが、こちらはその手間がかからないようです。逆に無垢だけど小さな材料の寄せ集めということで、大幅なコストダウンが出来ました。

2階の世帯はピンカドユニを採用しました。2階の世帯は、色にこだわり、赤いフローリングを探していました。いくつかサンプルを取り寄せたのですが、決めることができず、最後はお施主さん自らがショールームを訪ね、このフローリングを選びました。
2階の世帯の造作材の色はこのフローリングの色をもとに決めています。


ミハマ通商様とのコラボレーションは、いかがでしたか?

角倉: 対応していただいたのが、現社長の川端さんなのですが、とにかくレスポンスが良いので、やりとりをしてストレスを感じません。ショールームは土日はお休みなのですが、先日は土曜日にお伺いさせていただくことができました。

事前に使いたいフローリングをいくつか伝えショールームにお伺いすると、フローリング一畳くらい並べて用意していただき見ることができたので、イメージが湧き決めるのが楽でした。東京からですと、場所が少し離れたところになるのですが、採用を検討される方は一度見に行く価値があると思います。
カタログに表記された値段が、最初は少し高めかと思ったのですが、問い合わせるとある程度の競争力があることがわかりました。川端さんにお話をお伺いしたところ、今までは問屋としての仕事が多かったが、もちろん今までのお客様も大事にしつつ、これからはエンドユーザーにも目を向けていきたいとおっしゃっていました。これからもっと設計事務所の採用が増えてくると思います。

フローリングメーカーは新規参入業者が多い業界です。それに対してミハマ通商さんは昭和42年の創業以来ずっと続いた会社です。お話を聞くと、フローリングに様々なノウハウが詰め込まれているのがわかり、安心できます。これからも採用させていただきたいと考えています。


施工の際、または完成後に施主様からのご感想などはございましたか?

角倉: 1階の世帯で使った、チークFJLは非常に評判が良いです。小さな材の寄せ集めのフローリングなのですが、安っぽく見えることはなく、多くの人が立派なフローリングだと言ってくれます。それでありながらコストが抑えられているのが良いと思います。

2階の世帯で使った、ピンカドユニは施主様のイメージに近かったようで、満足いただきました。この色に造作や扉を合わせてもらったつもりなのですが、合わせきれなった扉などについては、再度塗装をお願いしたいと仰るぐらい、この色が気に入っているようです。


ミハマ通商株式会社(メーカー)

今回、角倉建築設計事務所様に採用された製品について教えてください。

ミハマ通商: ピンカドユニフローリング(無垢フローリング)
ピンカドはカリンと同様に硬くて重量がある赤い色味のマメ科の木材です。カリンよりも濃淡の差が少ない為、落ち着いた色合いが特徴的です。
鉄道の枕木などに使用され、腐りにくく丈夫で傷もつきにくい、虫や細菌にも強い木材です。重厚感・高級感溢れる空間作りには最適で、近年同じ赤褐色の高級材であるカリンの減少からその代替品としての人気もあります。
今回の弊社ピンカドユニフローリングも、カリンと迷われていた御施主様が弊社ショールームにて比較検討され、ご採用頂きました。

チークFJLフローリング(無垢フローリング)
古くから豪華客船の甲板や内装に使われるなど耐久・耐水性に優れ、虫や腐植にも強いチーク。今回ご採用頂いたチークは、インドネシアの植林木から生産された木材で、ミャンマー産と比べて明るい色合いを持ちます。
縦方向に短いピースを繋げてつくられた定番ユニタイプの生産時に出て来る端材を利用して作られたのが、今回のFJLタイプ(縦方向にフィンガージョイントで繋げて長い材をつくり、横の方向を横剥ぎ集成をして作成したフローリング)です。植林木でかつ端材利用との事で、ダブルでエコな材料となります。チークという高級材料を使用しながらコストパフォーマンスも発揮出来る商品でもあります。
チークは経年変化でキレイな飴色へと楽しむ事が出来、時間と共に愛着が湧く事もその魅力です。


角倉建築設計事務所様とコラボに至った経緯を教えて頂けますか

ミハマ通商: インターネットで弊社商品についてサンプルのご依頼を頂き、サンプルをお持ちしにお伺いしたのが角倉建築設計事務所様との出会いでした。
初対面にも関わらず御忙しい中お時間を作ってくださり、真剣にお話を聞いて頂けたのが印象的でした。天然素材である無垢材に対しても理解があり、お話もスムーズに進み助かります(笑)
先生の誠実なお人柄が家創りにも反映されているのだな、と感じております。


貴社の製品へのこだわりなどをお聞かせください

ミハマ通商: 意匠性のみならず、安心して過ごせる癒しの住空間を提供すべく、創業時より自然素材にこだわり、天然木を使用した無垢フローリングの供給に携わって参りました。 無垢の床とは、長い年月をかけて育った大木から、床の厚みや長さに加工した木そのものだけで作られたフローリングです。
フローリングの厚み部分を見ると木の導管が見えます。本物の木の床は同じ木目がありません。色味や濃淡の違いもありますが、それが本来の姿なのです。「あなただけの床をお届けします」、無垢フローリングのいろいろな表情から創り出された空間は唯一無二です。

弊社は今年の11月で創業55年を迎えます。 55年間ずっと天然の無垢材にこだわり携わらせて頂いた背景には、海外の提携工場との太いパイプ、長年築きあげてきた強固な信頼関係があります。結果、安定した商品品質にも繋がります。
「綿や麻のシャツを着るように」毎日直接肌に触れる床も、自然の素材が心地良くおすすめです。肌に伝わる温もりが体に優しいフローリング、自信を持ってお届けしております。


貴社の今後の展開、または将来の展望などをお聞かせください

ミハマ通商: もっと多くの方々に木の良さ、無垢フローリングの良さを広めていきたいです。木材は、再生可能なエコマテリアルです。今後は、植林木のみを使用したラインナップでの商品展開を行う等、地球環境にも配慮した自社オリジナルの商品を開発していきたく思っております。
また、今までのお客様との関係はもちろん大事にしながらも、エンドユーザーに近いところ、今回マッチング頂きました角倉建設事務所様の様な設計事務所様とも、今後はお仕事をご一緒させて頂く機会を増やしていきたく思っております。住宅・非住宅関係なく、あなただけの床を届け続けて参ります。

弊社横浜本社内のショールーム「木のミュージアム」にも沢山のお客様にお越し頂きたいです。横浜本社は、1階から3階まで全てに木をふんだんに使用した建物となっております。ショールームにて実際に無垢材に触れ体感して頂く事で、より木材の良さを実感して頂けると自負しております。
弊社の経営理念である「Life with Wood = 木と共に」、年齢を重ねることが楽しみと言える人生が素敵な様に、皆様の大好きで大事な方々と共に住まう年数・過ごす時間を楽しみと言える家・空間創りを「木と共に」今後も変わらず続けていきたいです。
STORY
プロジェクトストーリー
建材ナビを通じて設計士と建材メーカーはどのようにしてコラボに至ったか。プロジェクトはどう完結したか。両社のインタビューを紹介しています。
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