- 掲載:2025年10月16日 更新:2025年10月16日
断熱性・気密性・耐震性に優れた「FPウレタン断熱パネル」 高橋建設株式会社 ✕ 株式会社FPコーポレーション
「FPウレタン断熱パネル」
冷凍庫の壁の中にも「FPウレタン断熱パネル」が使用されている。
- 高橋建設株式会社
- 代表取締役社長/
高橋 悟 -
北海道枝幸郡枝幸町 北幸町1624-42
TEL:0163-62-1455 - https://www.takahashikk.jp/
- 一般住宅で培った技術とFP工法により、耐震性、耐久性、断熱性、気密性にとことんこだわった高性能住宅をこれからも建てさせていただきます。
- 株式会社FPコーポレーション
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営業部
北海道営業所
佐藤 克也1996年からFPウレタン断熱パネルの販売に携わり、東日本、北関東エリアの営業担当を経て、現在は北海道エリアを担当。
自身の住まいも「FPの家」。その良さを実感しながら日々普及促進に努めている。営業部
北海道営業所
武藤 利明VC本部、関西エリアの営業を経て北海道エリアを担当。「断熱省エネ伝道師」として、建築物の省エネは設備に頼るばかりではなく、
まずは断熱性能から省エネを考える重要性の啓蒙活動を行っている。趣味はキャンプ。営業部
広報企画課
緒形 雅美VC 本部、広報全般を担当。FPパネルのグッドデザイン賞・キッズデザイン賞受賞に貢献。
「FPの家」の断熱性を体現するキャラクター「パンイチくん」を創出。 - 札幌市東区北42条東15丁目1番1号 栄町ビル
TEL:0120-073-215 - https://www.fpcorp.co.jp/
今回は、両者が協業したプロジェクトのストーリーです。カニやホタテなどの魚介類、工場加工製品の鮮度を保つため、鉄骨倉庫内に「FPの家」の断熱パネルを設置。その施工性の高さ、仕上がりの美しさ、そして維持管理コストの削減といった、実際に運用して見えてきた多くの魅力について、皆様に語っていただきました。
高橋建設株式会社
今回のオホーツク活魚さんの活魚倉庫について教えてください。
オホーツク活魚さんのカニ、ホタテ、魚介類をはじめ工場加工製品の鮮度を保つために鉄骨倉庫の中に、「FPの家」の断熱パネルを壁、天井に使用して、マイナス5℃の冷蔵庫、マイナス20℃の冷凍庫、マイナス35℃の急速冷凍庫を設置しました。
「FPパネル」を採用することになったポイントについて教えてください。
当時の木造住宅の断熱はグラスウールやポリスチレンフォーム等の断熱材が主流で、断熱性能や気密性能の高性能化が望めませんでしたが、「FPの家」の硬質ウレタンフォームを使用したFPパネルは、高気密、高断熱かつ高性能な住宅を簡単に施工できるという点で大きな魅力を感じました。
実際にFPパネルを施工されて、施工性や仕上がりはいかがでしたか?
FPパネルの施工は標準施工をするだけで、手間暇をかけずに、高気密、高断熱、計画換気を実現することが出来ます。
工場の一貫生産なので製品も誤差なく現場施工が大変楽になりました。仕上がりには何も全く影響がないので、自由な設計で家づくりが出来ます。
FPパネルを採用したことで、活魚倉庫の維持管理コストに変化はありましたか?
お客様からは従来の冷蔵パネルを使用するよりも、イニシャルコストもランニングコストも半分近くになっているとのお話を聞いております。
2018年の北海道胆振東部地震の際、FPパネルの性能が実証されたとのことですが、その時の状況を詳しくお聞かせください。
災害当時この地域も36時間近くの停電が発生しました。近隣の様々な冷蔵冷凍工場では停電で冷蔵冷凍設備がストップし、冷凍商品が解けたり悪質になり大変な被害が出たとの事でしたがFPパネルの施設は冷蔵冷凍設備がストップしても、出入口ドアの開閉時間を制限しただけでFPパネルが断熱性能、保温性能を発揮し、通常営業ができ、全く被害はなかったとの事です。
今回の活魚倉庫の事例を踏まえ、今後FPパネルをどのような建物に活用していきたいですか?
株式会社FPコーポレーション
今回、オホーツク活魚さんに施工された「FPパネル」について教えてください。
1年を通じて快適な環境を保てる住まいを目指し開発された「FPパネル」は熱伝導率0.019w/(m・K)と業界最高水準の断熱性能を誇る硬質ウレタンと木枠が一体成型された高性能断熱材です。
FPパネルのどのような点が、活魚倉庫のニーズに合致したとお考えですか?
断熱材の断熱性能は摂氏23℃下での性能数値であるため、マイナス温度の環境での適正な断熱材としては繊維系断熱材は不可であり、発泡系断熱材でなければならないのは知っていました。
以前、九州のお客様で冷凍車を製作している会社の会長に取材した際、マイナス30℃の冷凍車を製作するにはウレタンを70㎜以上使用しなければならないと聞いたことがあります。弊社のウレタン製品は保冷力の高さと同様、水にも強いことが活魚倉庫や野菜の保冷倉庫などに合致していると自負しています。
2018年の北海道胆振東部地震の際、FPパネルの性能が実証されたとのことですが、その時の状況を振り返ってどのように感じられましたか?
2007年新潟県中越沖地震、2011年東北地方太平洋沖地震、2016年熊本地震、2024年能登半島沖地震など多くの地震がありました。また日本全国各地で水害の被害も年々多くなってきていますが、「FPの家」の施主様には「FPの家」で良かったと感謝されています。
オホーツク活魚・紹介動画
今回の活魚倉庫の事例を通して、FPパネルにどんな可能性を感じましたか?
元々は寒冷地における住宅において高断熱高気密住宅の先駆けとして活動してきましたが、硬質ウレタンという断熱材の特性を考えると様々な建築物に使用することが考えられます。
すでに葉物野菜の保冷倉庫や工場の遮音室、生花の保管室、ウニやトラフグの養殖施設など様々なものに採用されてきました。今回の活魚倉庫の事例は北海道内の「FPの家」会員工務店にも情報共有されており、2025年度は新たに冷凍倉庫と保冷倉庫の2棟が計画中です。
高橋建設様とのプロジェクトはいかがでしたか?高橋建設様との出会いや共創についての感想をお聞かせください。
元々、高橋社長の考え方は人が暮らす木造建築物には、FPパネルを採用した「FPの家」が、そこに暮らす人々にとって最高の環境だと思っているものと強く感じます。
我々もまた断熱材の製造メーカーであるとともに住宅建築の会社ですから、同じ思いのもと様々な建築物の計画段階から相談しあえる関係を今後もつないでいきたいと思っています。
FPコーポレーション様の今後の展開、または将来の展望などをお聞かせください。
「FPの家」は高性能な住宅を提供するだけでなく住まう人々の暮らしと命を守るという、より深い使命を帯びた家づくりへと舵を切るリブランディングを2025年6月に実施しました。
これまでは、高断熱・高気密性能を追求するプロダクトアウト型でした。しかし、社会情勢の変化や自然災害の増加、健康意識の高まりを受け、住宅に求められる価値は変容しています。そこでマーケットインの視点を取り入れ、住環境だけでなく、日常生活のリスクや予測不能な災害から家族を守る新たな視点をFPパネルに加えます。この取り組みは、「くらしといのちを守るため。」というブランドメッセージに集約。FPパネルの性能を活かし、二つの側面から安心・安全を追求します。
一つは「日常の暮らしを守る」。FPパネルによる高断熱・高気密性能が室温のバリアフリー化を実現し、ヒートショックや熱中症、低体温症といった健康リスクを低減。一年を通して快適で健康的な暮らしを可能にします。
もう一つは「もしもの災害から守る」こと。FPパネルが持つ優れた耐震性能は、地震による建物の倒壊を防ぎ、家族の安全を確保。さらに、高い耐水性も兼ね備え、浸水被害時もFPパネルの再利用を可能とし、迅速な復旧を支援します。
私たちは、FPパネルという確かな技術力と、人々の暮らしと命を守る強い決意を胸に、未来の住まいを提案し続けます。

