- 掲載:2025年05月30日 更新:2025年05月30日
「安全性・信頼性」を最優先に進化を続ける不燃性内外装材アルポリック™シリーズ 三菱ケミカルインフラテック株式会社
虎ノ門ヒルズステーションタワー 吹き抜け
軽量でありながら高い耐久性を兼ね備えたアルポリックの特性を活かし、開放感あふれるモダンなデザインを実現。金属の質感と樹脂の柔軟性が融合した板材は、光の反射を優しく導きながら、洗練された都市のランドマークに調和している。
- 三菱ケミカルインフラテック株式会社
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アルポリックビジネスユニット事業企画部マーケティンググループ吉峯俊輔 - 〒100-8251
東京都千代田区丸の内1-1-1パレスビル TEL : 03-6748-7349 - https://www.alpolic.com/japan/
Marina Bay Sands
世界基準の「安全性・信頼性」を獲得に至るまでの道のり
アルポリック™は50年を超える歴史があり、1970年に商標としてのアルポリック™が登録されました。事業の初期、70年代はサイン・看板用途、80年代は意匠建材として建具や内装・外装用途、90年代にはアメリカを始めとする世界各国の防火認定を取得するためのアルポリック/ frが誕生。2000年代は世界中の防火規制がある国々で認定を取得し、事実上の世界標準に近い位置付けとなったと同時に、より防火性能が高い欧州規格グレードの開発・販売も行いました。今では世界130カ国以上で販売実績があります。
アルポリック™が多くの国や建物で使われる一方で、長年大切にしてきたのは「安全性」です。高層ビルやマンション・ホテル等のビル火災は、人命に関わる大惨事に繋がります。悲しい事ですが、実際に海外のホテルやマンション火災で人命が失われる事故が発生していて、その遠因として外装材の燃焼による延焼の加速が確認されたケースもあります。私達はその国の防火規制やお客様の希望グレードに関わらず、検討部位・用途の安全性に適切な防火性能グレードを提案・販売してきました。安全を最優先に取り組み続けてきたことは、今日のアルポリック™ブランドの信頼性にもつながっていると考えています。
GINZA SIX
街並みの景色や光を反射する「ひさし」の部分に、ステンレス鋼材を表面に用いた「ALPOLIC/fr SCM」が7,000㎡採用されている。
軽量で加工性が良く、水に強いアルポリック™を開発
元来は、ポリエチレンの芯材をアルミ面材で挟んだ複合材であり、1971 年に、当時の三菱化成でのアルミ精錬とポリエチレン原料を使って新しい川下製品を生み出せないかという観点から開発されました。当時はアルミとベニヤの複合材があったのですが水に弱いという欠点があり、アルポリック™はそれに代わる材料としても広がりました。発売当初は新しい材料で世間に認知されていないという苦労がありましたが、徐々に軽量で加工性が良いといった特長が評価され、ユニットバスの壁材や内装、道路標識など用途が広がりました。
コネクトスクエア博多
高い加工性を活かした滑らかな曲線は、建物に流動的な躍動感を与えながら、周囲の都市景観と有機的に連携している。
世界130カ国に販売シェアを拡大するまで
海外進出は1980年代のアメリカ向け輸出が大きな節目で、ガソリンスタンドのキャノピーなどに採用されていきました。1991年にはアメリカ・バージニアに工場を建設し、現在に至るまで北米を中心に生産・供給し、製品も高評価です。90年代半ばから2000 年代半ばにかけて、東南アジア・オセアニア・トルコ・中東・中国・インド・欧州といったエリアで市場を開拓していきました。2014年にはドイツ・ヴィ―スバーデンに工場を建設し、欧州向けに生産・供給を行っています。
国内においてもアルポリック™は、飲食店やドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売店舗の企業様、都市部の再開発や物件単位で高層ビルや商業施設などに関わる設計者やデザイナーの皆様、駅舎・鉄道関連の設計関係者様など、多岐に渡るユーザー層からのご支持をいただいております。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 壁面
アルポリック™の意匠開発に関して、ユーザーから想定外のご要望が
私は担当業務としてもアルポリック™の意匠開発に携わっておりますが、ここ数年ですと、ムラがあるような不規則な仕上がりはできませんか?というご意見をいただくことがあります。アルポリック™の特長の一つに、均一で色ムラのない塗装・表面仕上げということがありますが、建築物の仕上げにおいても、自然な揺らぎというべきか、バラつきが欲しいというニーズがあると感じています。今後どのようにお応えできるのか、アルポリック™としても考えながら意匠開発したいと思います。


