- 掲載:2026年07月29日 更新:2026年07月29日
意匠性とサステナビリティを兼ね備えた内装材「見せる鉄」内装用金属パネル「パネラマ FeLuce」 曽根靖裕デザイン × 株式会社ユニテック / 日本製鉄株式会社
- 株式会社曽根靖裕デザイン事務所
- 代表取締役・デザイナー
曽根 靖裕 -
神奈川県横浜市西区
みなとみらい3-3-1 KDX
横浜みなとみらいタワー 10F
TEL:045-664-7710 - https://sonedesign.co.jp/
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独学で建築・インテリア・グラフィック等を学び、2003年に個人事務所設立。
2014年に(株)曽根靖裕デザイン事務所を設立。
商業空間を主体とした建築・インテリアデザインを手掛ける。
- 株式会社ユニテック
- 営業部長
山里 秀歩 -
東京都港区芝大門1-1-35
サンセルモ大門ビル6F
TEL:03-3432-6451 - https://unitek.jp/
- 建築用金属建材の営業・提案業務に長年従事。商業施設、ホテル、オフィスなど多様な建築案件に携わり、意匠性と施工性を両立した提案を強みとする。現在はパネラマ担当として、市場開拓と製品提案の最前線を担っている。
- 日本製鉄株式会社
- 薄板営業部 上席主幹
浜崎 由基 -
東京都千代田区丸の内2-6-1
TEL:03-6867-5307 - https://www.nipponsteel.com/
- FeLuce のプロデュースを手掛け、グッドデザイン賞を取得。FeLuce 含め日本製鉄の意匠性ブランド「デザイニングメタル」を統括する。JIDA(日本インダストリアルデザイン協会)では素材加工研究委員を務める。
曽根靖裕デザイン
キャロウェイという世界的ブランドの空間を構成する内装材として、数ある製品の中で「パネラマFeLuce」が採用に至った経緯と決め手を教えてください。
ゴルフブランドという、紳士的かつスポーティなイメージとチタンやカーボンで作られるギアの魅力を引き立たせる上で、「パネラマFeLuce」という素材の特性である照明や実物の揺らぎながら壁面に映り込む様子が空間に高級感とスピード感を感じさせることが出来ると思いました。実物自体は鋼板(スチール素材)なのですが、壁面に使用するとただの硬く冷たさを感じさせる金属壁ではなくどこか柔らかさを感じさせる要素もありました。
一枚の鋼板が壁に貼られているのではなくパネリングされ、張ることで金属が自然と湾曲し、ゆらゆらと映りこむ様子が見る角度により表情を生み出し、空間に動きを生んでくれていると思います。
また、通常のヘアライン調だけでなく、ブラックヘアラインの色味がある点がより重厚な感じを演出してくれていると思います。
素材選びの過程で、他の素材と比較検討はされましたか?
当初はブランドコンセプトカラーであるただの黒い壁で想定していました。ただ塗装やシート等のマットな黒だとどうしても空間がのっぺりと簡素なものになってしまう。タイルや木目の黒も検討しましたが、どこかブランドやギアのイメージとは繋がりませんでした。そうした中でFeLuceはぴったりな素材でした。石膏ボードと一体になっているサンプルを拝見し、すごく可能性を感じましたね。直接LGSに打ち付けることが出来るので、ボード貼り・パテなどの工程を省けて施工性も良いので、今までありそうでなかった建材だなと思いました。
FeLuce の現物(鋼板)に触れた際には、どのような感想を持たれましたか?
私自身は「鋼板(スチール素材)」は好きな素材ではありますが、高価な点と加工性の悪さ(切りっぱなした小口の処理や洋服などが触れる危険性)から造作什器(工場加工)には用いやすいですが、内装材としては難しい印象を持っていました。
ですがFeLuceはパネル形状で施工性もよく、小口やジョイント部材がしっかりしていて、近年マストでもある不燃性能を持ち合わせている点も素晴らしいと思いました。
特に素晴らしいと思ったのは、指紋レスという点です。鋼板等の金属素材は、仕上げた直後は綺麗ですが、すぐに手の油脂や指紋がつき、汚くなってしまう。一見大した問題ではなさそうですが、不特定多数の人の手が触れる空間の中では、それらは金属素材の一番悩ましい部分でした。金属製の要素は欲しいけど気軽に使いづらい素材を、設計デザインに対してとても身近なものにしてくれていると思います。
株式会社ユニテック
日本製鉄のFeLuce(フェルーチェ)を素材として、従来のステンレスパネルに代わる内装用金属パネル<パネラマ FeLuce>を開発されたきっかけは?
私たちユニテックは、これまで内装用金属パネル「パネラマ」を通じて、意匠性と施工性を両立した空間づくりに取り組んできました。その中で、日本製鉄の「FeLuce」が持つ繊細な金属表現と高級感に触れ、「この素材をパネルシステムとして建築空間に活かしたい」と考えたことが製品化のきっかけです。素材の魅力を、より施工しやすく、設計者が使いやすい形に昇華することが私たちの使命だと感じました。
<パネラマ FeLuce>の特徴と従来の金属パネルと比較した優位性について教えてください。
従来の塗装鋼板は均一な表情、無機質な印象がありますが、「FeLuce」は金属本来の素材感を残しながら、奥行きのある表情と柔らかな光の反射を持っている点が大きな魅力です。さらに指紋が目立ちにくく、ハイタッチエリアでも美観を維持しやすいことは、商業施設やホテルなどにおいて大きな優位性だと感じています。
<パネラマ FeLuce>は今後どのような展開を目指されていますか。
日本製鉄株式会社
「FeLuce(フェルーチェ)」の開発コンセプトと意匠性へのこだわりを教えてください。
鉄が本来持つ「しなやかさ・なめらかさ・光沢」といった素材の美しさを引き出し、新たな意匠価値として提供することをコンセプトにFeLuceを開発しました。従来の塗装やフィルムによる加飾ではなく、電気めっき鋼板の精緻な外観にヘアライン加工と薄膜樹脂コートを施すことで、金属そのものの質感を活かしながら、耐指紋性や加工性といった優れた機能性も両立しています。
「FeLuce」が、今後インテリア素材としてどのような優位性を提供できるとお考えですか。
FeLuceは、素材そのものが持つ質感で空間価値を高める「見せる鉄」として、インテリアデザインに新たな選択肢を提供します。また、塗装や仕上げ工程を不要とすることでお客様の工程合理化に貢献するとともに、何にでも何度でも生まれ変わる「鉄」の高いリサイクル性により環境負荷低減にも寄与します。意匠性とサステナビリティを兼ね備えた素材として、今後の空間設計のあり方自体を進化させていくと考えています。


