建材情報まとめサイトすまいりんぐ
COLUMN
コラム
掲載:2026年10月06日更新:2026年10月06日

造作なしで、美しい間接照明を。キット化で「省手間・時間短縮・施工性アップ」を実現する「コーブ照明システムキット」


コーブ照明とは——天井を照らした光の反射で空間を明るくする間接照明

「天井をやわらかく照らす間接照明にしたい」——施主からの要望として、いまや定番になったコーブ照明。LED化で光源が小型化し、住宅でも取り入れやすくなったことが背景にあります。ところが現場の側から見ると、造作の手間、納まりの検討、そして仕上がりのバラツキと、意外に悩みの多いアイテムでもあります。
その悩みを「キット化」という発想で解いたのが、セキスイデザインワークス株式会社の「コーブ照明システムキット」です。最大の利点は施工性にあります。現場の手間をシステムによって解決することで、品質が安定し、美しい光を誰でも実現しやすくなります。本記事では、現場の課題をどう解消するのかという視点から、その考え方と特長を紹介します。

現場泣かせだった「造作コーブ」の3つの課題

魅力的なコーブ照明ですが、これまでは現場ごとに造作でつくるのが一般的でした。そこには大きく3つの課題があります。

1つめは造作の手間です。光源を隠す幕板を大工が現場で組み、照明器具の取り付けと配線は電気工事店が担当する。工種をまたぐ取り合いが生じるため、工程の調整と現場での意思疎通に手間がかかります。

2つめは納まりの難しさです。幕板の立ち上がり高さ、照明器具の設置位置、天井面までの距離のバランスで光の伸び方は大きく変わり、吹抜など設置場所によっては光源が見えてしまいます。カーテンボックスやエアコンとの取り合い、端部の処理まで含めて、現場ごとに図面を起こして検討する必要がありました。

3つめは仕上がりのバラツキです。造作に照明器具が干渉する、照明器具が取り付けにくい、内部の仕上げ次第で光がうまく広がらない——間接照明は仕上がりの良し悪しが光にそのまま現れるため、結果が職人の経験に左右されやすいのです。「指示が現場に伝わっていない」「現場調整があり、思ったとおりに仕上がっていない」という経験をお持ちの設計者も多いのではないでしょうか。
 

キット化で「施工性」と「安定した品質」を両立

造作なしで、美しい間接照明を。キット化で「省手間・時間短縮・施工性アップ」を実現する「コーブ照明システムキット」|セキスイデザインワークス株式会社
コーブ照明システムキットはこうした課題をキット化によって解消します。光源を隠す幕板(アゴ)部材から照明器具までを「コーブ照明」として美しく機能するよう設計しており現地で一から造作する必要がなく非常に簡単に施工できます。
ポイントは現場のおさめ方や光の広がりを「あらかじめ設計している」点です。現場ごとに検討したり、図面化したりする必要がありません。また施工者の腕に仕上がりを委ねたりする必要がありません。出来上がったキットを使うため工事の短時間化も可能です。
誰が施工しても同じ印象の光が得られる、それが「安定した品質」の意味です。大工工事と電気工事の取り合いも整理しやすく、完成イメージを製品として施主に示せるのも実務上の利点です。
設計者にとってはプランの初期段階からコーブ照明を組み込みやすくなり見積りの見通しも立てやすくなります。工務店にとっては造作手間の削減と工程の単純化、そして引き渡し時の「光の仕上がり」に対する不安の解消につながります。

様々なプランに合うラインナップ

コンパクトなLEDの特性を活かし、本体はスリムなデザインに仕上げています。
ラインナップにはカーテンボックスと一体化した仕様もあり、窓まわりの納まりとコーブ照明をひとつにまとめられるのが実務上の大きな利点です。カーテン仕様(ベースL)はメカ式窓装飾にも対応しています。
また、市販のコーブ照明建材は入隅のみに対応するものが一般的ですが、本製品は出隅にも対応しています。本体の両端には連結固定用のビス穴を設けており(ビスも付属)、連結時にも強度を保てるため、ロングスパンの提案も可能です。住宅だけでなく、商業施設でも活用できます。

セキスイハイムで培ったノウハウを、すべての住まいづくりへ

セキスイデザインワークスは、積水化学工業100%出資のグループ会社で、東京・新宿区と大阪市に拠点を置いています。2015年1月にセキスイインテリアとセキスイエクステリアが統合して誕生し、「うち・そと」の空間デザインをテーマに、インテリア・エクステリア商品の企画・販売から設計までを手がける「住生活デザイン会社」として活動しています。
とりわけインテリア分野では、セキスイハイム向けのインテリア商材の開発を長年担ってきました。工業化住宅の現場で求められるのは、まさに「誰が施工しても同じ品質」です。コーブ照明システムキットの発想は、その積み重ねから生まれたものといえます。同社はハウスメーカーだけでなく、商社・工務店・設計事務所への商材提供も行っており、この製品も広く一般の住まいづくりで採用できます。

まとめ:間接照明を「特別な造作」から「標準の選択肢」へ

コーブ照明は施主満足度の高いアイテムでありながら、造作の手間と仕上がりのリスクから、提案をためらってきた設計者や工務店も少なくないはずです。
キット化によってその施工性の負担を取り除いた本製品なら、間接照明を特別な造作ではなく、標準的な選択肢として提案できます。美しい光を、安定した品質で、無理のない工程で。そのバランスを求める住まいづくりに、ぜひ検討してみてください。



SHARE

溝下 翔太の他の記事

アクセスランキング(COLUMN)
暑さ・寒さを和らげる!外壁・窓・屋根の断熱方法を徹底解説
外壁塗装の手順を写真付きで解説!DIYできる作業はあるのか
ここまで進化!屋外用ゴミ箱を一軒家〜マンションまで徹底解説!
床に積み上がる洗濯物を解消!一時置き場を作ればスッキリ暮らせる
熊本城復興プロジェクト:伝統の継承と現代技術の融合。2052年の完了を見据えた「35年計画」の全体像を探る
SumaiRing最新記事
SPECIAL
日本建築士事務所協会連合会
「日事連建築賞」の令和8年度受賞者・作品が決定しました。
STORY
WANKARASHIN×アイカ工業株式会社
機能性と意匠性が表裏一体になった「モイスNT」内装材&「アイカピュール耐熱」床材
ARCHITECT
MOGPLAN インテリアデザイナー/建築家 森井康順
歴史ある街並みに調和する、シンプルモダンな職住一体住宅
MANUFACTURER
みはし株式会社
天然木のように優雅なモールディング・シリーズ
COLUMN
造作なしで、美しい間接照明を。キット化で「省手間・時間短縮・施工性アップ」を実現する「コーブ照明システムキット」
COLUMN
建材コラム
建材のことをわかりやすく紹介するコラム記事です。 建材に関するあらゆることから、身の回りの疑問に感じた住まいに関する記事まで取り揃えています。