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掲載:2026年10月05日更新:2026年10月05日

らせん階段を戸建て住宅で採用するポイントとは?|ARMS Spiral(カツデン)

狭小地やコンパクトな敷地で戸建て住宅を計画する際には、限られた床面積を有効活用しながら、居住性や動線、採光まで考慮したプランニングが求められます。特に階段は一定のスペースを必要とするため、配置や形状がプラン全体に影響する要素の一つです。

本記事では、省スペース性と意匠性を兼ね備えたらせん階段に注目し、そのメリットと採用時の課題を整理しました。さらに、課題の改善を目指して開発されたカツデンの「ARMS Spiral」の特徴と開発背景を紹介します。

らせん階段を採用する4つのメリットは?

まずは、一般的な直線階段や箱型階段に対し、らせん階段を住宅で採用するメリットは何か見ていきましょう。



省スペースに階段を配置できる

日本の都市圏や地方都市では、限られた敷地を有効活用するため「狭小住宅」や「コンパクトハウス」と呼ばれる住宅が建設されています。少子化や物価高などを背景に、今後もコンパクトな住まいへの需要が高まる可能性があります。

限られた床面積の中で豊かな暮らしを実現するには、空間をいかに有効活用するかが重要です。特に階段は、一定のスペースを必要とするため、配置計画に頭を悩ませるポイントのひとつでしょう。

そこで選択肢となるのが、省スペース性に優れたらせん階段です。一般的な箱型階段と比べて、設置に必要な床面積を抑えやすく、限られた空間を有効に使いたいコンパクトハウスとも相性のよい階段と言えるでしょう。

空間を開放的に見せられる

らせん階段は、スケルトンタイプが主流です。壁で囲まれた階段と異なり、視界を遮るものが少ないため、リビング階段として居室に配置しても圧迫感を抑えられます。
また、吹き抜けのように上下階をつなぎ開放感を演出できることも魅力です。階段そのものが空間を分断するのではなく、1階と2階を緩やかにつなぐ役割を担います。

採光を確保しやすい

壁などの遮蔽物が少ないらせん階段は、光を通しやすいことも特徴です。例えば、2階の窓から取り込んだ自然光を1階まで届けることで、室内を明るく保つ効果を期待できます。大きな開口部と組み合わせれば、より多くの光を取り込むことも可能です。限られた床面積だけでなく、上下方向の空間も有効活用しながら、明るく開放的な住まいをつくることができます。

デザイン性が高い

らせん階段は、上から見ると円形になるのが主流で、曲線を描く独特のフォルムを持っています。もともとヨーロッパ圏を中心に、歴史的建造物に取り入れられてきました。直線的な構成になりやすい住宅空間の中で、曲線を描くらせん階段は目を引く存在となります。単なる上下階の移動手段としてだけではなく、インテリアの一部として空間のアクセントになる点も魅力でしょう。


らせん階段の5つのデメリットは?

らせん階段を戸建て住宅で採用するポイントとは?|ARMS Spiral(カツデン)

省スペース性やデザイン性など多くの魅力を持つ一方で、らせん階段ならではの注意点もあります。特に、日常的な使い勝手や安全性については、設計段階で十分に検討することが必要です。



踏み外しに配慮が必要

一般的な直階段では、踏み面が一定の奥行きであるのに対し、らせん階段は中心部に近づくほど踏み面が狭くなります。そのため、足を置く位置に注意が必要で、不慣れな人には登り降りしにくく感じられる場合があります。特に小さな子どもや高齢者がいる住宅では、手すりの設置や踏み板の寸法など、安全性に配慮した計画が求められます。

大型家具の搬入が難しい

階段が曲線状になっているため、ソファーや大型家具、家電など、幅や奥行きのあるものを運ぶ際に制約が生じる場合があります。入居後の搬入だけでなく、引越しや買い替えも想定し、搬入・搬出経路を、設計段階から検討しておくことが大切です。

空調が効きにくい場合がある

らせん階段をリビングなどの居室に設置すると、上下階がつながり吹き抜けと同じ状態になります。冷暖房で調整した空気が上下階へ移動し、希望の室温に合わせづらくなる可能性があります。断熱性能を高めるほか、床暖房を併用するなど、住宅全体の温熱環境を考慮した対策が必要です。

音や視線が気になる場合がある

上下階がつながり開放感が得られる一方、音が伝わりやすくなったり、視線がつながりやすくなったりと互いの距離が近く感じられます。

例えば、1階のリビングにいる家族の話し声が2階まで聞こえたり、上下階からお互いの様子が見えたりすることも。このような特徴が、家族構成や生活スタイルに合っているか、プライバシーの配慮も含めて、設置場所を検討するとよいでしょう。

費用が割高になる可能性がある

らせん階段には既製品とオーダーメイドの製品があり、仕様によっても費用が異なります。既製品と比べて、オーダーメイドではコストが高くなる場合もあるため、予算や希望するデザインとのバランスを考えながら検討しましょう。


らせん階段のデメリットを改善したARMS Spiralとは?

ここまで見てきたように、らせん階段には省スペース性やデザイン性といった魅力がある一方、昇降時の使いやすさや家具の搬入など、検討すべきポイントもあります。
そこで本記事では、デザイン性の高いスチール階段を手掛けるカツデンが新たに開発した「ARMS Spiral」シリーズに着目しました。



シンプルなデザインで合わせやすい

ARMS Spiralは、シンプルなデザインを追求するとともに、らせん階段が抱える課題の解消を目指した製品です。軸となるセンターポールの太さを従来より抑え、手すりにはフラットバーを採用。視界を遮る要素を減らすことで、シースルー性を高め、らせん階段の曲線美が際立ちます。

シンプルな構成のため、さまざまなテイストの内装になじみやすく、らせん階段ならではの省スペース性やデザイン性を生かしながら、住空間に取り入れやすいことも嬉しいポイントです。

安定性を高めるアーム構造

その構造を支えているのが、カツデンが特許を取得したアーム構造です。アーム構造によって、従来のらせん階段よりも階段の安定性を向上させ、昇降時の安心感を高めています。

蹴上寸法やカラーなど調整できる

さらに、蹴上げ寸法や段数、1段目の位置を自由に設計できるため、プランニングしやすくなりました。手すりは5パターンから選択でき、ガラスの有無も選べます。カラーは、フレームが5色、段板が6色から選択でき、オーダーから1ヶ月半で製作が可能です。

構造部と手すりの分離で、家具の搬出入の悩みを解消

頭を悩ませていた大型家具の搬入・搬出に関しても、工夫されています。階段の構造部と手すりを分離した構造にすることで、必要に応じて手すりを一時的に取り外し、搬入・搬出経路として使用できます。

費用を大きく抑えられる

ARMS Spiralは規格化することにより、オーダーメイドに比べて大きく費用を抑えています。製品本体価格は945,000円〜(税、配送費、施工費別途)で、導入する敷居を下げます。
カツデンの今までラインナップされていたらせん階段の一番安い商品と比較しても、約30%コストダウンされています。


ARMS Spiralの開発背景

ARMS Spiralの開発では、らせん階段のデメリットを洗い出し、その一つひとつを改善することから始まりました。

開発にあたっては、社内だけではなく社外へのヒアリングも実施。特に、らせん階段を積極的に採用している設計者から、採用する理由や要望を細かく聞き取りました。その意見をもとに、らせん階段ならではのメリットを生かしながら、使い勝手や施工時の課題を解消するため、試作と社内外での検証を繰り返したといいます。

また、狭小住宅にも取り入れやすいように、1坪に収めるための工夫を重ねました。昇降のしやすさやプロポーションの美しさ、そして強度を必要不可欠な要素と位置付け、すべてを両立させるために数えきれないほどの試作を実施。検討だけで半年、試作や実験等で1年以上を費やしたそうです。

限られた空間を有効活用しながら、デザイン性や使い勝手も追求するARMS Spiralには、そうした開発者のこだわりが込められています。







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