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掲載:2025年02月13日更新:2025年02月13日

インナーバルコニーをおしゃれに魅せるつくりかた|床材・手すり・フェンス・照明を選ぶポイントをご紹介!

建物の内側に引っ込む形で設けられた「インナーバルコニー」は、さまざまな用途に使うことができます。一般的なバルコニーやサンルームとは違った魅力があり、リフォームやリノベーションで採用されるケースも増えています。実用的でほどよい開放感が楽しめることはもちろん、おしゃれな雰囲気に惹かれインナーバルコニーを取り入れる方も少なくありません。今回はおしゃれなインナーバルコニーをつくるポイントをご紹介します。

1.インナーバルコニーならではの魅力

インナーバルコニーの最大の特長は、屋内と屋外の中間のようなスペースがつくれることです。バルコニー部分が屋根や壁で囲まれているので天候の影響を受けることが少なく、直射日光は防ぎながら風や光を適度に取り入れることができます。

インナーバルコニーは建物の内側に引っ込み、床は下階の天井部分となるため、比較的広めのスペースが確保できます。上階なので通行する人の視線を気にすることもなく、近隣の状況によってフェンスなどで目隠しすればよりプライベートな空間として使えるでしょう。室内から空間がつながることで開放感が得られ、さまざまな使い方ができることもインナーバルコニーの良さといえます。
家族や友だちと楽しい時間を過ごしたり、一人でゆっくりくつろいだり、誰にとっても居心地の良い場所となるでしょう。

2.おしゃれなインナーバルコニーをつくるポイント

利点の多いインナーバルコニーですが、おしゃれな雰囲気にすることでさらに快適なスペースとなります。次は、おしゃれなインナーバルコニーをつくる際におさえておきたいポイントをご紹介します。

室内とのつながり

屋内と屋外の中間のような空間となるインナーバルコニーは、室内とのつながりも重要な要素となります。室内とインナーバルコニーの雰囲気があまりにも違うと、ちぐはぐで落ち着かない印象になりかねません。あえて空間を仕切りたい場合はそれでもいいのですが、つながりを感じたいときは内装やインテリアのテイストを揃え、統一感を持たせましょう。空間がより広く感じられるはずです。

床材

インナーバルコニーは床の面積が広めなので、選ぶ床材によって雰囲気が大きく異なります。木材を用いると温かみのある空間が演出でき、色味を合わせることで室内のフローリングとの一体感も生まれます。
特殊な処理によって耐久性を向上させた天然木や、本物さながらの質感で優れた耐久性や耐候性を発揮する人工木など種類も豊富でおすすめです。ペットや子どもの遊び場として活用するなら人工芝もいいですね。ふかふかとしてクッション性のある人工芝なら、子どもが転んでもケガのリスクが少なくて安心です。抗菌や遮熱性能など多様な機能を持つ製品も多く、インナーバルコニーを心地よい空間にしてくれるでしょう。
メンテナンスの手軽さからタイルを選ぶ方も増えています。タイルはシンプルなものからデザイン性の高いものまで製品のバリエーションも幅広く、さまざまな雰囲気を演出することができます。滑りにくい、汚れに強い、傷がつきにくい、などインナーバルコニーに適した機能を持つタイルも数多くあります。

手すり・フェンス

インナーバルコニーを最大限に活かし、おしゃれな空間にするためには手すりやフェンスも重要なポイントです。素材やデザインによってその印象はがらりと変わります。ガラス手すりはシャープな印象になり、抜け感があることで開放感が増します。周りの目線が気にならず、景色の良い場所ならぜひ取り入れたいですね。
ウッドフェンスはナチュラルでやさしい雰囲気が魅力です。比較的どんなテイストとも合わせやすいため、多くのインナーバルコニーで使われています。意匠性の高いアイアンフェンスを用いれば、上質な空間がつくれるでしょう。目隠しとして設置するならルーバータイプもおすすめです。視線は遮りながら光や風は通すため、インナーバルコニーの快適性を損ないません。

手すりやフェンスを考えるうえで気をつけたいことは、建物の外観とのバランスです。先述のようにインナーバルコニーは屋外でありながら、屋内とのつながりも感じることができる空間です。室内はもちろん、建物のほか部分との統一感も大切になります。インナーバルコニーの仕様を決めるときは、屋根や外壁、サッシなどの素材や色とのバランスを考えると良いでしょう。

照明

室内でもいえることですが、おしゃれな雰囲気を演出するためには照明は欠かせません。デッキ部分や天井に埋め込むタイプの照明なら、見た目がすっきりします。目的に合わせて、持ち運びができるランプ型の照明やランタンを用いるのもいいですね。和風の行燈なら、趣のある落ち着いた雰囲気になります。紐状のコードに複数の電球が付いたストリングライトを壁やフェンスに取り付けると、アウトドアの気分も味わえるでしょう。
光量は、使用目的や近隣の状況なども踏まえて決めることが大切です。インナーバルコニーは屋根や壁に囲まれてはいますが、照明はバルコニー用や屋外用を使用しましょう。




まとめ

インナーバルコニーのメリットは、天候に左右されにくく、開放的な空間がつくれることです。楽しみ方は人それぞれで、決まった形はありません。「セカンドリビング」や「もう一つの庭」として、日常生活を豊かにしてくれているという声も数多く聞かれます。おしゃれで快適なインナーバルコニーは、家族にとってお気に入りの空間となるでしょう。



著者(おのみき)プロフィール

建築・インテリア系の専門学校卒業後、工務店にて建築業務に携わる。
福祉住環境コーディネーター2級。
二児の母。




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