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建築家インタビュー
  • 掲載:2017年12月06日 更新:2024年12月06日

自分が描いた一本の線で、何人もの人が動いてこれを作るのだと、一本の線の重みに緊張感を持ってせっせと図面を描いています。
一級建築士事務所やしろ設計室

一級建築士事務所やしろ設計室
一級建築士事務所やしろ設計室 八代国彦
一級建築士事務所やしろ設計室
八代国彦(やしろくにひろ)
一級建築士
インテリアコーディネーター
福祉住環境コーディネーター
カラーコーディネーター
既存住宅状況調査技術者

〒144-0052
東京都大田区蒲田5-43-7
TEL:03-6715-7881
【経歴】

1969年
東京都大田区生まれ
1993年
日本大学理工学部建築学科 卒業
株式会社山下設計 入社
2000年
有限会社八代設計 入社
2006年
加藤武志建築設計室 入所
2012年
一級建築士事務所やしろ設計室 開設


家づくりに必要な知識や技術を持ち続け、提供し続けることを大切にしています。

一技術者であること、「設計屋さん」で有り続けることです。僕が設計した家に長く住み続けてもらえるように、耐候性や耐震性など建物そのものの丈夫さ、また、室内環境や住み心地、使い勝手の良さ、見た目の美しさや安全性、省エネ性など、家づくりに必要な知識や技術を持ち続け、提供し続けることを大切にしています。隅々まで考え抜き、住み手に合った最良の選択をしてしっかりした図面を作ります。
さらに監理においては、事細かに描いた図面をもとに、各工事それぞれの職人さんたちの意見を聞きながら、建主にとってベストなものを提供するためにさらに検討し工事を進めます。技術者として自分の経験や知識が、人の役に立てたらと思っています。



やるべきかやめるべきか、一緒に考えて決断できるようお手伝いします。

お客様から難しい注文をされたとき、まずは話を聞きます。どうしたいのか、何を考えているのか、真意を理解した上で、色々な提案をします。家は、毎日毎日とても長い期間使います。(使ってほしいと願っています。)不具合が出る可能性が高かったり、手間をかけ、費用を使った割に効果が少ない場合はよく説明し、それでもやるべきかやめるべきか、または別の方法を考えるかなど、一緒に考えて決断できるようお手伝いします。
判断基準は、先々建主(住み手)が特をするかどうかだと考えています。


まず設計事務所に相談するという選択肢を持っていただきたいです。

良い家とはどんな家か、人それぞれだと思います。建売住宅やハウスメーカーの家を見て気に入ったのならば、それを購入するのが良いと思いますが、後悔されている方が結構いらっしゃるようです。
まずは、設計事務所に相談するという選択肢を持って頂きたいです。設計事務所に依頼すると、建て主の立場で専門家として家づくりをお手伝いします。そして、大切なのは自分に合った設計者と出会うことです。家づくりはとても長い期間お付き合いするので、話してみて「楽しい」とか「気が合う」、「信頼できる」と思える人を選びましょう。そして設計を依頼したら、支離滅裂で構わないので、家へのあこがれや夢、どんな生活がしたいかなどを語ってください。あとは信じて任せることです。


一本の線の重み、緊張感を持ってせっせと図面を描いています。

仕事にやりがいや喜びを感じる瞬間は、なんと言っても建て主さんご家族が喜んでいられるところを見たときです。建物が出来てお引き渡しの時、奥様に泣かれてしまったこともあります。「希望通りの、それ以上の家ができた」と。たくさんの喜びの感想やお褒めの言葉などをいただけると満足して暮らしてくださっているのだと嬉しくなります。
もうひとつは、自分が考え思い描いたものが、本当にそのまま現実の建物として出来てしまうことです。当たり前のことなのですが、頭の中にあるものが目の前にあるのは、何度経験してもうれしいです。今でも、二十数年前実務について初めてディテールの図面を描いたときのことをよく思い出します。自分が描いたものが図面の通りに出来ていることにとても感動しました。しかし次の瞬間、自分が描いた一本の線で、何人もの人が動いてこれを作るのだと気付き、一本の線の重み、緊張感を感じました。
今でも、その緊張感を持って、せっせと図面を描いています。



施工事例




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