ARCHITECT
建築家インタビュー
- 掲載:2025年09月05日 更新:2025年10月20日
適所に光を内部に導き入れ豊かな内外部空間が点在する「8つの光庭のある家」
「ha」 hosaka hironobu architect associate 保坂裕信

「8つの光庭」を操り敷地内に散在させる事で、適所に光を内部に導き入れ、豊かな内外部空間が点在する、家族4人が住まう家。
土地探しからかかわり、土地を決めて建築を建てる順番ではなく、希望の建築が建つ土地を探した。 構造は、当初はRCを希望していたが、予算の都合で在来木造に変更しつつも、いわゆる「木造感」を極力消すため、線を消す作業を繰り返す事で、端正な佇まいの建築が完成した。
土地探しからかかわり、土地を決めて建築を建てる順番ではなく、希望の建築が建つ土地を探した。 構造は、当初はRCを希望していたが、予算の都合で在来木造に変更しつつも、いわゆる「木造感」を極力消すため、線を消す作業を繰り返す事で、端正な佇まいの建築が完成した。
設計士プロフィール
「ha」 hosaka hironobu architect associate
保坂 裕信 | ほさか ひろのぶ
〒114-0002
東京都北区王子3-8-9
東京都北区王子3-8-9
経歴
1976年 東京都⽣まれ
1999年 東京電機⼤学⼯学部建築学科 卒業 (卒業設計賞 (1等) )
2001年 東京電機⼤学⼯学研究科建築学専攻修⼠課程 卒業
2023年 設計事務所での活動を経て、 ⾃⾝のブランド「ha」をリリース
(正式名称「ha」hosaka hironobu architect associate)
受賞歴
・メルディアグループ分譲住宅設計競技「北沢計画」 最優秀賞
・グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2018) 2018
・グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2024) 2024
・神奈川県建築コンクール 2024 優秀賞
・神奈川県建築⼠会賞 2024
・空間デザイン賞 2025
1976年 東京都⽣まれ
1999年 東京電機⼤学⼯学部建築学科 卒業 (卒業設計賞 (1等) )
2001年 東京電機⼤学⼯学研究科建築学専攻修⼠課程 卒業
2023年 設計事務所での活動を経て、 ⾃⾝のブランド「ha」をリリース
(正式名称「ha」hosaka hironobu architect associate)
受賞歴
・メルディアグループ分譲住宅設計競技「北沢計画」 最優秀賞
・グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2018) 2018
・グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2024) 2024
・神奈川県建築コンクール 2024 優秀賞
・神奈川県建築⼠会賞 2024
・空間デザイン賞 2025
住まい手が心地よく過ごせる「明るいミニマルな家」
構造は鉄筋コンクリート造を希望されていました。外観デザインについては、できるだけ線や要素を排し、無駄のない端正でミニマルな住宅を求められました。
また、内部についてはプライバシーを守りながらも、閉ざされた印象にならず、しっかりと自然光を取り込み明るさを感じられる空間にしたいというのが大きな要望でした。
また、内部についてはプライバシーを守りながらも、閉ざされた印象にならず、しっかりと自然光を取り込み明るさを感じられる空間にしたいというのが大きな要望でした。
「木造らしさ」を極力消す
希望は鉄筋コンクリート造でしたが、予算の都合から在来木造で計画を進める必要がありました。
その中で特にこだわったのは、「木造らしさ」を極力消すことです。木造にありがちな柱や梁の存在感を見せないように、ディテールを突き詰め、線や要素をできるだけ少なくしました。
その結果、鉄筋コンクリートのように端正で重厚感のある空間を木造で実現することができました。
また、内部空間の明るさを確保するため、大きな吹き抜けを設けることにこだわりました。単なる採光だけでなく、家の中での広がりや開放感を感じさせるための重要な要素としてデザインしています。
ただ、在来木造で巨大な吹き抜けを設けること自体が大きな技術的課題でした。木造だけでは構造的に無理が生じる場面が多く、耐力や安全性をどう確保するかが最も悩んだ部分です。そこで一部に鉄骨を組み合わせて採用することで、在来木造の柔軟さを活かしながら、鉄骨の強度を利用して構造を成立させました。
その中で特にこだわったのは、「木造らしさ」を極力消すことです。木造にありがちな柱や梁の存在感を見せないように、ディテールを突き詰め、線や要素をできるだけ少なくしました。
その結果、鉄筋コンクリートのように端正で重厚感のある空間を木造で実現することができました。
また、内部空間の明るさを確保するため、大きな吹き抜けを設けることにこだわりました。単なる採光だけでなく、家の中での広がりや開放感を感じさせるための重要な要素としてデザインしています。
ただ、在来木造で巨大な吹き抜けを設けること自体が大きな技術的課題でした。木造だけでは構造的に無理が生じる場面が多く、耐力や安全性をどう確保するかが最も悩んだ部分です。そこで一部に鉄骨を組み合わせて採用することで、在来木造の柔軟さを活かしながら、鉄骨の強度を利用して構造を成立させました。
コストバランスの取れる建材を選択
クライアントの中に完成形のイメージが非常に明確にありました。そのイメージを丁寧にヒアリングし、設計のプロセスの中で常に共有することを大切にしました。その上で、単に見た目だけを優先するのではなく、コストバランスや耐久性も考慮しながら建材を選定しました。
在来木造でも完成度の高い建築が出来る事を実感
在来木造でも、ディテールを徹底的に深掘りすることで、線や要素の少ない端正な空間を実現できることを改めて実感しました。
鉄筋コンクリートに比べてコストを抑えながら、ここまで完成度の高い建築ができたことは、自分にとっても大きな成果であり、新しい可能性を示すものになりました。
作品で使用した建材
【内部床】
| 使用建材 | :タイル |
|---|---|
| 建材名 | :アーバングレー |
| 建材メーカー | :アイオーシー株式会社 |
| 使用建材 | :フローリング |
|---|---|
| 建材名 | :アッシュ20 グレイッシュオイル (オスモ自然塗装) |
| 建材メーカー | :アイオーシー株式会社 |
| 使用建材 | :デッキ材 |
|---|---|
| 建材名 | :コーラルリーフ |
| 建材メーカー | :アイオーシー株式会社 |
【外部床】
| 使用建材 | :乾式浮床仕上工法 |
|---|---|
| 建材名 | :PF SYSTEM PFパネル |
| 建材メーカー | :日新工業株式会社 |
SSOJ(日本空間デザイナー支援機構)
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設計士プロフィール
「ha」 hosaka hironobu architect associate
保坂裕信(ほさか ひろのぶ)
〒114-0002
東京都北区王子3-8-9
東京都北区王子3-8-9
【経歴】
- 1976年
-
東京都⽣まれ
- 1999年
-
東京電機⼤学⼯学部建築学科 卒業 (卒業設計賞 (1等) )
- 2001年
-
東京電機⼤学⼯学研究科建築学専攻修⼠課程 卒業
- 2023年
-
設計事務所での活動を経て、 ⾃⾝のブランド「ha」をリリース
(正式名称「ha」hosaka hironobu architect associate)
【受賞歴】
メルディアグループ分譲住宅設計競技「北沢計画」 最優秀賞
グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2018) 2018
グッドデザイン賞 (GOOD DESIGN AWARD 2024) 2024
神奈川県建築コンクール 2024 優秀賞
神奈川県建築⼠会賞 2024
空間デザイン賞 2025
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2007年秋にスタートした、取材させて頂いている建築家へのインタビュー記事です。住宅、集合住宅、商業施設、公共施設など建築家の体験談をお楽しみください。
