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掲載:2023年08月24日 更新:2023年08月24日

お家サウナでととのう!増築しなくても設置できる方法とは


サ活」という言葉もできるくらい、全国にはサウナ愛好者が多くいるようです。
サウナで“ととのう”感覚を味わってから、すっかりハマってしまった方も多いのではないでしょうか。 中には「家でもサウナが楽しめたら…」と考えだす方もいると思うのですが「家庭用サウナなんて高嶺の花」と諦めるケースも少なくありません。

しかし、サウナの需要が高まっていることもあり、気軽に家庭でもサウナを設置できるようになっています。今回は家にサウナを設置する方法や、種類、サウナに必要なアイテムをご紹介します。



1.家の中に設置できるサウナ


家の中にサウナを設置するには、主に2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットもあわせて確認しておきましょう。

室内用1:簡易サウナグッズ


もっとも手軽な方法は、簡易的なサウナグッズを使用する方法です。
バスタブの上に傘を乗せ、蒸気を集めてサウナ風にするアイテムや、簡易ボックスを組み立てて中にスチームを満たすアイテムなどがあります。

メリット デメリット
・通販で気軽に購入できる

・片づけられるので場所を必要としない

・高くても2~3万円とリーズナブル
・本格的なサウナを楽しみたい方には物足りない

室内用2:据え置き型



より本格的なサウナを求める方には、サウナ用のボックスを設置する方法もおすすめです。
部屋の一角に据え置くタイプなので、増築工事のように大掛かりなことは必要ありません。また、室内で組み立てるので搬入経路が多少狭くても対応できます。

メリット デメリット
・増築工事よりリーズナブルに本格的なサウナが
 設置できる

・人目を気にせずいつでもサウナが楽しめる
・設置場所に十分なスペースが必要

・サウナ稼働時には室温が上がりやすい

・サウナボックスだけも30万円以上は必要


2.家の外に設置できるサウナ


屋外にサウナを設置する際は、次の2種類から選びます。

屋外用1:テントサウナ


テントサウナ

文字通りテントの中でサウナを楽しめるタイプです。キャンプ用のテントと同じように設営し、その中で薪ストーブなどを焚くだけなので、いつでも気軽に楽しめますね。
熱したサウナストーンに水をかければ、愛好会にはたまらない「ロウリュ」もできます。

メリット デメリット
・テントだけなら数万円で購入できる

・家以外にも好きな場所でサウナができる
・毎回設営が必要

・テントは数年で買い替えが必要

・テントとサウナストーブの保管場所が必要

屋外用2:バレルタイプ


バレルサウナ

バレルとはという意味で、文字通り樽型のサウナボックスを指します。
サウナの本場、フィンランドではメジャーな形のサウナです。

メリット デメリット
・耐久性に優れている

・木の香りでリラックスできる

・タイプによっては外を眺めながらサウナを楽しめる
・メンテナンスが不可欠

・ボックスと水風呂を置くスペースが必要

・コストがかかる


家にサウナボックスを設置するときのチェックポイント



サウナボックスを設置する場合は、いくつかのチェックポイントがあります。

チェックポイント①スペース


まずは、室内または屋外にサウナボックスを置けるだけのスペースがあるかどうか確認しておきましょう。

・1名用のサウナボックス:幅1.2m x 奥行き1m x 高さ2m程度
・2名用のサウナボックス:幅1.5m x 奥行き1.5m x 高さ2m程度
・3~4名用のサウナボックス:幅2.1m x 奥行き2.1m x 高さ2m程度


※正確なサイズは各メーカーにお問い合わせください。

チェックポイント②電源


電気式のサウナストーブを設置する場合、200V程度の電圧が必要です。すでに200Vが分電盤まできている場合は、配線工事をして単独の200V専用コンセントを設置します。
また、電力会社と契約しているアンペア数の確認も忘れずに。
一般的に40~60Aは必要と言われています。

チェックポイント③耐荷重


ベランダやウッドデッキなどにサウナボックスを設置する場合は、耐荷重をクリアしなくてはなりません。
商品によって変わりますが、1㎡あたり200kg程度の荷重をクリアできると安心です。


家にサウナを設置するのに必要なアイテム


お家サウナの必須アイテムが「サウナストーブ」「水風呂」「リクライニングチェア」の3つ。
それぞれの役割や使い方をご紹介します。

サウナストーブ


サウナストーブ

サウナストーブは、いわばサウナの心臓部分。「電気」「薪」「ガス」の3タイプが主流です。
使い勝手や好みに合わせて、じっくり選びましょう。

メリット デメリット
電気 素早く安全にあたためられる 電気工事が必要
どこでも使える あたたまるまでに時間がかかる
ガス 温度管理がしやすい ガス+電気が必要

サウナストーブがついたボックスもありますが、別売りの場合もあるため購入前に確認してくださいね。

サウナ用水風呂


【サウナの後に】サウナ用水風呂

ととのう”ためには水風呂は欠かせません。室内の場合は浴槽を使えますが、屋外はサウナの近くに設置した方がベターです。
また、サウナ用の水風呂はある程度深さがあるものを選ぶと、しっかり全身が浸かれます。

リクライニングチェア


サウナの仕上げに欠かせない、外気浴。そのために必要なのがリクライニングチェアです。サウナと水風呂の近くに設置しましょう。
通常のベンチでも構いませんが、好みの角度に調整できるリクライニングチェアなら、より快適に外気浴ができます。

なお、リクライニングチェアはメッシュ素材のアウトドア用のものがおすすめ。蒸れにくく乾きやすいので、使い勝手が抜群です。


まとめ


家庭用サウナは費用面や手間からややハードルが高いと思うかもしれませんが、長い目で見ると頻繁にサウナ施設に足を運ぶよりもリーズナブルになる可能性があります。
何より、誰にも邪魔されず、好きなときに好きなだけサウナを堪能できる心地よさは格別です。

建材ナビでも、家庭向けサウナが紹介されています。サウナ好きの方は思い切って、家庭用サウナを導入してみてはいかがでしょうか。


著者(村田 日菜子)プロフィール

大学で建築を学んだ後、住宅専門のライターとして活動中。
主にWebコラムや住宅情報誌で、住宅購入やリフォームのノウハウ、マネー情報等の原稿執筆・編集をしています。







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