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掲載:2019年10月10日 更新:2022年06月17日

木造住宅の断熱材はどれにする?選び方のポイント

木造住宅では、グラスウールやウレタンフォームなど、さまざまな断熱材が用いられます。
それぞれの種類と詳しい特徴については「木造住宅の断熱工法と断熱材の種類・特徴」の記事を参考にしてください。

今回は「何を基準に選べば良いか分からない」「どんな断熱材が良いの?」という方に、以下の3つに分けて選び方のポイントを解説します。
1. 熱伝導率
2. 耐水性・耐湿性
3. 耐熱性・不燃性
この3つとコストのバランスを見て、自分の家に合った断熱材を選びましょう。

1.ポイント1.熱伝導率が低い=断熱性能が高い

断熱材選びで最も大切な「熱の伝わりにくさ」を示すのが、「熱伝導率」という指標です。

熱伝導率[W/(m・K)]
裏表で1℃の温度差がある厚さ1m・面積1㎡の断熱材の中を1秒間に伝わる熱量

しっかり断熱したいなら、熱伝導率が小さい商品を選びましょう。
代表的な断熱材の熱伝導率は以下の通りです。

断熱材の種類

熱伝導率[W/(m・K)]

無機繊維系

グラスウール(10K)

0.050

グラスウール(16K) 0.045
グラスウール(24K) 0.038
ロックウール(MA) 0.038
木質繊維系 セルロースファイバー 0.040
インシュレーションボード 0.052
発泡プラスチック系 ビーズ法ポリスチレンフォーム(4号) 0.041
押出法ポリスチレンフォーム(1種) 0.040
硬質ウレタンフォーム(1種) 0.029
吹付け硬質ウレタンフォーム(A種 3) 0.040
高性能フェノールフォーム 0.022


最も熱を伝えにくいのは「高性能フェノールフォーム」ですが、熱を非常に伝えにくい反面、価格も高い傾向にあります。(※参考商品/断熱ASAボード)


手頃な価格でよく使われているのがグラスウール。
「10K」などの数字が大きいほど、密度が高く熱を伝えにくくなっています。(※参考商品/アクリアマット)


ポイント2.湿気に強い素材を選ぶ

熱伝導率は断熱性能を知るのに役立ちますが、値の高さだけで選べば良いというわけではありません。水に濡れたり湿気を吸ったりすることで、断熱性能が落ちてしまう素材もあるので気をつけましょう。

湿気に弱いグラスウールは正しい防湿施工が大切

ガラスを溶かして繊維状にしたグラスウールは、価格が安いため住宅にもよく使われています。繊維と繊維の間に空気を含むことで熱をシャットアウトするため、ここに水蒸気が入ってしまうと性能が落ちてしまいます。そのため、袋の中に入れるなど、湿気から守るようにつくられています。壁の中で結露が発生しても性能が下がるため、通気層や防湿シートなど、正しい防湿施工が重要になります。

発泡プラスチック系は水に強い

発泡プラスチック系断熱材は原料がプラスチックのため、水や湿気に強いという特徴があります。

木質繊維系は調湿性能をもつ

木質繊維系断熱材は、古紙や木材などが原料なので、木特有の調湿性を持っています。

ポイント3.熱に強く燃えにくい安全な素材を選ぶ

断熱材は素材によって燃えにくさが大きく異なります。 いくら自分が火の始末に気をつけていても、隣家で火災が発生すると自宅の外壁の温度も一気に上がります。
万が一に備えて、安全性の高い素材を選びましょう。

無機質系は燃えにくい

グラスウールやロックウールなど無機繊維系のものは、熱に強く燃えにくい素材です。有毒ガスも発生せず、万が一火事になったときのことを考えると安全性が高いといえます。

発泡プラスチック系は熱に弱い

発泡プラスチック系は、熱を加えると溶けたり変形したりします。発泡プラスチック系で熱に強いのは、「フェノールフォーム」という断熱材です。これは「熱硬化性樹脂」の一つなので、熱に強く燃えにくくなっています。

まとめ

断熱性能、調湿性、不燃性の3点から断熱材をご紹介しました。断熱材の種類によって、コストも特徴も変わってきます。様々な性能を持つ断熱材が多いですが、断熱材に求める性能の面とコストの面をバランスよく見て導入を検討されてみてください。



著者(村田 日菜子)プロフィール

住宅専門ライター







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