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掲載:2024年02月16日 更新:2024年02月16日

家づくりで重視すべき条件と基準とは?結露の危険さと断熱材の重要性などについて解説!

みなさんは家づくりで重視していることはなんでしょうか?
「こういう基準で選べば間違いない」と思われるようなことでも、誤った判断をしてしまうことがあります。

たとえば、下記のような条件で家づくりを任せてはいませんか?

●大手ハウスメーカーならいい家が建つと思い込んでいる
●表示価格のなかにすべて含まれていると思い込んでしまっている
●無料で図面を引きますという言葉に喜んでしまう
●お洒落な家とデザイン性の高い家を混合させてしまう

このような判断基準で家を選んでしまうと、ほとんどの場合、失敗してしまいます

マイホーム購入はほとんどの人にとって一生に一度の買い物であり、その額も数年から数十年以上の年収額に相当します。とても妥協してもいいような金額ではありません。

ここでは間取りから健康や経済性を考慮した家づくりについて書いていきます。
みなさんのマイホーム購入の際の知識に少しでもお役に立てると幸いです。

1.収納こそ動線が重要

快適な間取りにおいて、収納が命となります。
間取りを考えるときに、なにをどこに配置するかということももちろん大事なのですが、モノをしまうための収納スペースも大切です。

収納がしっかりしているかしていないかで、すっきりと整理整頓された家になるかどうかが決まってきます。 そのうえで、収納を考えるときに理解しておかなくてはいけないことは、基本的に収納は動線を意識しなくてはいけないということになります。

たとえば、パートナーが両手に袋をかかえて買い物から帰ってきたとします。
こうなると最初に行きたいところはパントリー(食料や日用品をストックしておくための収納スペース)になります。このパントリーがキッチンから遠いと、食材を取りに行くためにいちいち長距離を何往復もしなくてはいけなくなります。

そう考えると、パントリーとキッチンは近くに配置したほうが動線としては正解となります。

2.結露が招く不健康な家

快適な暮らしを守るために、「断熱」は非常に重要なものです。
断熱性が高い家は、冬は暖かく夏は涼しいという快適な環境をもたらしてくれます。

断熱材は大きく分けて以下の3つがあります。

断熱材 概要
繊維系 ガラスを繊維状にしたもの。グラスウール、ロックウール、インシュレーションボードなどがあり、綿を詰めるものや、吹き付けるものがあります。
発砲プラスチック系 いわゆる発砲スチロール的なもの。ビーズ法ポリスチレン、高発泡ポリエチレン、フェノール樹脂などがあり、主にボード上になっています。
天然素材系 無添加の天然素材のもの。炭化コルクなどがあり、環境にやさしい反面、価格が高価になってしまいます。

どの断熱を使うかはハウスメーカーによっても異なります。
家を建てたい人の予算もあるので、どれが良くてどれが悪いのかも一概には断言できません。

3.断熱材の重要性

断熱材は以前に比べ種類も増え、性能も上がっています。
基本的に断熱材はマストで、適切に施工さえすれば、暖かい家を建てることは可能です。

しかし逆に断熱材の施工を間違ってしまうと、途端に家の耐久性が低下する原因になってしまいます。

特に家の耐久性を低下させる大きな要因は、結露です。
発生した結露を適切に処理できる家になっていないと、アトピー性皮膚炎を発生させたりなど、そこに住む人にまで悪影響を与える家になってしまいます。

「結露なんて普通に起きるものでしょう」と思われるかもしれませんが、ただの水滴だと思っていたものが家の寿命を縮めるだけでなく、家族の健康を害する毒となってしまうのです。

4.ヒートショックの危険が迫る家

断熱性を怠ると怖いのは、結露だけではありません。
ヒートショックによる突然死も、断熱性の怠りによって生まれることがほとんどです。

ヒートショックとは、暖かい場所から冷たい場所に移動したときにおこる、急激な温度変化で身体がダメージを受けてしまう現象のことをいいます。

昔から、「風呂とトイレは鬼門につくるな」と言われてきました。鬼門とは、北東のことです。
その理由は、江戸時代に鬼門にトイレをつくったことで、そこでヒートショックが起こして亡くなった方が多いからと言われています。 昔の人はそのことを実感したことで、今に言い伝えてくれているのでしょう。

日本の断熱性の低さは、実はワースト1位です。
2018年にロシアの情報サイト「Arguments and Facts」で公開されたデータで、そのことが発表されました。

断熱性の低さは、単に毎日が寒いか暑いかという話だけに留まりません。最悪のケースでは死に至る、家族の命に関わるものです。

暑さ寒さは若いうちであれば耐えられるものであり、あまり家を建てる世代には重要視されず、デザイン性のばかり優先されがちです。 しかし年齢を重ねていくと、そこに命の危険性がつきまとうようになります。

仮にローコストで家を建てた場合、断熱性が中途半端になってしまっている例が多く、機能性も低くなりがちです。 家の断熱性を甘く見てしまうと、若いうちは光熱費で苦しみ、年をとるとヒートショックの危険性に苦しみます。
これが非常に残念な家づくりに繋がってしまします。

5.壁の中まで見せてくれるハウスメーカーを選ぶこと

家を建てたい人が行く住宅見学会とは別に、構造見学会というものがあります。
最近はだんだんと減ってしまいましたが、ネット検索してでも行くべきだと思います。

構造見学会では、断熱材の種類や施工方法と一緒に透湿防水シートも確認しましょう
そこに担当者もいれば、どんどん質問してみてください。

タイベックシート」というものは大変、丈夫です。そのため、透湿防水シートを確認する際は「これはタイベックシートですか?」と質問してみるのもいいかもしれません。
結露は、こういったことまで気を付けて取り組まなくてはいけないほど、粗末に考えると不健康な家を建ててしまう要因となってしまいます。

まとめ

家づくりを公開されているお客様は、みなさん口をそろえて、「こんなはずじゃなかった」と言われます。 目の前の甘い言葉(無料の間取りや値引き)に惑わされてしまった方の末路をみると、心が痛くなります。
新居を建ててから1~2年しか建っていないのに、「売却したい」「リフォームしたい」と言われるお客様も多いです。お話を伺っていると、デザインだけを重視し、営業の方の言葉を鵜吞みにしてしまった方が多いように思います。

家を建てたい人が、知識を蓄え、目の前の情報を精査する力が身につけば、生涯満足できる家を建てることができます。
そして、そういった家を建てると住む人に訪れることは、健康的な豊かな暮らしです。

この記事を通して一歩でも前に踏み出していただけると幸いです。





著者(SaKI)プロフィール

<経歴>
建設会社にて2×4工法、RC造の建築物の設計・積算を担当。
故郷である熊本が地震で被災した際に知った、建築家の坂茂さんの紙のログハウスに感銘を受け、命を守る建築の魅力に気づく。

技術職とは別に、ジュエリーブランド「casa」を立ち上げ、ジュエリーデザイナーとしても活動中。
インテリア界のパリコレと言われる審査の大変厳しい Maison & Objet への出展許可をいただきました。
建築の知的な造形美をジュエリーに取り込んだ作品を生み出しています。

<保有資格>
・建築積算士
・二級建築士







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