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掲載:2024年03月01日 更新:2024年03月01日

寒冷地地域の外構ポイント

エクステリアはデザインだけでプランを検討するのではなく、設備の機能面もしっかり検討しなければなりません。 機能面で重視すべきポイントは、「その地域に適した設備かどうか」です。
寒い地域、台風の通過しやすい地域、沿岸部では気をつけるべきポイントが異なります。
本記事では、寒冷地に絞り、どのような対策をする必要があるのかについて解説します。

1.寒冷地地域での注意点

寒冷地域で外構プランを検討する際は、次の3つのポイントに注目をして適切なプランは何かを考えてください。

積雪荷重が十分な設備がどうか

積雪地域では雪かきを簡略化するため、カーポートの設置が必要不可欠です。カーポートはどのような設備でも良いのではなく、積雪荷重を満たす必要があります。デザイン性を重視した設備を導入しても、雪の重みに耐えられず、破損してしまう恐れがあります。
破損しないよう積雪40cm以上の積雪荷重を満たしているものを選びましょう。

凍結対策をしっかりできているかどうか

庭と駐車場周りには凍結対策をしておきましょう。
お庭に立水栓を設置する場合、凍結対策をしておかないと水道管が凍ってしまい破裂してしまう恐れがあります。水回りの凍結対策をしっかり行うために、凍結防止の立水栓か水抜きをしてください。

駐車場の凍結防止対策では、地面が凍結しないよう舗装工事をしっかり行う必要があります。凍結対策工事をおこなわないと、路面が凍結し最悪の場合は地面が隆起してしまう恐れがあります。
凍結を防ぐため、舗装工事は地元の実績のある業者に依頼してください。

雪かきがしやすいかどうか

玄関前のアプローチの積雪対策を検討しておくことも重要です。
何も対策をしておかないと、雪かきをこまめにする必要があります。雪かきの負担を少しでも減らすため、透水性の高い舗装材等を設置したり、水はけが良い舗装を検討しましょう。

2.寒冷地でおすすめの外構プラン

寒冷地では、どのような外構を検討した方が良いかわからない方のために、設置すると良いおすすめの外構プランを解説します。

地域の情報をしっかり調査しエクステリアプランを検討する

寒冷地では積雪時を想定して、エクステリアにあると良い必要な設備は何かを考えましょう。
豪雪地帯では、設備に必要なスペックや、凍結防止対策の必要有無など、どの程度の対策が必要かを検討します。購入予定のお家のために豪雪地帯へ引越しをするのであれば、地元の業者にどのような設備があると日常生活が快適になるかをヒアリングしながら、理想のプランを検討してください。

駐車場に必要な設備も検討しておく

駐車場を設計する際は、ガレージを導入するかカーポートにするかを検討してください。
カーポートにする場合、洗車用の立水栓を設置するかどうか、雪かき用の道具をどこに設置するか導入前にあると良い設備は何かをイメージしましょう。

ガレージ、カーポートどちらを設置する際にも考えておかなければならないものが、雪かきの手間を省く方法です。可能であれば、駐車場前の舗装は透水性の良いものを採用し、凍結を防ぐようにしてください。

寒冷地仕様の立水栓を設置する

寒冷地では凍結防止対策が必要不可欠です。お庭を設置予定の方は、水道管が破裂しないよう凍結防止の立水栓を設置しましょう。 凍結防止の立水栓を設置しても破裂してしまう地域もあるため、水抜きが必要かどうかは業者に相談することをおすすめします。

ガーデンルームがおすすめ

アウトドアリビングの設置を検討している方は、費用に余裕があればガーデンルームの設置がおすすめです。ガーデンルームは建物全体を覆うことができるので、天候に左右されず洗濯物を干すことができます。ガーデンルームは費用が高く施工業者の知識が必要なため、導入する際はガーデンルームの施工実績が豊富な業者を選びましょう。

二重扉を設置する

玄関前アプローチを設計する際に風除室の設置を検討しておきましょう。
風除室とは、玄関前に設置する二重扉のことで、外の寒い空気の入り込みを防ぐことができます。風除室は寒さ対策のためだけの設備ではなく、花粉やほこり等を室内に入れないようにする働きもあります。

さらに、雪かきの道具や屋外用の用品を収納しておくスペースになるため、駐車場やお庭に物置を設置することが難しい方にもおすすめです。寒冷地には必要不可欠な装備なので、必ず設置してください。

3.おすすめの設備

寒冷地のさまざまな設備の中から、建材ナビでおすすめの商品を紹介します。 これからエクステリアプランを検討している方は、参考にしてください。

カーポート

寒冷地のカーポートといえば、ニッショーの「カーポート」がおすすめです。
積雪の多い地域でも対応できる強度を兼ね備えたスチール材を使用し、露払い、雪おろし等の手間を省きます。シンプルなデザインのため、さまざまなデザインの家との相性が良く、調和の取れたカーポートを設置できます。

アルミガード

屋根にたまった雪の落下から雨どいを傷めないようにしたい方は、落雪防止装置を設置しましょう。おすすめはアルミガードです。軒先からの落雪を防ぎ雨どいを守ります。
ポリカ波板によって水切れが良く、自然を利用した環境にやさしい消雪装置です

風除室

風除室であれば、ニッショーの風除室がおすすめです。
開戸タイプ、引き戸タイプとさまざまなバリエーションの商品があるため、自宅のデザインに合わせた設備を設置できます。引き戸タイプの扉は力を入れなくても開けやすいハンガー引き戸にできるため、お年寄りの方でも安心して設置可能です。
風除室は断熱効果が抜群だけでなく、雪かきのためのスコップ、植物の収納場所としての活用可能です。

ウッデイ

ガレージをおしゃれなデザインにしたい方におすすめの商品が、日本ドアコーポレーションのウッデイです。 木目調のドアをシャッターとして採用することで、洗練されたデザインに仕上げることができます。
使用する木材には北海道産木材を使用しているため、豪雪地域との相性も良い商品です。

まとめ

寒冷地に必要な対策を簡単に紹介しました。
失敗しないためにできることは、品質の高い商品を信頼できる業者に施工してもらうことです。地域ごとに対策すべき特徴が大きく異なるため、どのような設備が必要かどうかをアドバイスしてもらいましょう。
理想のエクステリアプランの参考になれば幸いです。





著者(山口 晃平)プロフィール

本職は、エンタメクリエイター。
知人のエクステリア界隈の記事執筆を機に、エクステリア界隈に興味を持つ。
現在は、エクステリア系専門誌の記者としても活動中。
展示会が好きです。







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