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掲載:2023年12月16日 更新:2023年12月16日

家具選びについて知っておくべきこととは?素材やチェックポイントをご紹介!

いい家具ってなんでしょうか?
突然そう問われても、その答えは空気や水、または水面に映る山と同じくらい曖昧でとらえどころがないものだと思います。

基本的には家具も革製品のようなものだと思います。
最初は硬くて使いながらも違和感があると思うのですが、使っていくうちに手に馴染んでいきます。同じように家具も、買って終わりというわけでもなく、大事に奥にしまってしまうのでもなく使っていくことによって完成していくものだと思います。

家具は住まいを見つめ、生活を見つめ共にすれば生き方さえも見つめるきっかけとなるものです。
この記事では、そんな「家具を選ぶこと」と改めて向き合っていきます。

1.家具の素材に使われやすいもの

まず、家具の素材に使われやすいものとして、以下の3つがあります。

プラスチック
ポリウレタン・ポリプロピレン・ABS樹脂など、軽くて丈夫で美しく、比較的容易に成形ができる素材で、椅子に使われることが多いです。

強くて軽く、加工しやすいが、燃えやすい反りや曲がりなど変形してしまう短所もあります。
金属
鋼・ステンレス・アルミニウム・銅など。丈夫なパイプ類、棒材、薄板、板材などに使われています。

2.どの素材がいいのか?

この3つの中で個人的にお勧めなのは「」です。
加工が安くて楽にできるのは断然、木です。また、木の曲げ加工もいまは進化してきており、造形的に美しく加工できます。特に北欧家具などは得意で、綺麗でかっこいい家具もたくさんあります。

また、加工性のほかにも強度・耐久性・風合い、全てにおいてバランスがいちばんいいのも木です。

しかし木と一言にいっても、さまざまな種類があります。
その木の種類について、ご紹介していきます。

3.針葉樹か広葉樹か

同じ木でも、その種類によって木目や色などそれぞれに特徴があり、同じデザインでもまったく表情が変わってきます。 大まかに見分ける目安となるのは、針葉樹か広葉樹かということになります。

針葉樹は幹がすっくりとまっすぐ伸びて、目が通っている単純な構造で、軽くて柔らかいのが特徴です。
そのため、柱や梁といった建材に多く使われています。

一方、太くて曲がっていることが多く、さらに枝分かれしている広葉樹は、複雑な構造です。 だけど堅く重いため、家具材には向いているといわれています。

そしてその違いは、重さや堅さのみならず、その家具の存在感そのものも左右するようです。

以下に針葉樹と広葉樹の木材について記載します。

■針葉樹系の木材
スギ
国産針葉樹の代表。柔らかく加工しやすい。時間の経過とともに黒味を帯びる。

ヒノキ
特有の光沢と香りがあり、細やかな年輪がある。

パイン
節が多く、良質の樹脂成分を多く含むため、使い込むと味わいのある飴色に変化する。

■広葉樹の木材
タモ
強度があり肌目は粗い。材にすると傷が少ない。

ナラ
独特の木目が重厚で男性的な力強さをもつ堅い木。

メイプル
白くて淡い硬質な木肌で傷がつきにくく、衝撃にも強い。

ウォールナット
深い色合いと不規則な美しい木目。耐久性にも優れている。

チーク
濃い褐色で、油分が多く、木肌が滑らかで強い。

チェリー
なめらかさとしなやかさをもち、上品さがある。

4.国産材がいいのか輸入材がいいのか

家具を日本で使うのならば、同じ気候風土で育てた国産材を使用したほうがいい、ということを聞いたことがあります。
たとえばインドネシアなどの湿気の多い国の木材は乾燥に弱かったり、油分も多いので手入れをしないと油が上がってきたりします。ただ、同じ日本といっても地方ごとに風土はもちろん違いますし、厳密に言ってしまえば山によっても生えている場所によっても違います。

極端な話、2本の木の後ろに隠れていた細い木は、また特徴が違います。同じ地域でも同じ木はとれません。

つまり木材を国産材か輸入材の違いのみで決めつけてしまうのは、あまり意味がありません。
それよりも木材の乾燥が適切に、十分になされているかということが重要なようです。

5.愛すべき家具は「構造」と「仕上げ」にかかっている

好きになってしまった家具。
それが作り手の丁寧な配慮がなされている品なのかどうかは、そのプロセス、特に家具の構造や最後の仕上げによるようです。

最初の時点で作り手が配慮している部分をすべて読み取ることができるかは難しいかと思います。
そこで見るべきポイントについて書いていきます。

CHECK POINT① 面取り

面取りとは、建材の角を削り取って面をつくる作業です。 つまり当たっても痛くないように鋭い部分を丸くすることをいいます。

テーブル角など、目に見える部分は確かに面取りされていることは多いです。
しかしここで完全に安心せず、ぐるっと裏側をチェックします。家具を運ぶ際に触れる裏の部分など細かく面取りがされていて初めて、叮嚀な仕事といえます。

また、その丸み具合もデザインの一つとなるので気を抜けないところです。

CHECK POINT② 木目

木目が前面に出ている家具の場合、全体を見て調和がとれているかどうかも大きなジャッジポイントです。

教科書的に言えば、形状に木目が沿っているほど強度的にも視覚的にも理にかないます。また、左右対称になるような木目の取り方をすると、全体のバランスが良くなります。
木目の影響は意外と大きく、本来シンメトリーの椅子でも、木目が違うだけでも印象もまったく違います。ただ綺麗に木材をとることは、場合によって非常に無駄が多くなり、材料を確保することが難しくなります。

そのためそこまでできなくとも、できるだけ木目の近い材料を選びます。 そういうふうにどれだけ意識を払うかによって、同じデザインでも変わってきます。

CHECK POINT③ 金具

家具の良し悪しを測るバロメーターといえば、金具です。
デザイナー的には歯がゆい選択ですが、コスト的に妥協しているとすぐにわかるのが金具です。安い家具だと、事務的な金具の接合が丸見えだったりします。

反面、ちゃんと配慮がなされているものは、金具が見た目にわからないよう、隠れる仕組みやデザインになっていたり、そもそも金具を使わずに、一体成形になっていることが多いといいます。そうすると部品代自体も高くなるのはもちろん、手間もかかります。 工場が一つの家具のためにどれだけ稼働したかが家具の値段になるので、手間がかかると、結果的にコストにも大きく影響します。

できるだけ釘やネジを使わない家具がいいという考え方はあると思います。
しかしコスト的にも見せるしかないとするならば、いかに綺麗に見せるかというのも、ひとつの価値観かと思います。

CHECK POINT④ 重さ

椅子など日々持つ家具においては、その軽さも重要です。
できるだけ軽く、強く、そこを目指して尽力することも、作り手の仕事です。

重さは構造においてもとても大事です。構造が単純であれば、簡単な話、経費も安く済みます。
椅子に関してだけはあまりコストをかけすぎて重厚感のある高価なものをつくっても、日々の生活で大きなストレスを抱えていくことになります。

そのあたりのバランスを考えて選んでいくことも大切なことになります。

まとめ

家具は何よりも先に実際に触って、体験しながら選ぶことが重要です。そのため私は、家具を購入する際はネットショッピングをお勧めしません
体験をしないとなかなかいいものを見破ることが難しいですし、こうだからこの家具は高いんだということに関心を持つことが大事です。

自分の価値基準を決めておくと、理解してもつべきものに投資することができます。
それは消費者にとっては重要で、作り手の配慮が見えてくることにも繋がるのではないでしょうか。





著者(SaKI)プロフィール

<経歴>
建設会社にて2×4工法、RC造の建築物の設計・積算を担当。
故郷である熊本が地震で被災した際に知った、建築家の坂茂さんの紙のログハウスに感銘を受け、命を守る建築の魅力に気づく。

技術職とは別に、ジュエリーブランド「casa」を立ち上げ、ジュエリーデザイナーとしても活動中。
インテリア界のパリコレと言われる審査の大変厳しい Maison & Objet への出展許可をいただきました。
建築の知的な造形美をジュエリーに取り込んだ作品を生み出しています。

<保有資格>
・建築積算士
・二級建築士







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