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掲載:2020年07月04日 更新:2022年09月01日

暮らしの新常識!「宅配ボックス」の選び方と使い方の注意点

時代の変化、特にユーザーのライフスタイルの多様化に合わせて様々なサービスが登場していますが、近年、ユーザーの消費行動の変化に合わせてどんどん普及しているのが「宅配ボックス」です。 この記事では、

・現在、宅配ボックスのニーズが高まっている背景
・戸建て住宅・集合住宅に宅配ボックスを設置するメリット
・宅配ボックスの種類と使い方

についてご説明します。

宅配に関連する現在の状況や消費者のニーズ

現在、日本における通信販売の市場規模は右肩上がりに増加しており、2020年には12兆円にも達すると言われています。 この市場規模は2011年度の実績と比較すると10年足らずで約2倍に達しており、今後も拡大していくことが予測されている状況です。
また、2020年の新型コロナウイルスの世界的な流行に起因する生活スタイルの変化の影響により、前年同時期と比べて取り扱う荷物の量が約2割も増加しているという運輸会社もあります。

このように、消費行動の変化から宅配・配達の件数も飛躍的に増加していますが、同時に消費者の生活スタイルも変化して在宅時間が不規則であったり、日中はほぼ不在であったりする人が増えているため、商品のオーダーはスマホで簡単にできても、実際に消費者の手元まで注文された商品を届けるのが難しい状況が多いようです。
実際に多くの人が、自宅のポストに入った不在票を確認してから商品を受け取るまで数日かかってしまったという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

高まっている防犯への意識

あるアンケートでは、約70%が在宅中かどうかにかかわらず、荷物は非対面で受け取ることを望んでいるという調査結果もあります。
実際、配達員が仕事中に得た情報を元に配達先で犯罪に手を染めるというケースもあるため、防犯面を考慮すれば、一人暮らしの女性はもちろんのこと、どんな人にとっても対面せずに荷物を受け取れるのがベストだといえるでしょう。

「置き配」サービスのメリットとデメリット

上記のような非対面型の宅配のニーズに合わせて、大手ECサイト運営企業や物流会社は、消費者が不在でも配達可能な「置き配」サービスを展開しています。 置き配では、自宅に不在の際にもガレージや自転車のカゴなどに荷物を置いておいてもらうことが可能ですが、やはり無施錠で外部から荷物が見えてしまう場所に荷物を置いておくことにはリスクがあり、実際に置き配をターゲットにした窃盗事件も増加しています。

大手ECサイトは置き配での窃盗に対して再送や返金のポリシーを設定しているものの、在庫切れで再送できなかったり、荷物を希望するタイミングで受け取れなかったりするデメリットは依然としてありますし、窃盗被害自体の解消にもなりません。

そのような背景から、現在では宅配ボックスのニーズが非常に高まっているのです。

宅配ボックス設置のメリット

消費者にとってのメリット

消費者にとって宅配ボックス設置の最大のメリットは、不在でも(または非対面で)荷物を受け取れることができる点にありますが、戸建て住宅の宅配ボックスではさらに、

・クリーニングや食材宅配サービスなどにも活用できる
・荷物の受け取りだけでなく、発送にも使える

などのメリットもあります。
上記のようなサービスに対応しているかどうかはサービスを提供する業者によって異なることもありますので、上記のサービスを活用できるかは必ず前もって業者に相談してみるようにしましょう。

マンション・アパートのオーナーにとってのメリット

通信販売の市場規模の拡大を考えると、今後は賃貸住宅を探す際に宅配ボックス設置の有無を入居の判断材料にする人も増えていくでしょう。
そのため、マンション・アパートのオーナーにとって、自分の所有する物件に宅配ボックスを設置しておくことは、入居率アップを図る上で大きな強みになります。

現在、宅配ボックスを設置しているマンション・アパートでも、宅配ボックスの荷室は平均すると戸数全体の約10〜15%となっているようです。
今後、宅配ボックスのニーズはさらに増加していくことが予測されますので、今から宅配ボックスの増設を検討しておくのが得策かもしれません。

様々な宅配ボックスのタイプ

宅配ボックスの形状は様々なタイプのものがあり、
・据え置き型
・壁付け型
・住宅貫通型
・自立型

などに分類されます。
据え置き型
敷地内やマンション・アパートの共用部分に置くだけのタイプ
壁付け型
塀に設置するタイプ
住宅貫通型
玄関ドア横などの外壁に設置し、荷物を屋内側から取り出せるタイプ
自立型
門柱のように自立し、ポストと一体型になっているタイプ
宅配ボックスの施錠形式にもいくつかあり、従来型のダイヤル式ロックタイプや電子ロックタイプのものなどがあります。
さらに、最近では登場したスマートフォンと連動するタイプの宅配ボックスでは、スマートフォンで荷物の到着を確認したり、施錠・解錠の操作を行ったり、荷物の発送を管理したりすることが可能なタイプの宅配ボックスもあります。
このようにスマートフォンと連動するタイプの宅配ボックスでは、電源供給と同時にLANケーブルかWi-Fiによる接続を設定する必要があります。

戸建て住宅と集合住宅で宅配ボックスの取り扱い方は異なる

戸建て住宅に設置する宅配ボックスは、各戸に1台設置しますが、マンション・アパートなどの集合住宅に設置する宅配ボックスはポストのように1戸に1台用意されているものではなく、荷室数に限りのある宅配ボックスを集合住宅の入居者全体で共有するようになります。

集合住宅用の宅配ボックスでは、コインロッカーのように複数のボックスが「大・中・小」などとサイズごとに分けられており、荷物に合わせて配達員が空いているボックスに荷物を届けます。
共有の宅配ボックスには印鑑をセットしておくことはできないため、受け取りに電子的にサイン・押印できるシステムが必要になります。

また、もしボックスに空きがなければ、配達員は荷物を持ち帰らなければならなくる、という点に注意し、オーナーは十分な数の宅配ボックスを確保しておくようにしましょう。

基本的な宅配ボックスの使い方

宅配ボックスの使い方は製品によって異なる部分もありますが、個人宅用の宅配ボックスの基本的には次のようなものです。

1. まずは宅配ボックスの中の所定の位置に印鑑(認印)をセットしておく

2. 宅配ボックスに荷物が入ると、ポストに宅配ボックスの解錠番号が記載された不在票が投函される

3. 不在表にある解錠番号を入力し(またはダイアルを合わせ)宅配ボックスを開けて荷物を受け取る


この手順は集合住宅の場合、

・宅配ボックスに印鑑を入れない
・不在表には解錠番号だけでなくボックス番号も記載されている

などの違いが生じます。

印鑑の取り扱いには十分ご注意を!

宅配ボックスは、普段は無施錠の状態にあります。
それで、宅配ボックス内の印鑑が盗まれて悪用されることがないよう、必ず認印(重要な登録に使われていないもの)を用意しておくようにしましょう。
受領の印鑑はシャチハタや100円ショップで手に入るようなもので十分です。

また、宅配ボックス内に印鑑がなければ、配達員は結局荷物を持ち帰らざるを得なくなりますので、宅配ボックス内には印鑑を常時セットしておくようにしましょう。

まとめ

宅配ボックスは近い将来、ポストのように一家に一つが当たり前の時代になるかもしれません。
生活の安心・安全を向上させ、より自由に生活できるようになる宅配ボックスの設置を検討してみるのはいかがでしょうか。


著者(澤田 秀幸)プロフィール

CAD利用技術者1級、CADアドミニストレーター
住宅メーカの下請けとして木造大工作業を担当。
注文家具の製造と設置。製図補助を担当。
国内最大手インテリアメーカーの店舗で接客・販売を担当。







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