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掲載：2025年06月20日　更新：2025年06月20日

JCDの壁紙新聞「JCD WALLPAPER」第2弾発刊!特集はインテリアデザイナーの飯島直樹氏
一般社団法人日本商環境デザイン協会(JCD)

一般社団法人日本商環境デザイン協会（JCD）の壁紙新聞「JCD WALLPAPER」の第二弾が発刊されました。「JCD WALLPAPER」は、1961年よりインテリアデザインの時代を伝える読み物として発行してきた機関誌「SHOKANKYO」が、“読む”から“空間で伝える”メディアへということで、その役割を引き継ぎながら生まれ変わったものです。

今回の「JCD WALLPAPER 02」で特集として取り上げられている方は、建材ナビでもインタビューさせていただいた飯島直樹氏です。

飯島直樹
1949年：埼玉県生まれ
1973年：武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科工芸工業デザイン専攻卒業
1976年：スーパーポテト入社
1985年：飯島直樹デザイン室設立
2004年-2014年：社団法人日本商環境設計家協会理事長
2008年-2014年：KU/KANデザイン機構理事長
2011年-2016年：工学院大学建築学部教授

飯島先生は、1976年から1985年まで在籍したスーパーポテトでの経験に始まり、「バー・ラジオ」や「無印良品青山」などのプロジェクトに携わりました。
著書には、2010年「カズイスチカ」、2024年「MeltingFunction／溶ける機能」。
飯島氏は、各時代の経済的背景がデザインに与える影響についても言及しており、特に1980年代の日本経済の好況期におけるデザインの発展について語っています。

日本のインテリアデザインの最前線に立ってきた飯島直樹氏に伺う、空間デザインの学びのポイントと素材への向き合い方

飯島直樹氏のインタビュー記事。飯島氏がデザインした石材メーカー様のショールームにてお話をお伺いさせていただきました。これまで培われたご経験から、素材の良さを肌感覚で得られる術と、現場の「リアル」を見て学ぶことの大切さを教えていただきました。

インテリアデザイナー飯島直樹氏の「デザイン手法出版記念の会」イベント参加レポ

飯島直樹氏の出版記念の参加レポート。2024年5月17日（金）東京デザインセンター（ガレリアホール）にて「Melting Function/溶ける機能ー飯島直樹のデザイン手法」の出版記念の会に参加してレポートしました。

１.WALLPAPERの構成

２.デザイナー達からの言葉（飯島氏の作品や活動に向けて）

３.協賛している賛助会員企業

WALLPAPERの構成

WALLPAPERはA2サイズです。四つ折りにするとA4サイズとなります。
日本で活動する建築家23名から募った寄稿文、更に氏の言葉を組み合わせ、多層的なレイヤーの中で思考が反響し、呼応して人々の会話となり、やがて氏の存在や個性がシルエットとして浮上するデザインです。

A2サイズ（外側）

A2サイズ（内側）

内側には、一般社団法人日本商環境デザイン協会（JCD）のこれまでの活動が記載されており、
すまいりんぐでも紹介した「空間デザイン賞」「賀詞交歓会」「プロダクトオブイヤー」「JAPAN SHOP JCD特設ブース」なども記載されてました。

デザイナー達からの言葉（飯島氏の作品や活動に向けて）

今回の特集では、飯島先生の存在を今活躍しているデザイナーがどのように感じているのか！？を言葉にしてもらっています。（※一部抜粋）。

ソニアリキエル京都

貧乏芸大生だったので、場違い覚悟でドキドキしながら伺った記憶があります。外観の形成、インテリアのコンドラストに受けた衝撃は、今でも憶えています。「スイッチが入った」瞬間でした。
（米澤研二／日建設計）

渋谷西武 SEED

1986年、私が入社した頃にSEED館がオープンした。狭くグレイッシュな空間が積み重なり上の階に上がって行くと強烈な存在感を醸し出すブティックが在った。店内を縦横無尽に走る金属の棒、紐が強烈なベクトルを醸し出し、それまで見たり体験したことのないその空間に引き込まれた。
（小坂竜/A.N.D）

【JCD座談会】建築デザインが育むデジタル化との「心地よい共存」 — 日本商環境デザイン協会

JCDの副理事長を務める小坂氏と永井氏、またJCD賛助会員としてマテリアルの開発や提供を手掛けるメーカーの富田氏と百田氏の4人の対談記事。来たるべき新時代に向けたJCDの取り組みや抱負などについて語って頂きました。

ソニアリキエル名古屋

ARAIで表現されていた、伸びやかな力強い直線の表現が更に様々な方向に向かいながらも、自由な動きへの可能性を感じさせて頂きました。またモノトーン空間の中、光と直線のみの大胆な構成に大きな影響を受けておりました。
（照井洋平、湯山結/IN）

THE WALL CIBREO

1990年バブル期、西麻査に現れたJE WALE CBREO。建築と内装の大胆な対比が、デザイナーを志す前の僕の感性を激しく揺さぶった。
（森井良幸／カフェ）

内儀屋

湾曲した天井・壁と水平な床のみで2層の空間をつなぎ、そこに光や家具が溶け込むように誂えていた。独立直後の30年以上前に、空間をつくるということは、こうゆうことなのだと実感した場所。
（小泉誠／Koizumi Studio）

SHUNKAN BACCARI DI NATURA

建築からインテリアへ領域を広げ始めた頃に訪れ、頭を殴られたような衝撃を受けた。想像を遥かに超えた世界。追ってくる素材とアート。デザインには可能性があるのだと信じられた瞬間だった。
（窪田茂/Desins JP）

商環境デザインの歴史、伝統、文化を担う団体の理事長としての役割と、創業会社代表としてのチャレンジ

JCD日本商環境デザイン協会理事長を務め、Desins JPの代表である窪田氏のインタビュー記事。デザイナーとして、理事長として、会社の代表としての取り組みについてお話しを伺いました。

新宿高島屋

開業直後に視察したが、各売り場の物語を楽しみながら、次のエリアへと自然と進みたくなり、全体で一つのストーリーが感じられることに感銘を受けた。その後の私の百貨店案件に対する意欲が、一層かき立てられた。
（松浦竜太郎／乃村工藝社RENS）

Ａｏビル

この建物のBARに行く時、エントランスホールモザイクタイルの空間が好きでした。モダンでクールなマテリアルなのに、パワフルなエネルギーを感じ、人間力が溢れて、温かみまで感じることが出来ました。飯島さんの人柄を感じる空間でした
（神谷智宏/MOMENT）

Casuistica「表層」と「物質』-青木淳との対話

この対話の端々に共感がある。特に「そう、運動なんです。僕がいつも夢見ているのは、運動をデザインできないかということ。」には共感しかない。まさに粋とは、飯島さんのような振る舞いのことなんだと思う。
（岡部修三/upsetters architects）

TOTAL Workout 六本木ヒルズ

要素の多いフィットネスクラブを、素材の統一で美しく整理し、六本木という洗練された街におさわしい、シャープで上質な空間へと昇華させている。区画を超た一体感を与え、空間構成の巧みさが随所に感じられる。
（劔持良美/SOL style）

Dolls展

実際に伺い、オフィスという枠を超えて空間に迫る提案が、多くの模型群によって鮮やかに示されれ、その可能性の広げ方に静かな熱量と空間への深い分析を感じました。
（伊東裕/SOL style）

STONES東京（東京ショールームSTONES）

竣工して間もない頃に、偶然ご本人に案内頂きました。華美すぎず、簡素でもなく、洞窟のような空間。石とは？と問いてくるような空間に不思議な心地よさを感じました。
（君塚賢／トネリコ）

JCDに所属する23名のデザイナーや建築家から、「飯島氏の作品から受けた衝撃」をテーマに言葉を集めました。
壁に広がるデザインの声から、飯島直樹さんの仕事が静かに浮かび上がります。

協賛している賛助会員企業

株式会社アダル
株式会社ダイカン
一般社団法人日本能率協会
株式会社ナカサアンドパートナーズ
松下産業株式会社
株式会社プログランス(建材ナビ)
株式会社サカイリブ
昭和フロント株式会社
株式会社綜合デザイン
株式会社ステラワークスジャパン
株式会社ユニオン

編集後記

今回の「JCD WALLPAPER」を通して、インタビューさせていただいた飯島先生の存在感の大きさを改めて感じ、日本で活躍する建築家に多くの影響を与えられていることがわかる壁新聞となっております。
飯島先生がデザインされた作品を見に行って、その作品やデザインを実際に体験したくなりました。まだまだ学べることや、知らないこともあったので、この機会に是非訪れてみようと思います。