東京都江戸東京博物館に「アーキスキン」を納入しました
― 光と意匠をつなぎ、人を入口へ導くエントランス空間 ―
東京都江戸東京博物館の大規模改修工事において、当社の意匠パネル「アーキスキン」を納入しました。
今回採用されたのは、来館者を迎える1階エントランス周辺の壁・天井です。
特徴的な開口パターンを施したパネルが壁面から天井へと連続し、サインや照明と一体となって空間を構成しています。
パネルの背面から透過する光によって意匠そのものが光をまとい、来館者を館内へと導く印象的なエントランスが生まれました。

壁面から天井へと連続する「アーキスキン」が、エントランス空間を印象的に演出 (写真提供:東京都)
2026年3月31日にリニューアルオープンを迎えた東京都江戸東京博物館。
そのエントランスを形づくる「アーキスキン」は、設計された意匠をどのように実際のパネルとして形にしていったのでしょうか。
製作担当者に、今回のパネル製作で求められたことや、製作上の工夫について聞きました。
光と一体となるアーキスキン
― 今回のアーキスキンには、どのような意匠や役割が求められましたか?
壁面から天井へと連続するパネルと光天井がつながり、光とパネルが一体となってエントランスを構成しています。
アーキスキンは、単に壁や天井を仕上げるためのパネルではなく、背面からの光を取り込みながら、空間の意匠を形づくる建築要素のひとつとして採用されています。
私たちは、設計・施工側から提示された意匠や仕様をもとに、パネル製作に必要な製作図を作成し、製品として形にしていきました。

壁面から天井へと連続するパネルと光が、一体となってエントランスを構成 (写真提供:東京都)
光を美しく見せるため、見えない部分まで工夫
― それを実現するうえで、特に難しかった点や工夫した点は?
ポイントのひとつが、パネルの開口柄と照明の見え方です。
パネルの裏側にアクリルを設置し、背面の照明から光を透過させる構成となっているため、開口の形状だけでなく、実際に光が入ったときに柄がどのように見えるかが重要になります。
設計・施工段階では、モックアップ検証が行われ、光を透過させた際の見え方を確認しながら計画が進められました。

背面からの光によって、特徴的な開口パターンが浮かび上がる (写真提供:東京都)
製作面で特に課題となったのが、大型パネルの「たわみ」への対応です。
パネルが大きくなるほど強度を確保するための補強が必要になります。
一方で、補強材の位置によっては背面の照明を遮り、表側からその影が見えてしまう可能性があります。
そこで、意匠や光の見え方を損なわないよう、補強材の位置など、完成後には見えないパネル裏側の構造まで細かく検討しました。
必要な強度を確保しながら、表から見たときの意匠を損なわないよう製作しています。
設計された意匠を、パネルとして形に
― 実際に完成した空間を見て、印象はいかがでしたか?
最初に感じたのは、率直に「きれいだな」と感動しました。
設計・施工の皆様による細部までの検討が、最終的な空間の完成度につながっていると感じます。
製作時には、パネルの継ぎ目や形状、補強による光の見え方などにも気を配りました。
完成後はそれらがほとんど気にならず、照明とパネルがひとつの大きな意匠として自然につながって見えています。
設計された意匠を損なうことなくパネルとして製作し、無事に納入できたことに、製作担当としても大きな達成感がありました。

開口パターンと光が連続し、ひとつの大きな意匠として空間を構成 (写真提供:東京都)
光を受けて、建築の表情をつくる「アーキスキン」
今回のプロジェクトでは、背面からの光やサイン、周囲の建築と組み合わさることで、「アーキスキン」の特徴的な意匠表現が生まれました。
こうしたパネルを形にするためには、表から見える柄や仕上げだけでなく、強度や補強など、完成後には見えない部分への配慮も欠かせません。
設計・施工側から提示された意匠や仕様をもとに製作図を作成し、意匠性を損なうことなく製品として形にすることも、デザインパネルのメーカーとしての大切な役割です。
アーキスキンは、柄や形状、素材、仕上げなどを組み合わせることで、建築空間に合わせた多様な意匠表現が可能です。
東京都江戸東京博物館を訪れる際には、展示とあわせて、光とパネルが連続するエントランス空間にもぜひご注目ください。
物件概要
物件名: 東京都江戸東京博物館 大規模改修工事
所在地: 東京都墨田区横網
採用製品: アーキスキン
採用箇所: 1階エントランス周辺 壁・天井
改修設計: 株式会社プランテック
元請: 大成建設株式会社
施工: 株式会社オクジュー
リニューアルオープン: 2026年3月31日
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