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掲載:2023年09月29日 更新:2023年09月29日

【北欧と日本】トイレのデザインと機能性の違いとは


「トイレはどこですか?」私が建築旅をはじめたころに英会話で言えたフレーズのひとつです(笑)。
いつも個人旅行のため、英会話とトイレの問題は、深刻で正直言って苦労しています。そんな中で出会った北欧のトイレたちのお話です。


1.フィンランド


フィンランド・ヘルシンキ スカンディックマルスキ

フィンランド・ヘルシンキ スカンディックマルスキ(2012年)

フィンランド・ヘルシンキ スカンディックマルスキ

フィンランド・ヘルシンキ スカンディックマルスキ(2022年)


ヘルシンキの中心部のストックマンデパートの向かい側にあるホテル スカンディックマルスキ(スカンディックバイマルスキ)。私のお気に入りのホテルです。
北欧のトイレは、タンク式。手動のレバーを使って水を流すので電気は、使っていません。リニューアル後、便器は、新しくなっていましたが、形は一緒です。

2022年の写真の手前側にあるものがビデ
私は、使い方がいまだにうまくいかず、ときどきビデのシャワーで床が濡れることがあります。北欧では、公共トイレに入って一番手前側のブースにビデがあることが多いです。

北欧のビデについて


フィンランド・ロヴァニエミ

フィンランド・ロヴァニエミ(2015年)


日本のウォシュレットのように使用。トイレの使用後水又は、お湯を出してハンドスイッチでお尻などを洗います。
(水、又はお湯が出るので操作は、注意してください)

洗面や汚物流しのような形のビデもヨーロッパにはあるようですが北欧の公共トイレでは見たことがありません。(個人宅にはある可能性がございます)

サンタクロースがいる町フィンランド・ロヴァニエミ、アアルトが戦後復興した町としてもよく知られています。
写真は、アアルト建築の市庁舎で撮ったもの。便器はアラビアでした。

ロヴァニエミの市庁舎について


ロヴァニエミの駅の近くにあるアルヴァ・アアルトが携わった建築で図書館、ラッピアハウス、市庁舎の内のひとつ。
アアルトの後妻エリッサのプランに基づいた建築で1986年完成。(アルヴァ・アアルト財団のホームページより)

アラビアについて


フィンランド、ヘルシンキ郊外の「アラビア」地区で1873年に創業した窯。140年以上、フィンランドの人々の生活や家庭の様々なシーンで活躍し、今もなお愛され続けています。
そのデザインは、その時代に合ったものでありながら、時代を感じさせないものでもあります。(アラビア公式ホームページより)


2.スウェーデン


ストックフォルムのノルディックシーホテルのトイレ

ストックフォルムのノルディックシーホテルのトイレ(2016年)

ストックフォルムノルディックシーホテル

ストックフォルムのノルディックシーホテルのトイレ(2016年)


スウェーデンのストックフォルム中央駅、アーランダーエキスプレス(アーランダー空港からストックフォルムまでの電車)を下車したすぐ横にあるホテルノルディックシー。アクセスが良くおススメのホテルです。
ホテルのフロントの横にあるトイレがお洒落で印象的でした。 スウェーデンのトイレは、駅などは、有料でかつ男女兼用。クレジットカードか小銭で数百円くらいを払い、回転の入口から入ります。
最初は、驚きましたが常時スタッフがいるため安全だと思います。


グスタスクベリ(2016年)

グスタスクベリ(2016年)

グスタスクベリ陶磁器博物館(2016年)

グスタスクベリ陶磁器博物館(2016年)


日本で人気のリサ・ラーソン、ベルサで有名なスティグ・リンドベリなどを扱う陶器メーカーグスタスクベリの工場は、ストックフォルムの郊外にあります。その中には、北欧のトイレでよく使われている陶器の歴史などが見られるグスタスクベリ陶磁器博物館も。

木製の便器もありました!(上記画像2枚目)このタイプは陶器のものです。
タンクの上のつまみを引っ張って水を流します。現在でも使われている形の便器。

グスタスクベリとは


スウェーデンを代表する食器のブランド。1825年設立ウィルヘルム・コーゲをはじめスティグ・リンドベリ、リサ・ラーソンなどのデザイナーにより素晴らしいテーブルウェアを生み出した陶磁器メーカー
工場やアウトレットなどは、ストックフォルムのバスターミナル スルッセンから474番のバスで約30分のところにある。高級な食器もアウトレットの商品があるので、手軽に買うことができます。
海が近いため、夏だと一日中楽しめそうです。

スティグ・リンドベリについて


1916年生まれのデザイナーでグスタスクベリのアートディレクター。葉っぱのベルサやアスターなどの作品が有名。

リサ・ラーソンについて


1931年生まれの陶芸家であり、デザイナー。マイキーやハリネズミなどの動物モチーフの作品が有名。日本でとても人気のある作家のひとりです。
スティグ・リンドベリが採用して、グスタスクベリに入社。現在は、自身のアトリエで作品の制作を続けている。


3.デンマーク・ベルヴュー


デンマーク・ベルヴュー

アルネ・ヤコブセンの建築の宝庫ベルビュー。デンマークのコペンハーゲンからエストー(郊外列車)で30分ほどのところにある海辺の町です。

ベルヴュービーチのトイレ(2014年)

ベルヴュービーチのトイレ(2014年)


このボタンを押すと水がタンクから流れます。北欧のトイレにはこの形が多いです。エコのために大小一つのボタンがあるタイプもあります。
他に引張って流すタイプもあります。

アルネ・ヤコブセンについて


1902年デンマーク生まれの建築家。北欧の巨匠のひとりで、SASロイヤルホテル、ベラヴィスタ集合住宅やムンケゴー小学校などの建築とスワンチェアー、エッグチェアー、セブンチェアーなどの椅子が有名。


4.ノルウェー・オスロ


ノルウェー・オスロ

オスロの湾にあるダイナミックな建物オスロ・オペラハウス。ガラスタイルの白い外壁と大きなガラスが印象的な建築でした。

玄関から浴室へ直線の動線

トイレの内装もガラスタイルが使用されていました。上には水を流すボタンが。

オスロ・オペラハウスについて



2008年完成のオペラハウス。ノルウェー国立オペラ・バレエ団の本拠地でもあり大劇場は、1364席、二つの小劇場は200~400席もある。
設計は、オスロに本拠地がある建築事務所スノヘッダが手がけている。


5.アイスランド


アイスランド

大自然を感じられる国アイスランド。南部の観光地のトイレは、有料のところもありました。料金は、200円から300円くらい(200~300ISK)。

写真は、クレジットカードとコイン併用のタイプ。支払いすると回転式のバーが動きます。
有料トイレの中には、まだコインのみのところもあるようなのでコインがあると安心です。

西部のスナイフェルスネス半島のトイレ

西部のスナイフェルスネス半島のトイレ


便器のメーカーは、不明でしたが他の北欧諸国と同じくトイレットペーパーの幅が小さく、ホルダーの方向も日本とは違い少しのトイレットペーパーでも取るのが難しいことからエコな感じがしました。


6.日本の成田空港


日本の成田空港

成田空港の国際線のトイレ(2019年)experience TOTO


やはり日本のトイレは、機能的でキレイで最高だと思っています。このトイレは、美術館みたいに美しいので撮ってみました。
海外に行く前の高ぶった気持ちを落ち着かせてくれる空間。(海外の方々の到着ロビー)
海外から日本に来た旅行客も満足できるトイレです。

成田空港の国際線のトイレ(2019年)experience TOTO

成田空港の国際線のトイレ(2019年)experience TOTO



まとめ


まとめ

北欧のトイレは、いかがでしたか?
北欧のトイレは、シンプルなものが多く、水洗でビデもありますが、日本のトイレとは、かなり違いがあります。
日本のトイレは、素晴らしくて、ありがたみを感じます(暖房便座やウォシュレット、良質なトイレットペーパー)。 暮らしや健康に欠かせないトイレ、またリラックスできる癒しの空間でもあります。

リフォームや建築の際には、トイレにこだわってみてはいかがですか?




著者(村上 佐記枝)プロフィール

福祉系専門学校卒業後保育士1年勤務
役所で補償業務の臨時職員1年
ハウスメーカー、工務店で建築事務や建築設計、確認申請業務、宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーターなどを30年経験







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