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掲載:2022年08月10日 更新:2022年08月10日

家を建てたあとにかかるお金はいくら?住宅のランニングコストを抑える方法を解説!

家を建てたあとにかかるお金はいくら?住宅のランニングコストを抑える方法を解説!

住宅でのランニングコストは「家に住み続けるために必要な費用」を指します。家は建てたら終わりではなく、維持にもお金がかかるのです。

本記事では、家を建てたあとにかかるランニングコストや、ランニングコストを抑える方法を解説します。


家を建てたあとにかかる3つのランニングコスト

家を建てたあとにかかるお金はいくら?住宅のランニングコストを抑える方法を解説!

家を建てたあとには「税金・保険・修繕」の3つのランニングコストがかかります。
修繕はリフォームや修理が必要になったタイミングでおこなうので毎年ではありませんが、税金と保険は毎年必ずかかる費用です。

固定資産税・都市計画税


①固定資産税
固定資産税は土地や家屋を所有している限りは、毎年必ず支払うことになる地方税です。
税額は「固定資産税評価額×1.4%(自治体による)」の計算式で求められ、地価の変動も考慮するために3年に1度見直しがおこなわれます。土地の広さや住宅のグレードにもよりますが、目安は10〜15万円程度です。

計算式に用いられる固定資産税評価額は、述床面積だけではなく、住宅の構造・建材・設備などのさまざまな観点から評価されるため、評価額は住宅によって異なります。
建物の価値が高いと判断されれば評価額も上がるので、土地や面積などが同じ条件で建てられた住宅ならば、建売住宅よりも注文住宅の方が固定資産税が高くなることが多いです。

②都市計画税
都市計画税は「市街化区域内」に土地や家屋を所有している人が支払う税金です。固定資産税と同じ納付書で届くので、固定資産税と併せて納税します。
税額は固定資産税と同様に評価額を用いて「固定資産税評価額×0.3%の制限税率(自治体による)」の計算式で算出されます。

火災保険・地震保険


火災保険は火災をはじめとした、落体や爆発、風災などの自然災害による損害を補償してもらえる保険です。地震保険は、その名の通り地震や津波、噴火を原因とする火災や損壊などによる損害を補償する保険で、必ず火災保険とセットで契約します。

住宅ローンを利用する場合には、火災保険の加入を義務付けられていることがほとんどなので、ローンを組むのであれば家を建てたあとに必ずかかるランニングコストです。

保険料の支払い方法は、「年払い・長期一括払い・月払い」のいずれかの方法から選べますが、保険会社によっては支払い方法を限定されているケースもあります。希望の支払い方法がある場合には、契約前に必ず確認しておきましょう。

修繕費用


家を建てたら、毎月コツコツ積み立てなければならないのが「修繕費用」です。住宅は新築から10年ほど経つと、修理やリフォームが必要な箇所が出てきます。

例えば、給湯器の耐用年数は10〜15年、水栓の耐用年数は10年程度だといわれているので、10年を目安に交換が必要です。
持ち家の場合は賃貸とは異なり、リフォームや修理はすべて自己負担でおこなうことになります。

給湯器交換にかかる費用相場は15〜25万円、水栓交換の費用相場は15,000円〜50,000円なので、決して安くはありません。さらにキッチン・浴室・トイレ・外壁のリフォームとなると、費用は100万円を超えるでしょう。

まとまったお金が必要な修繕に備えるためにも、家を建てたら修繕費用を積み立てていくことが大切です。


家を建てたあとのランニングコストを抑える方法

家を建てたあとにかかるお金はいくら?住宅のランニングコストを抑える方法を解説!

家を建てたあとのランニングコストをゼロにする方法はありませんが、抑える方法はあります。
少しでも家計への負担を減らすためにも、ランニングコストを抑える方法を頭に入れておきましょう。

省エネ性能の高い住宅にする


固定資産税・地震保険のランニングコストを抑える方法は「省エネ住宅を建てる」ことです。

近年、「カーボンニュートラル(脱炭素社会)」に向けての政策や、いいものをつくって長く大切に使う「ストック型社会」への転換が国を挙げて行われています。

その取り組みの一つが、省エネ性能の高い住宅である「長期優良住宅」を増やすことです。
耐震性・省エネ性・劣化対策・維持管理や更新のしやすさなどの一定基準をクリアして長期優良住宅として認められれば、さまざまな優遇措置を受けられます。

まずは、固定資産税の特例措置を見てみましょう。

固定資産税
一般住宅 長期優良住宅
税率 1.4%
減額内容 税額の1/2(※1)
減額期間 3年間 5年間

長期優良住宅は減額期間が3年から5年に、2年間延長されます。なお、都市計画税の減額制度は設けられていません。
※1)1戸あたり120m²までが限度参考:国土交通省「認定長期優良住宅に関する特例措置」

長期優良住宅は地震保険においても「免震建築物割引」または「耐震等級割引」のいずれかの割引を受けられます。

割引の種類

割引率
免震建築物割引 50%
耐震等級割引 耐震等級1:10%
耐震等級2:30%
耐震等級3:50%

参考:財務省「地震保険制度の概要」

地震保険の割引率は契約更新時にも適用されるため、長期優良住宅を建てれば地震保険の保険料を大幅に抑えることができます。
なお、地震保険は政府と保険会社が共同で運営している保険なので、保険料と割引率はどの保険会社と契約しても同じです。

このように、長期優良住宅は多くの優遇措置を受けることができます。
税制面の優遇だけではなく、補助金や給付金の支給対象にもなるので、住宅に関わるさまざまな費用を抑えられます。

保険料の支払いは長期契約で一括支払いにする


火災保険の保険料を抑える方法は、長期契約で一括支払いにすることです。

火災保険は期間ごとの契約となり、支払い方法は保険会社にもよりますが「年払い・長期一括払い・月払い」から選べます。

契約期間が長いほど保険料の割引率が高いので、保険料を抑えたい方には長期契約がおすすめです。
ただ、長期契約をすればトータルの支払い額は抑えられますが、10年分の保険料となると数十万円が一括で必要になります。
家を建てるときには保険料だけではなく、さまざまな初期費用がかかるため、予算や家計の状況を考慮したうえで契約を検討しましょう。

注意!:契約期間は現時点(2022年7月)では最長で10年ですが、2022年秋頃には5年に短縮されることが決定しています。
具体的な日程は保険会社によって異なりますが、10月以降になる見通しなので、10月以降に火災保険を契約する予定の方は適用時期を必ず確認しておきましょう。

建材や建具は耐用年数が長い素材を選ぶ


前項では、住宅には修繕費用がかかるとお伝えしました。修繕費用を抑えるためには、耐用年数が長い建材や建具を選ぶことがポイントです。

キッチン・浴室・洗面・トイレなどの設備の耐用年数はどのグレードを選択してもあまり変わりませんが、建材や建具は素材によって耐用年数が異なります。

例えば、日本で一番人気の外壁材「窯業系サイディングボード」は7〜8年ごとにメンテナンスをおこなえば40年、「ALCパネル」は10〜15年ごとのメンテナンスで、60年以上交換する必要がないといわれています。
メンテナンス費用は、交換費用と比べると安価です。修繕費用のランニングコストを抑えたい方は、建材や建具は耐用年数にも注目してみてください。


まとめ

家を建てたあとにかかるお金はいくら?住宅のランニングコストを抑える方法を解説!

家にかかる費用は建てたら終わりではなく、家を建てたあとにも「税金・保険・修繕」のランニングコストがかかります。省エネ住宅や耐用年数が長い建具・建材を選べば、ランニングコストを抑えることもできますが、ゼロにはできません。

ランニングコストは家に住み続ける限りは必ずかかります。家づくりをする際には、維持費用を考えたうえでの資金計画を立てましょう。
家づくりをスタートする前に、家族で理想の暮らしについて会議を開いてみてください。


著者(井本ちひろ)プロフィール

工業大学建築系学部卒業。
FP2級技能士。

キッチンメーカーで、キッチン、風呂、洗面、トイレのプランニングなど行う。
家づくり、水回り設備、エクステリア、火災保険、相続など、住宅にまつわる幅広い記事を中心に活動中
子育て中の母でもあり、主婦目線での貯蓄、資産運用なども得意。

ブログ「フリーランス主婦のあれこれ日誌」 






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