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掲載:2021年04月17日 更新:2022年07月19日

内装材選び方【天井材】選定ポイントとオススメメーカー

内装の中でも最も設計難易度の高いエリアが「天井」です。天井設計では、照明機器や設備機器との干渉を避け、さまざまな制限のもとで意匠を施す必要があります。さらに天井は、空間の「雰囲気」を左右する大切な要素。選定する材料によっては、高級感のある空間を演出したり、温もりのあふれる穏やかな空間を演出できるのです。
そこで当記事では、「内装材選び方:天井材」と題して、天井の仕上げにオススメな内装材を紹介します。選定する際に確認すべきポイントや、オススメメーカーなども併せてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

<当記事を読んで得られること>
- 内装で使う天井材を選ぶ時のポイントがわかる
- オススメのメーカーがわかる

天井材の選定ポイントとは?


まずは室内における特徴を考えてみましょう。室内は大きく以下の2つのエリアに分けられます。

- 火気使用エリア
- 火気不使用エリア

火気を使用するエリアの場合、火災発生を防ぐために居住空間よりも厳しい内装制限が設定されています。その一方で火気が発生しないエリアは、火気使用エリアに比べて内装制限が緩和されており、「意匠性」をもたせた設計が可能になります。
天井の仕上げ材にこだわりを感じられる空間は、ラグジュアリーな雰囲気を演出し、訪れた人の高揚感を高めます。とくに商空間の場合は、天井にひと工夫を施すだけで空間全体の印象が大きく変化し、ショップイメージを底上げするでしょう。

しかし居住空間の場合であっても、天井設計にはいくつかの「制限」があります。そもそも天井は、照明器具や空調などの設備が多い場所。そのため設備と干渉した際に現場で調整できる「加工性」の優れた素材が重宝され、その上でデザイン性を兼ね備えたものが好まれています。ラグジュアリー空間を演出する際には、加工性と意匠性を兼ね備えた天井材が必要不可欠なのです。

天井仕上げオススメ材①「不燃木材」(ウッドパネル)

天井仕上げにオススメの内装材一つ目は「不燃木材」です。
これは不燃薬剤を木材に注入して製造される建築材料で、一定の性能基準を満たした製品が不燃材料として使用できます。仕上げ材に木を使用することで、空間全体が木特有の温かみを帯び、心落ち着く空間に仕上がります。
また不燃木材の他に、突板仕上げの「ウッドパネル」もオススメです。不燃木材よりも安価で入手できるため、予算に合わせて検討しましょう。

オススメメーカー

以下では不燃木材・ウッドパネルのオススメメーカー3社を紹介します。

- 株式会社興亜通商

https://www.kenzai-navi.com/makers/koa-tk
興亜通商では、床・壁・天井に適した無垢材の商品を多数展開しています。その中でも「セーフティーパネル」は土交通省認定の不燃/準不燃材料で、内装制限に合わせて選定できる材料です。木種は杉・パインがあり、さらに2パターンのグレードから選ぶことができます。

- ウッディワールド株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/woodyworld/12120
ウッディワールドでは、高品質の天然木を低価格で提供できるよう独自の工夫を行い、さまざまな商品を取り扱っています。その中でも不燃木材を使った「デザインルーバー」は意匠性が高く、ロビーやパブリックスペースなどで利用されています。

- WOOD LOVER'S

https://www.kenzai-navi.com/makers/wood-lovers/30563
WOOD LOVER'Sは三重県で材木屋を営んでいる、なかの材木株式会社がプロデュースするヴィンテージ加工壁板の専門店です。壁・天井材の「ヴィンテージ加工ウッドパネル」は、オリジナル技術でヴィンテージ加工した杉のウッドパネルなので、ナチュラルで個性的な空間作りにオススメです。

設計者として考えるべきポイント

木特有の温かみが得られる「不燃木材」ですが、設計する際には以下のようなデメリットを検討した上で選定しましょう。

- 施工期間がかかる
- 他の素材より費用が高い

まず一つ目は「施工期間がかかる」ことです。塗装やクロスのような単色仕上げと比較すると倍以上の施工日数が必要になります。短期間で仕上げなければいけない案件には不向きとなるため、スケジュールに注意しましょう。
そして二つ目は「他の素材よりも高い」ことです。とくに突板パネルではなく本物の木材を使用する場合は、不燃加工費用に加え無垢材の費用がかかるため、突板パネルよりも高価になります。予算がとれない案件の場合は、使用範囲を減らすなどの工夫が必要となるでしょう。

天井仕上げオススメ材②「天井用パネル」

天井仕上げにオススメの内装材一つ目は「天井用パネル」です。これは金属や内装化粧板などを使用して作られた意匠パネルのことで、意匠性と施工性を兼ね備えています。また強度や性能のバリエーションが多く、目的に合わせた素材選定が可能です。

オススメメーカー

以下では天井パネルのオススメメーカー3社を紹介します。

- 難波金属株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/naniwa-kinzoku
難波金属では、さまざまな金属加工技術を駆使し製品の提供しています。とくに金属化粧材の「スパンドレル」では、ステンレスやチタンといった高品質の材料をさまざまな表面加工処理やカラー処理を施して取り扱っています。内装だけでなく軒下などにもオススメです。

- 森村金属株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/morison
森村金属では、天井や壁にボード類を張る際に使用する金属部材を主力とし、数多くの商品を展開しています。その中の一つである「システム天井」では、軽量で加工性に優れているアルミニウムを使用しており、デザイン性と施工性の高い天井材です。

- 竹村工業株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/takemura
竹村工業では、屋根・壁・床に使用する下地材や内装材を取り扱っています。その中でも内装材「レノウッド」は、国産ヒノキの間伐材のみを使用した長繊維木毛と高品質のセメントがプレスされたパネルで、耐火性・防腐・防蟻・防カビ性に優れています。天井材に加えて壁材もあるため、空間全体を統一したいときにもオススメです。

設計者として考えるべきポイント

さまざまなデザインがあり施工性に優れている天井パネルですが、設計する際には以下のようなデメリットを検討した上で選定しましょう。

- 天井設備が多いところには不向き

天井パネルのデメリット「天井設備が多いところには不向き」な点です。とくに金物の場合は加工する際に高速カッターなどの火気使用が発生するため、作業条件の厳しい場合は時間がかかり、予想以上の費用が必要となるでしょう。工期が限られている場合などは、施工業者と相談しながら選定することをオススメします。

まとめ

今回は天井材の仕上げにオススメの内装材として、不燃木材と天井パネルについて紹介しました。天井は最も目につきにくいものの、空間イメージを左右する重要な場所です。内装制限を守りながら、独自のデザインを表現してみましょう。また、800社以上の商材を扱う(建材ナビ)では上記で紹介した内装材の他に、さまざまな仕上げ材を紹介しています。建材の選定の際に、ぜひご活用ください。


著者(田原 政耶)プロフィール

二級建築施工管理技士
空間ディスプレイ会社で現場監督職兼プロジェクトマネージャー







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