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掲載:2020年1月7日 更新:2021年12月27日

外壁塗装の種類は『塗料』『工法』『下地』の3つを把握しよう!

「外壁塗装の種類を知りたい」
「自分の家に適した外壁塗装の方法はどうやってわかるの?」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
外壁塗装は「塗料」や「工法」、「外壁の下地」によって耐久性や価格が異なります。

この記事では外壁塗装、屋根塗装などを含めて一般家庭で有意義に塗装をするための「塗料」や「工法」、「下地」などについて紹介します。 具体的には以下の内容を解説します。

・外壁塗装における塗料の種類
・外壁塗装における工法
・塗装ができる下地の種類

自宅に最適な塗装種類を選び、無駄な費用や労力を使わないようにしましょう。

1.外壁塗装における塗料の種類をチェック


外壁塗装における塗料の種類には以下があります。

・塗料グレード
・水性と油性
・1液形と2液形
・特殊性能

用途に合わせて塗料の種類がわかれています。 「価格が安い塗料」や「耐用年数が長い塗料」を選択することが大切です。

塗料グレード

塗料グレードとは、材料に含まれる樹脂によって分けられた塗料の分類です。 含まれる樹脂によって価格帯や耐用年数が決まります。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は最も安価な塗装材料として知られ、ウレタン樹脂を主成分としています。低価格ですが紫外線に弱いというデメリットがあります。 外壁塗装で使う主な塗料としては最も安いでしょう。 木部や外壁に適した塗料で、耐用年数は6~8年です。

シリコン塗料

シリコン塗料は住宅でもっとも利用されている外壁塗料です。コストパフォーマンスが高く耐久性がある塗料と言えるでしょう。 酸性雨、排気ガス等にも効果的ですが、ウレタン塗料よりも価格がやや高額となります。 耐用年数は10~15年程度です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料はコストパフォーマンスがもっとも高いと言われる塗料です。 シリコン塗料とほとんど価格が変わらないにもかかわらず耐久性が非常に高いため今後の主流塗料になるのではないかと考えられています。 耐用年数は14~16年程度です。

フッ素塗料

フッ素塗料は特に耐久性が高い外壁塗料で、メンテナンスの手間が少なくてすみます。 防水性が高いうえに紫外線に強く、長持ちする外壁塗装が可能です。 フッ素塗料の耐用年数は15〜20年です。

水性と油性

外壁塗装は水性と油性にわかれます。
水で希釈する塗料が水性塗料です。 水性塗料は悪臭が少なく安価な傾向があります。
一方で、油性に比べると塗装時に天候の影響を受けやすいです。
シンナーで希釈する塗料が油性塗料です。 油性塗料は下地との密着性が高いです。
一方で、悪臭がひどいうえに価格もやや高い傾向があります。

1液形と2液形

1液形とは、硬化剤や副材と混ぜずに使える塗料です。
2液形は、硬化剤や副材といったほかの材料と混ぜなければ施工不良を起こす塗料です。

1液型は価格が安く、塗る際に手間がかからないメリットがあります。 一方で、密着性が低く乾燥時間も遅いです。
2液型は密着性が高く、乾燥時間が早いメリットがあります。 一方で、混ぜる手間がかかり、混ぜたら保管できません。

特殊性能

塗料には特殊性能が備わった商品があります。 代表的な例としては以下の3つです。

1. 遮熱性能
2. 断熱性能
3. 光触媒

具体的にどのような性能なのでしょうか。

遮熱塗料

遮熱塗料は紫外線による熱の発生を抑制します。 断熱や光触媒に比べると安価で室温を下げられますが、最高でも3℃程度の室温変化しかありません。 また、遮熱機能がほとんどない塗料でも遮熱塗料が名乗れるため注意が必要です。

断熱塗料

断熱塗料は熱の通過を遮断する塗料です。 塗装した場所の熱伝導率を低下させる機能があります。 遮熱塗料に比べて室温を下げる効果が高いと考えられますが、十分な性能を持った断熱塗料はほとんど存在しません。 また、価格は遮熱塗料よりも高額になります。

光触媒塗料

光触媒塗料は、太陽光によって外壁の汚れを自動で分解する塗料です。 非常に高価ですが外壁のメンテナンスの手間を省き、美しい仕上がりを維持します。 ただし、シェアトップだったTOTOが販売を終了したため、現在では高性能な光触媒塗料がほとんど販売されていません。

2.外壁塗装における工法の種類をチェック


外壁塗装の工法には手塗りと吹き付け塗装の2種類があります。 それぞれどのような手法なのでしょうか。

手塗り

職人がハケやローラーを使って手作業で塗っていく工法です。
メリットは、塗装時に騒音の可能性が低く、塗料が飛散することが少ない点です。
デメリットは塗りムラができやすいことです。

吹き付け塗装

吹き付け塗装とは、塗料を機械で噴射して放射状に塗装する工法です。
メリットは、均等に塗装ができる美しい仕上がりとなる点や、広範囲を塗るのなら作業時間が短縮できることです。
デメリットは塗装時に騒音が響くことや、塗料が飛散しやすい点です。 平坦な場所を塗る場合は「吹き付け塗装」が、細かい場所が多いのなら「手塗り塗装」が向いています。

3.外壁塗装ができる下地材の種類をチェック


外壁塗装が可能な主な下地材には4種類あります。

1. サイディング
2. モルタル
3. 金属
4. 木材

具体的にどのような下地なのでしょうか。

サイディング

サイディングはセメントや樹脂を利用した板状の素材です。 金属や木材を使う種類もあります。 安価で利用できる外壁材として人気の種類です。 一般的に20〜40年程度の耐用年数がありますが、10年おきに塗装が必要です。

モルタル

セメントや砂、水を混ぜて作った外壁材です。 平たい表面が特徴で、ひび割れしやすいデメリットがあります。 ひび割れ対策として、弾力性がある塗料を使います。
新築ではほとんど使われなくなってきた外壁素材です。 一般的に30年以上の耐用年数がありますが、10年おきに塗装が必要です。

金属

トタンやアルミニウム、銅板といった外壁材です。 ガルバリウム鋼板も存在しますが、薄い板状のためサイディング素材として分類されることが多いです。 断熱性が高く軽量なため耐震性に優れています。
一般的に10〜30年程度の耐用年数がありますが、10年おきに塗装が必要です。 ただし、銅板のみ50年以上の耐用年数があり、塗装は必要ありません。

木材

木材の板を利用した外壁です。 独特の模様が特徴的ですが、劣化しやすいデメリットがあり、頻繁にメンテナンスが必要です。
雨や火に弱いためカビやコケが生えやすいうえに、天然木材を使うため価格も高額です。
価格が高くなってもいいからデザイン性を重視する人に適しているでしょう。 一般的に20〜30年程度の耐用年数がありますが、5〜10年おきに塗装が必要です。

4.まとめ:外壁塗装で最も重要なのは塗料の種類


「塗料」、「工法」、「下地」のうち最も重要なのは塗料です。
「工法」や「下地」は塗装の耐用年数には直接的な影響はほとんどありません。
一方で、塗料の種類によって外壁塗装の耐用年数は決まってしまいます。

塗料のほかに重要な点がもう一つあります。 それは業者選びです。
業者の選択を見誤ると、高級な塗料を使ったとしても1年ではがれてしまいます。 業者を選ぶ際には3社程度に工事の見積もりをする「相見積もり」をおこないましょう。 相見積もりをして金額や工事内容を比較すれば悪徳業者に依頼する危険性を最低限にできます。 なお、 最高級の塗料を選んだとしても外壁塗装での耐用年数は20年程度が限界です。

少しでも塗装の耐用年数を延ばして費用を抑えたいのなら、「外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説」をチェックしてみましょう。



著者(岡崎 康裕)プロフィール

塗装技能士2級
2年半の外壁塗装の職人経験
外壁、内壁塗装に関する知識と実務経験



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