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掲載:2019年12月26日 更新:2021年12月24日

外壁におけるスタッコ仕上げの特徴やデメリット、おすすめ商品を紹介

外壁の塗装方法として、昔からよく使われてきたのが「スタッコ仕上げ」です。
スタッコ(英語:stucco)は、化粧漆喰とも呼ばれている建築材料です。 石灰と水、セメント、砂などを混ぜて、ドロっとした状態でモルタル外壁に塗ります。
外壁の仕上げ材として、一軒家やマンションの外壁、ブロック塀などに使われています。 完全に乾くと硬く、強固になって、耐久性や防水性が上がる素材です。
この記事では、「スタッコ仕上げ」について以下の点を解説していきます。

• スタッコ仕上げの工法
• スタッコ仕上げのメリットとデメリット
• 施工にかかる費用相場
• スタッコ仕上げの注意点
• おすすめのスタッコ商品

外壁のメンテナンスを考えたときの参考にしてみてください。

1.スタッコ仕上げには2種類の工法がある


スタッコ仕上げには、「コテ塗り」「吹き付け塗装」の2種類の工法があります。 同じスタッコを使った塗装方法ですが、それぞれの特徴を見てみましょう。

コテ塗り

コテ塗りとは、左官職人が鏝(コテ)を使って塗っていく工法です。 金鏝や木片、ハケなどのさまざまな道具を使うことで、唯一無二の模様をつけることができます。
職人の経験やセンスが仕上がりに影響しますので、職人の腕の見せ所でもあります。

吹き付け塗装

吹き付け塗装とは、ガンと呼ばれる噴射器具で吹き付けていく工法です。 スタッコ仕上げの工法としては、吹き付け塗装が一般的です。
吹き付けたまま固める「吹き放し仕上げ」と、吹き付けた後にコテやローラーで押さえつける「ヘッドカット(凸部処理)仕上げ」があります。
仕上げる方法によって、家の表情が変わります。

2.スタッコ仕上げのメリットとデメリット


スタッコ仕上げのメリットは、デザイン性の高さです。 外壁は直接目にするため、住む人の印象まで左右します。 デザイン、色、模様は慎重に選ぶ必要があります。 オリジナルの外壁を作ることが、スタッコ仕上げの最大のメリットになります。
スタッコ仕上げのデメリットは、表面の凹凸に汚れがたまりやすいことです。 風合いを出すためのザラッとした壁面は、ホコリや排気ガスの汚れが溜まりやすくなります。

吹き付けスタッコ仕上げのメリット

吹き付けスタッコ仕上げには以下の2つのメリットがあります。

1. 工期が短い
2. 工事価格が安い

具体的にどのようなメリットなのか解説していきましょう。

工期が短い

吹き付けスタッコ仕上げは、機械で塗装していくためコテ塗り工法よりも工期は短く済みます。
塗装作業では、足場設置、高圧洗浄、下地補修、養生、塗装、乾燥、が一般的な施工の流れになります。 吹き付けスタッコ仕上げの工期は1週間ほどかかります。

工事価格が安い

吹き付けスタッコ仕上げは、ガンで吹き付けるため手で塗るよりも早く作業が進みます。時間が短くなるぶん、費用は抑えられます。

吹き付けスタッコ仕上げのデメリット

吹き付けスタッコ仕上げには以下の2つのメリットがあります。

1. コテ塗りに比べて模様がありきたりになる
2. 耐久性が低い

具体的にどのようなデメリットがあるか解説していきましょう。。

コテ塗りに比べて模様がありきたりになる

コテ塗りに比べると、吹き付け塗装のバリエーションは少なくなります。 理由は、吹き付け塗装が機械的におこなうの対して、コテ塗りは手作業で自由に装飾できるからです。 しかし、重厚感や高級感は吹き付け塗装でも十分に表現できます。

耐久性が低い

スタッコの塗料は研究や開発が進んで耐久性が高くなっています。 それでも、一般的な塗料に比べるとひび割れがしやすく耐久性は低いと言えるでしょう。
適切な時期に再塗装をするなど定期的なメンテナンスは欠かせません。 外壁の強さと美しさを保つためには、早めに対策をすることが大切です。

コテ塗りスタッコ仕上げのメリット

コテ塗りスタッコ仕上げには以下の2つのメリットがあります。

1. オリジナルの模様が作れる
2. 施工する職人に技術があれば耐久性が高まる

具体的にどのようなメリットがあるか解説していきましょう。

オリジナルの模様が作れる

コテ塗りスタッコ仕上げは自由自在にオリジナルの模様が作れます。 希望する模様を作るには職人の経験とセンスも重要になってくるので、しっかり打ち合わせをしましょう。
想定通りに工事を終えるには、外壁のイメージをはっきりとさせておくことが大切です。 どんな雰囲気にもできるのが、コテ塗りの魅力です。

施工する職人に技術があれば耐久性が高まる

スタッコ仕上げの欠点は、ハガレやひび割れが出て来ること でしょう。 原因は、塗料が密着していないことや、材料が硬いことです。 材料の硬さは避けられませんが、塗料が密着するかどうかは職人の技術力で決まります。
スタッコ仕上げで使う材料「漆喰」は防火性、断熱性も高く、財産を守る土蔵や町屋に昔から使われており、現在でも美しい仕上がりを維持しているものも多いです。 職人に技術があれば、漆喰の耐久性を十分に発揮させることができます。

コテ塗りスタッコ仕上げのデメリット

コテ塗りスタッコ仕上げには以下の2つのデメリットがあります。

1. 工事価格が高い
2. 工期が長い

具体的にどのようなデメリットがあるか解説していきましょう。

工事価格が高い

大量生産されるパーツと違い、コテ塗りのスタッコ仕上げは一軒一軒が手づくりです。 手間と時間がかかるため、人件費が多くかかります。

工期が長い

スタッコ仕上げの工期は季節や気候に左右されます。 吹き付け塗装であっても10日〜2週間が目安になってきますが、コテ塗りスタッコの場合は手作業でおこなうため2倍以上の工期がかかることもあります

3.スタッコ仕上げに必要な費用相場


30坪の住宅でスタッコ仕上げに必要な費用相場は80〜150万円程度です。 以下では、具体的な単価相場について紹介していきます。

吹き付けスタッコ仕上げの費用

吹き付けスタッコ仕上げの単価相場は以下となります。

• 吹放し仕上げ:3,500〜4,250円/平方メートル
• 凸部処理仕上げ:3,800〜4,550円/平方メートル
• 小粒仕上げ:2,800〜3,400円/平方メートル

住宅の構造や商品によって価格は変動するため目安だと考えてください。

コテ塗りスタッコ仕上げの費用

コテ塗りスタッコ仕上げの費用単価は7,000円/平方メートルです。 このほかに、足場費用として10〜20万円、養生費用や下地処理費用で5〜30万円ほどかかるでしょう。

4.スタッコ仕上げをする場合の注意点


スタッコ仕上げをする場合には2つの注意点があります。 知らずに工事をするとすぐにはがれてしまう危険おそれがあるでしょう。

モルタル外壁に使う

スタッコ仕上げは基本的にモルタル仕上げに使います。 ほかの下地に使ってしまうと塗料が密着せずに剥がれやすく鳴るでしょう。
モルタルの外壁にスタッコ仕上げをする場合に、重要なことは密着度です。 下地の処理は密着度に影響します。 外壁の洗浄や補修、下地処理(シーラー塗布)がしっかり行われなければなりません。

悪徳業者に注意する

外壁仕上げは、工場で作られたパーツを使う乾式工法と、スタッコ仕上げのような湿式工法があります。 湿式工法は職人の豊富な経験と技術が、出来上がりに大きく影響します。 乾燥後の収縮率も高いので、ひび割れなどがおきやすい工法でもあります。 手抜き工事をするような、悪徳業者に依頼しないように気をつけましょう。

悪徳業者に依頼しないためにも、見積もりはしっかり確認してください。 例えば、足場料金や下地補修の料金が見積もりに記載しているかチェックしましょう。 スタッコ塗装は凹凸がある分、平面塗装よりも塗料を多く使います。 工事がはじまってから追加請求することがないか、契約前に聞いておきましょう。

見積もりは複数の会社からとって、地域の相場を知りましょう。 少しでも不安がある場合は、契約しないようにしてください。

5.スタッコ仕上げに適した3つのおすすめ商品

スタッコ仕上げをしようと考えてもどのような商品が適しているか知っている人は少ないでしょう。 以下では、スタッコ仕上げに適した3つの商品を紹介します。

アイカ工業株式会社「ジョリパット」

ヨーロッパの石造建築をイメージさせる仕上がりが魅力の仕上げ材です。 洋風なデザインが好みの方や高級感を出したい方は、ジョリパットをおすすめします。 色褪せしにくい「耐候性」や燃えにくい「不燃性」など、さまざまな機能を選べるラインナップとなっています。

富士川建材工業株式会社「レーヴLM」

自然素材を使用して、漆喰のテクスチャー、風合いが可能です。 カラーは7色展開されていて、ナチュラルなお家がお好きな方におすすめします。 汚れのつきにくさや、抗菌効果もあります。

6.まとめ:独自の模様を外壁に作るならコテ塗りのスタッコ仕上げがオススメ

外壁に求められることは、家族を守ることです。同時に家の表情をつくることです。 どちらも叶えてくれるのが、コテ塗りのスタッコ仕上げです。 安心、安全、みんな大好きの我が家にしてみましょう。

スタッコ仕上げ以外の塗り壁は「外壁を塗り壁にする特徴や費用を解説!スタッコや漆喰とは?」で解説しています。 参考に確認してみてください。



著者(岡崎 康裕)プロフィール

塗装技能士2級
2年半の外壁塗装の職人経験
外壁、内壁塗装に関する知識と実務経験







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