外壁塗装の手順を写真付きで解説!DIYできる作業はあるのか
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「外壁塗装の手順を知りたい」
「DIYで外壁塗装ができるのか」
こういった悩みを抱えているかもしれません。
この記事では、外壁塗装の見積もりまでに必要な手順や、施工の流れを紹介します。
読むことで工期や注意点もわかるため、外壁塗装を依頼しやすくなるでしょう。
1.外壁塗装の見積もりまでに必要な手順
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外壁塗装の見積もりをするまでに必要な手順は4つあります。
1. 自宅の外壁に塗り替えが必要かどうかを調査する
2. ネットや電話帳で外壁塗装の業者を探す
3. 外壁塗装の塗料や色を相談する
4. 見積もりを依頼する
上記の流れに従って進めていけば見積もり依頼で失敗することが少なくなるでしょう。
1.自宅の外壁に塗り替えが必要かどうかを調査する
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現在の自宅の外壁に塗装が必要かどうかを最初に考えます。
塗り替えの必要がない外壁を工事しても、費用を無駄にするだけです。
自宅の外壁に塗り替えが必要かどうかは2つの手段でチェックします。
外壁の塗り替えをしてから何年が経過したのか把握していれば、外壁塗装のタイミングを決められます。
築10年、あるいはリフォームから10年が経過していれば塗り替えを検討する時期です。
外壁塗装の時期を年数よりも確実に見分ける方法として、劣化状況があります。
自宅の外壁に以下の劣化が見られる場合は塗り替えが必要です。
「チョーキング」
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外壁の塗装が粉のようになる現象です。
指で外壁をさわると粉がつくため判別ができます。
放置すると外壁材が劣化しやすくなるでしょう。
「塗装のハガレ」
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外壁の塗装がはがれる現象です。
目視だけで判別ができます。
放置すると外壁材が劣化しやすくなるでしょう。
「ひび割れ」
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外壁の下地や塗装がひび割れする現象です。
目視だけで判別ができます。
放置すると雨漏りの原因となるでしょう。
2.ネットや電話帳で外壁塗装の業者を探す
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自宅の外壁に塗装が必要だと判断したら、インターネットや電話帳で外壁塗装の業者を探しましょう。
価格や工事内容が業者によって異なるため、1社だけではなく3社程度に相談することを推奨しています。
3.外壁塗装の塗料や色を相談する
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業者が見積もりにやってきたら、色の相談をおこないます。
色を決めるには以下の3つの方法があります。
1. カラーシミュレーション
2. 色サンプル
3. 試し塗り
「カラーシミュレーション」は、コンピューターで自宅のモデルを作り、色を重ね合わせる手法です。
外壁の全体イメージを決めやすいです。
「色サンプル」は、現実の板に塗料を塗って色を見比べる方法です。
目視による色の違いや、質感がわかります。
「試し塗り」は、自宅の外壁に少しだけ塗装をすることです。
塗装後の外壁を一部だけですが再現できます。
上記は複数の方法を組み合わせることも多いです。
また、「カラーシミュレーション」はコンピューターで作成した色でしかなく、現実とはかけ離れた見た目になりやすいです。
最終的には「色サンプル」や「試し塗り」を活用することをおすすめしています。
4.見積もりを依頼する
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見積もり金額や色を確認して納得したら、業者に見積書を作成してもらいましょう。
他社に比べて価格が離れすぎている場合は、手抜き工事や詐欺がありうるため注意が必要です。
2.外壁塗装の施工手順
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依頼する業者を選んだら外壁塗装の工事が始まります。
外壁塗装の施工手順は以下のようになっています。
1. 近所への挨拶
2. 足場の仮設
3. 外壁を高圧洗浄
4. 下地調整
5. 養生作業
6. 下塗り
7. 中塗り・上塗り
8. 付帯部の塗装
9. 手直しとチェック作業
10. 足場解体
各工程を具体的に解説していきましょう。
1.近所への挨拶
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外壁塗装では騒音や悪臭によって近隣住民に迷惑がかかります。
そのため工事前に挨拶をおこなわないと後で無用なトラブルを引き起こします。
近所への挨拶は基本的に業者がしてくれますが、トラブルを防ぎたい場合はあなたも訪問したほうがよいでしょう。
なぜなら「業者だけ挨拶に来て本人は来ない」と文句を言う住民がいるからです。
2.足場の仮設
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「仮設」とは、一時的に設置することです。
足場を設置することで職人の安全性と作業性を確保し、効率的な外壁塗装が可能となります。
効率的な外壁塗装をおこなうことで工期が短縮でき、費用が安くなります。
足場の仮設は、職人の安全性のためだけではなくあなたにもメリットがあるので、必要な手順なのです。
足場の設置後は、塗料が飛ばないように周囲をメッシュシートで養生します。
3.外壁を高圧洗浄
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汚れを落とすために高圧力の水によって外壁を洗浄する工程が高圧洗浄です。
外壁には、汚れやホコリ、カビなどがついています。
汚れやホコリ、カビなどを除去せずに塗装をすると、1年ともたずにはがれてくるでしょう。
外壁塗装では、水道水のほかに薬品を利用した「バイオ洗浄」という洗浄方法もあります。
4.下地調整
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洗浄したとはいえ、劣化した外壁にすぐ塗装をしてしまうと塗料がはがれてしまいます。
そのため、古い塗装をはがしたり破損した部位を修復したりするのが下地調整です。
下地調整や補修の種類には以下があります。
・ケレン作業
・シーリング補修
・ひび割れ補修
古い塗装をはがす作業が「ケレン」です。
金属製のヘラや、サンドペーパーで塗膜をはがします。
「シーリング」とは、サイディングの目地や窓の隙間に使うゴム状の外壁材です。
7〜10年程度で補修が必要となります。
「ひび割れの補修」は、シーリングと同じ素材や補修材を使って隙間を埋めます。
モルタル外壁の場合はモルタル材で補修することもあります。
5.養生作業
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養生とは、塗装しない場所を保護する工程です。
塗装部位の周辺をマスキングテープやビニールシートなどで保護します。
6.下塗り
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外壁塗装には3回の塗装が必要です。
最初に塗るのが下塗りで、塗料の付着性を高める役割があります。
下塗りに使う材料は「シーラー」、「プライマー」、「フィラー」などと呼ばれます。
7.中塗り・上塗り
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中塗りや上塗りは、外壁を保護する役目がある塗料です。
下塗りのあとに同じ材料で1回ずつ塗装する方法が一般的です。
2回塗る理由は、外壁塗装の耐久性を高めるためです。
手順を無視して1回しか塗装しないと塗膜がはがれやすくなります。
1回で厚く塗ればいいと考えるかもしれませんが、外壁塗装に使う塗料は1度に塗れる厚みが決まっているのです。
中塗り・上塗りに使う塗料には「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「ラジカル塗料」「フッ素塗料」などがあります。
仕上げに使う塗料は、他にもさまざまな種類があります。
興味がある方は「建築塗料」のカテゴリをご覧ください。
8.付帯部の塗装
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付帯部とは、外壁や屋根の細かい部位を指します。
例としては、屋根の側面にある「破風板」、屋根の下にある「軒天井」、屋根から雨水を地面に流す「雨樋」などです。
付帯部は劣化しやすいため定期的な塗装が必要でしょう。
付帯部の塗装に使う塗料の種類は「ウレタン塗料」、「シリコン塗料」、「フッ素塗料」が多いです。
9.手直しとチェック作業
付帯部塗装までの外壁塗装の手順が完了したあとは、手直しとチェック作業です。
業者と一緒に外壁をチェックして、疑問点や問題点は必ず指摘しましょう。
10.足場解体
最後に足場を解体し、清掃をして工事完了です。
3.DIYでできる外壁塗装の手順はどれ?
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外壁塗装の手順のうち、足場の設置と解体以外はすべてDIYが可能です。
足場だけは個人で組み立てることができないため、業者に依頼しなくてはいけません。
足場を設置・解体する費用相場は10〜20万円程度です。
DIYで外壁塗装をする場合、塗装道具や高圧洗浄機をホームセンターで購入しなくてはいけません。
それでも、外壁塗装をDIYでする場合は手間賃が浮くため、工事費用が半額程度になるでしょう。
モルタル外壁の塗装は、業者に依頼する場合だと70〜100万円程度が相場ですが、DIYなら30〜50万円程度で工事が可能です。
一方で、DIYの場合は業者に依頼するよりも工期が6倍以上かかります。
業者に依頼するなら2〜3週間で終わる外壁塗装が、DIYだと3ヶ月以上かかるのです。
また、DIYだと手順を誤って塗装が1年ではがれる可能性が高いでしょう。
塗装がはがれてしまったために業者に塗り直しを依頼して、DIYの分だけ費用を損するケースも目立ちます。
DIYによる外壁塗装はメリットよりもデメリットが多いため、確実性を求めるなら業者に依頼するほうがよいでしょう。
4.外壁塗装にかかる工期
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外壁塗装を業者に依頼した場合、工期は2〜3週間程度です。
各工程にかかる日数を詳しく解説していきましょう。
各工程にかかる日数
工程ごとにかかる日数は以下を目安にしてください。
・足場の仮設:1〜2日
・外壁を高圧洗浄:半日〜1日
・下地調整:1〜3日
・養生作業:半日〜1日
・下塗り:1〜2日
・中塗り・上塗り:2〜5日
・付帯部の塗装:1〜2日
・手直しとチェック作業:半日
・足場解体:半日〜1日
上記の日数に、職人の休日や天候不良での延期が加わります。
DIYで外壁塗装をする場合、以下の3つの理由で3ヶ月以上の工期がかかります。
1. 業者は2〜3人だがDIYは1人で作業するため
2. DIYだと知識と技術がないため
3. 1日の作業時間が職人より少ないため
業者の場合は2人以上での作業が基本です。
しかも、高度な知識と技術があるため作業が速いです。
さらに、1日の作業時間が7〜8時間と長いため、DIYに比べて業者の工事期間は短いのです。
5.外壁塗装の工事における3つの注意点
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外壁塗装の工事をする際は、手順以外に注意しなくてはいけないポイントが3つあります。
1. 相見積もりで優良業者を選ぶ
2. 工事の過程を写真に残してもらう
3. 自社施工をする業者を探す
チェックしておけば無駄な費用や手間をかけることが少なくなるでしょう。
1.相見積もりで優良業者を選ぶ
相見積もりとは、同じ工事条件で複数の業者に見積もりを依頼することです。
相見積もりをして優良業者を選ぶことで、費用を節約したり、手抜き工事を避けられたりします。
以下では見積もりにおける悪徳業者の見分け方を解説します。
3社程度に見積もりを依頼して、価格が他社よりかけ離れている業者には依頼しないでください。詐欺や手抜き工事の可能性が高いです。
特に、価格が安い場合はだまされやすいでしょう。
最初だけ工事費用を安くして、工事開始後に追加費用をたくさん請求してくる悪徳業者もいます。
見積書の項目に「一式」を多用する業者は信頼性が低いです。
また、工事項目が少ない業者は手抜きや詐欺の可能性が高まります。
最低でも「塗料の商品名」や「メーカー名」を記載している見積書でなければ依頼してはいけません。
2.工事の過程を写真に残してもらう
工程ごとの写真を撮影してもらい、正しい手順で工事をしているかを確認することも重要です。
特に、下塗りや中塗りをおこなわない悪徳業者が多いため、写真で各工程をチェックするようにしましょう。
3.自社施工をする業者を探す
自社施工とは、下請け会社を使わず自社で工事をすることです。
外壁塗装では依頼だけ受けて作業を下請けに任せる業者が多いです。
下請けに任せる業者は、仲介料がかかるため工事費用が高くなります。
費用を安くしたいのなら自社施工をしている会社を選びましょう。
自社施工をしている会社は、ホームページに職人の写真を掲載することが多いです。
判断基準の1つとして考えておいてください。
6.まとめ:外壁塗装は業者任せではなく手順を把握しておくことが重要
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外壁塗装では、手順を把握して手抜き工事などの対策をとることで1年後に塗装がは
がれるリスクを軽減できます。
DIYで工事をしてもよいのですが、すぐにはがれるリスクや膨大な作業量に追われることを考えると推奨はできません。
外壁塗装における塗料の耐久性や寿命を知りたい人は「外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説」も参考になるのでチェックしてみてください。
塗装技能士2級
2年半の外壁塗装の職人経験
外壁、内壁塗装に関する知識と実務経験