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  • 掲載:2023年05月02日 更新:2023年05月02日

飛沫防止パーテーション引き取りキャンペーン!緑川化成工業のアクリル板回収とリサイクルの仕組み

リアライト
今回ご紹介する建材メーカー
緑川化成工業株式会社
営業戦略室
本社 〒111-0043 東京都台東区駒形1-4-18

https://www.midorikawa.co.jp/index.htm


パーティション回収に関する時系列情報!

2023/4/27 5類に引き下げ決定。TVメディアにて取り上げられる

新型コロナの感染症法上の位置付けが、5月8日から季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げられることが正式に決まりました。 パーティション(アクリル板)の大量廃棄が懸念される中で、自主回収・再資源化事業を展開する緑川化成工業が紹介されました。

2023/4/20 自主回収・再資源化事業計画の第1号認定を受ける

緑川化成工業は、経済産業省及び環境省より『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』に基づく自主回収・再資源化事業計画の第1号認定を受けました。

未来への懸念から生まれた、新しい再資源化事業

今回のキャンペーンを始めたきっかけを教えてください。

2020年夏頃、飛沫防止パーテーションの販売が最盛期を迎えている最中に『これだけ急激な需要が出てしまったらコロナ終息の際には相当の大量廃棄が始まるのではないか』と危機感を感じました。

そこで再原料化し再利用できる仕組みを作り上げるべく事業開発に着手を始め、20年間リサイクルアクリルを展開してきた技術を応用し再原料化の目途が立ったことにより、新事業として『飛沫防止パーテーションの回収⇒再原料化⇒再生アクリルの販売展開』への進めることとなりました。

新たな形に生まれ変わるアクリルたち

引き取り後、どのような活用をされるのでしょうか。

引き取った使用済みアクリルは循環用識別設備ラインにて破砕機により細かくされ、

①アテリアルリサイクルできる製法のアクリル(押出し製法)
②マテリアルリサイクルができないアクリル(キャスト製法)      
     

この二種に選別されます。
①押出し品は粉砕洗浄工程へと進み⇒リペレット(再原料化)⇒再シーティング(板状に成形)⇒パーテーションの面材やパンフレットケースなどの陳列用什器、アクリルキーホルダー、アククリルスタンド用の材料として再度市場で有効利用されることになります。

引き取りについて特別な要望を受けたことなどございますか。

現状、有価物での買い取りを行っていますが、『無償で良いので』や『お金がかかっても良いので再原料として活用してほしい』との要望を頂くことが多々あります。皆さんそれだけ埋立てや焼却による処理ではなく再原料化して循環させたいと考えて頂けているのだと感じました。

今後も、引き取りニーズは増え続けると思われますか。

本格的な引取りニーズは5月中旬から徐々に増えていき、夏頃や年末、年度末に向けて相談数は増えていくと予測しています。しかも一気にではなく、数年にわたり引取り要請は来るものだと考えています。

環境への思いとプラスチックの未来

貴社の企業理念、信条、などをお聞かせください。

市場での『脱プラスチック』の動きが進む中、プラスチックの業界で生きてきた当社としては再原料化⇒循環リサイクル、を通じて少しでも社会に貢献し、環境破壊の進行速度を下げることで、プラスチックという優れた素材をいつまでも市場で使用して頂ける環境を作り上げていきたいと考えています。
また、リサイクルを進めるにあたり新たな作業が発生します。回収したアクリルの保護フィルムをはがす作業や印刷をはがす作業、汚れを洗浄する作業がそれにあたります。
当社ではこの作業を安全に簡単にできる作業手順を構築し、福祉工場様に業務委託しています。これにより障害を持つ方にも楽しく作業して頂ける就業の機会を提供させて頂き、作業費用をお支払いすると共に再生アクリルの販売額の一部を寄付させて頂き、循環事業と福祉事業の融合を進めていきたいと考えています。
キャンペーンページはこちら
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建築建材メーカーに業界のこと、製品のこと、施工実績のことなど、モノづくり企業としての想いを語って頂くインタビュー記事です。
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