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掲載:2021年1月25日 更新:2021年12月24日

建材カタログはどう見る?必ず見るべき6つの見方のポイントとは【プロが解説】


建材カタログとは、材料選定のときに最も役立つツールです。建材カタログにはあらゆる情報が記載されており、材料候補の見比べはもちろんのこと、商品の特性を調べたり、施工方法を確認することができます。

しかしながらその情報量の多さゆえ、カタログの「種類」や「特徴」を把握しておかないと、どんなカタログを見たら良いか分からず、情報探しに手間がかかり建材探しに多大な時間を要するでしょう。だからこそ、カタログ上の見るべきポイントを抑えておくことは、設計士にとって効率のよい作業を行う大切な要素となるのです。

そこで当記事では、建材カタログの見方について、見るべきポイントを6つ解説していきます。他にもカタログの特性や、カタログ検索で役立つツールなどを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

<当記事を読んで得られること>
・カタログの「種類」と「特性」がわかる
・カタログで見るべき「ポイント」が理解できる
・便利なカタログ検索をする方法がわかる



建材カタログには「種類」がある!それぞれの特性とは?


そもそも企業が作成している建材カタログには、色々な種類があることをご存じでしょうか。まずは建材カタログの種類と特性について紹介します。

・総合カタログ
・商品カタログ
・シリーズ別カタログ
・サンプルカタログ


総合カタログ


企業が取り扱っている分野やカテゴリーを包括的に紹介するカタログのこと。製品・商品・サービスなど、企業の事業を取りまとめたものなので、他のカタログと比較しても一番厚く情報量があります。取りまとめると数100ページにまで及ぶ企業も多くあり、取り扱い商品の集大成ともいえるでしょう。

商品カタログ


検索しやすいように商品別で分けられたカタログのこと。先ほど紹介した総合カタログの場合、情報量が多く一つあたりの掲載面積はどうしても小さくなってしまいます。総合カタログよりも商品に対する情報が得やすいため、検索目的が明確な場合は、商品カタログを使って検索することをオススメします。

シリーズ別カタログ


商品カタログをさらに細分化したカタログのこと。一押し商品や新シリーズを紹介するためのカタログなので、取り扱い商品の一部を抜粋してシリーズ別カタログを制作している企業が多くあります。シリーズ別カタログがあるアイテムはその企業のオススメの可能性が高いので、材料選定で迷った際には積極的に使用してみるのもよいでしょう。

サンプルカタログ


カッティングシートやファブリック系のアイテムに多くあるタイプで、実際の材料が貼り付けてあるカタログのこと。実際に商品の色や質感を確認できるので、設計士にとっては利用頻度の高いカタログになります。これらに掲載されている材料は、メーカーに頼むと大きめのサイズのサンプル品を郵送してくれます。色や質感が気になった場合は、ぜひメーカーに問い合わせをしてみましょう。


設計士の方が「材料選定」という視点でカタログを使用する場合は、「商品カタログ」もしくは「サンプルカタログ」を使用することをオススメします。
商品カタログの場合、商品別でまとまっており、検索に不必要な情報が排除されています。そのため時間のない時でも、効率的に情報を得ることができるでしょう。
またサンプルカタログを使うと、サンプルを取り寄せずとも仕上がりを正確に確認できます。使用材料の色合いや質感を確認したい時は役立つでしょう。
上記の他にも新商品を掲載したパンフレットや今季オススメ商品を掲載した小冊子など、企業によってはさまざまな形で商品を紹介しています。

また、最新のカタログ情報が気になる方は、かたなび(下記)のようなWebカタログで気軽にチェックしてみると手軽に情報収集ができるのでオススメです。



建材カタログの見方を解説!6つのポイントとは?


建材カタログの種類と特徴を把握したところで、建材カタログで見るべき「6つのポイント」を紹介していきます。見るべきポイントを抑えて、効率の良い設計作業を行いましょう。

<見るべきポイント> ・使用空間のイメージ写真
・機能・性能・品番
・参考価格 ※あくまでも参考程度に
・使用可能エリア
・納まり図面
・メーカーの特記事項

その1:使用空間のイメージ写真

とくに仕上げ材の場合、材料探しはその空間のイメージを左右するマテリアルとなります。詳細を確認する前に、まずは全体のイメージを確認してご自身が想像している設計になる素材かどうかをチェックしましょう。もしカタログに写真が掲載されていない場合は、商品の品番などを使ってネット検索すると、実際に使用された参考例が出てくることがあるので試してみるとよいかもしれません。
また写真は実際と少し色合いなどが異なる場合があるので、最終的には必ず実物をチェックするようにしましょう。

その2:機能・性能・品番

材料選定を行う際に、設計士が一番注意を払うべきことは「機能・性能」です。設計士としてデザイン・色合いは重要になりますが、それと同じくらい「機能・性能」にも注意することが大切です。たとえばウィンドウフィルムのカタログには[UVカット]や[飛散防止]など、簡易的な機能・性能が記載されています。使用する場所や用途に適した材料か必ず確認するようにしましょう。また図面に品番を記載する必要があるので、このときに品番をメモしておくことをオススメします。
適切な素材選定は、クライアントとの信頼関係の構築の第一歩。カタログチェックのときに、意識して選定するようにしましょう。

その3:参考価格

ご自身が選定した材料によって、「クライアントの予算を超過してしまう・・・」ということは多々あるでしょう。だからこそ選定した材料が、平均価格よりも高い物なのか安い物なのかを把握しておくことは設計士にとって重要になります。カタログに掲載されている金額は上代価格になりますが、どのくらいの値段のものか必ず押さえておくようにしましょう。

その4:使用可能エリア

仕上げ材や副資材など、多くの建材は使用可能エリアに制限があります。建材カタログにはメーカーが指定する使用箇所[屋内・屋外]や[水回り対応可否]などが掲載されているので、必ず適した場所で使用するようにしましょう。材料の選定を誤ると施工不良などの問題が生じてしまいます。
また、使用方法に不安がある際は、あらかじめメーカーに相談して問題ないか確認することをオススメします。

その5:納まり図面

設備機器や建具や窓枠などの開口部材を選定する際は、納まり図面を必ずチェックするようにしましょう。天井・壁の厚みや現場条件によっては選定したものが納まらない場合も有ります。再選定となると、そのために再度時間が必要になり、自分の首を締めてしまう・・・なんてことになりかねません。とくに特殊な仕上げを行う際は納まりを確認するようにしましょう。

その6:メーカーの特記事項

天然木を使った仕上げ材などの場合、表情や色合いにバラつきが生じることが多く、その場合は必ずカタログに特記事項として明記されています。仕上げイメージはクライアントも気にかける部分。だからこそメーカーの特記事項は、クライアントにもきちんと説明をしておくようにしましょう。また別途メーカーと仕上げイメージの打ち合わせを行い、理想的な色合いや表情の共有を行うことをオススメします。


まとめ

建材カタログの正しい使い方を把握しておかないと、記載している情報が多いぶんカタログチェックで一日費やしてしまう・・・なんてことになりかねません。上記の6つのポイントをおさえて、効率よく建材カタログを見るようにしましょう。
また建材カタログを手軽に見たい方は(※建材ナビ)や(※かたなび)のようなWebカタログもオススメです。気になる方はぜひチェックしてみてください。




著者(田原 政耶)プロフィール

二級建築施工管理技士
空間ディスプレイ会社で現場監督職兼プロジェクトマネージャー







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