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掲載:2019年12月21日 更新:2022年06月17日

屋根が雨漏りする原因と対処法、業者の選びかたを知ろう!

雨漏り

ある日突然天井から雨漏りが発生したら、屋根に問題があるのではと考えてしまいがちです。 実は屋根だけが原因とは限りません。 屋根に使われている素材自身が劣化している場合もあるでしょう。 なかには「施工不良」によるトラブルも。

自分の知識だけで原因を判断するのは危険ですから、必ず専門の業者に調査を依頼するようにしましょう。 この記事では、屋根が雨漏りを起こす原因と予防策などを紹介します。

1.屋根が雨漏りする原因を知っておこう

雨漏り

屋根が雨漏りする原因は、建物の建て方や築年数、環境により千差万別。
雨漏りを起こした原因をチェックすることから始めましょう。

屋根が劣化している

屋根は常に外気にさらされており、風雪によるダメージを受けて素材はだんだんと経年劣化・腐食していきます。 湿気によって建物にカビやシミが発生したり、木材部分の腐食が含まれたりする場合もあります。
ダメージを受けた部分を放置していると、割れや欠けを起こした部分から雨が侵入しやすくなります。 屋根を工事してから10年~15年後に発生しやすいため、塗り替えを考える時期です。

屋根に穴があいた

屋根に穴があく理由としては、強風で飛んできた物が当たったり、屋根自身が風や雪によってダメージを受けたりするケースがあります。
穴があいてしまうと、ふさぐまで雨漏りを起こすでしょう。 穴があいた部分は早急にふさぐ必要があるため、見つけたら業者に依頼しましょう。

業者の施工不良

屋根を施工する際、業者が手抜き工事やミスをしたために雨が侵入する場合があります。
家を建てたりリフォームをしたりしてから年数が経っていないのに雨漏りを起こした場合は、施工不良を疑いましょう。

2.屋根が雨漏りをした場合の対処法も覚えておこう

雨漏り

自宅の屋根で雨漏りがおこったら以下の3つの対処法があります。

1.雨漏り修理業者に工事を依頼する
2.雨漏りの落下地点にバケツを置く
3.屋根をブルーシートで覆う

具体的にどのような作業をおこなうのでしょうか。

雨漏り修理業者に工事を依頼する

屋根から室内に雨が入ってきているときは、雨漏り修理の専門業者を探してすぐに連絡をしてください。 穴を塞がなければ雨漏りは止まりません。
電話で連絡する以外にも、インターネットで「雨漏り業者 地域名」で検索すると近くの業者が表示されるでしょう。 家から遠い業者は来るまでに時間がかかるため、近くの業者を探しましょう。

雨漏りの落下地点にバケツを置く

雨漏りをバケツなどでしのぐ方法があります。 ただし、バケツは一時的な対処法です。 すぐに業者が来られない場合の対処法のため、バケツを置いておけば修理が不要と考えてはいけません。 放置すれば屋根材が腐食して住宅全体の劣化が進んでしまうからです。 雨漏り修理やリフォーム専門の業者を呼び、漏れている原因を調べて修理しましょう。

屋根をブルーシートで覆う

屋根全体をブルーシートで覆って雨漏りから防ぐ方法もあります。 しかし、ブルーシートの設置は一時的な処置であり安全性が確保しづらい方法です。 雨が降っているときに屋根にのぼると転落しやすく、夜間であればさらに危険です。 業者がすぐには来られなくて、屋根の複数の場所から水が漏れ出ているためにバケツでは対処できない場合にのみ検討しましょう。
基本的にはブルーシートの設置はおこなわないようにしてください。 屋根をブルーシートで覆う際に転落して死亡した例は全国で多数報告されています。

3.屋根の雨漏りを事前に防ぐ方法

雨漏り

屋根の雨漏りは事前に対処することが重要です。 早めに対策をしておけばダメージを最小限に抑えられるでしょう。 雨漏りを未然に防ぐためには3つの方法があります。

1.定期的なメンテナンスをする
2.屋根のリフォームをする
3.屋根工事は優良業者に依頼する

具体的にはどのような対応が必要なのでしょうか。

定期的なメンテナンスをする

屋根は頻繁にチェックできる場所ではありません。 しかし、定期的にメンテナンスをおこなっておくことが大切です。 破損や破損しやすい箇所はそのつど補修し、弱った部分は補強するようにしましょう。
メンテナンスをせずに放置していると劣化が進み、一度ダメージを受けた部分が悪化して建物全体が腐食する危険性があります。 建物全体が腐食すると建て直しとなり、2,000万円以上の費用がかかるでしょう。 定期的なメンテナンスは、リフォームや屋根の補修を専門的におこなう業者に依頼するようにしましょう。

屋根のリフォームをする

劣化が進んだ部分は見つけた際に補修をしていけば雨漏りが防げます。 しかし、屋根全体が劣化してしまった場合は屋根リフォームをおすすめします。
屋根の「塗装」や「葺き替え」、「コーキングの打ち直し」などを含めた全体リフォームで雨漏りが予防できます。 屋根に使われている外材やコーキングは年々劣化していくため、年数が経っている場合は新しいものに取り替えていかなくてはいけません。

特に、隙間を埋める「コーキング」はゴムのような素材で、ヒビ割れといったトラブルが起きてしまうとすき間から雨が侵入してしまいます。 屋根自体は問題がなくてもコーキングが破損していれば雨漏りが起こる危険性があるのです。
少量の雨であれば住宅への雨水の侵入は防げますが、大雨のように絶えず水が入り込むようなケースでは注意が必要でしょう。 ヒビ割れやハガレのすき間から雨水が内部に侵入してしまうので、ささいな破損だとしても放置せずに早めにリフォームを検討しましょう。

屋根工事は優良業者に依頼する

屋根に雨漏りが起きているときは原因箇所を特定するところからはじめます。 雨漏りだけではなく、屋根の劣化や穴あき、施工不良によるズレや歪みが発生しているおそれもあるでしょう。
屋根の雨漏りは再発しやすいです。 再発の原因は業者の技術不足というケースも少なくないでしょう。
雨漏りの原因がどこにあるかは専門の業者にしかチェックできません。 業者の技術力は工事段階では判別しにくいですが、もし雨漏りが再発するようなら別の会社に依頼するか、無償で対応してもらいましょう。

優良業者の見きわめには相見積もりが適しています。 相見積もりは、複数の業者に見積を依頼して価格や工事内容を比較する手法です。 悪徳業者は価格を比較されたくないため、他社の見積もりを提示すると強気になったり強引に契約を迫ったりすることもあります。

訪問販売のように、突然押しかけてきて契約を迫るような業者も危険です。 口コミによる評判や会社のホームページをチェックしてから相談しましょう。

3.まとめ:屋根の雨漏りは業者の施工不良に注意しよう

雨漏り

屋根から雨漏りがする原因は、劣化や破損、施工不良が多いです。 初期の施工方法がずさんであると、屋根と外壁下地のつなぎ目(取り合い)部分から雨漏りが発生することがあります。 施工不良は工事を手掛けた業者自身も気づかないケースが多いので、不良部分を見過ごしたまま年数が経過することもあるでしょう。

その結果、通常の屋根に比べて経年劣化が進みやすくなり、大雨や強風によって雨水が内部に侵入してきてしまうのです。 屋根の診断やメンテナンス、補修、葺き替えを依頼する際には確実に対応してくれる業者を選び、早めに相談しておきましょう。

雨漏り修理は業者の技術力で決まると言っても過言ではありません。
相見積もりをして優良業者は選別できるようにしましょう。 雨漏りが頻繁に発生する場合は塗装や葺き替えリフォームも検討してみてください。



著者(岡崎 康裕)プロフィール

塗装技能士2級
2年半の外壁塗装の職人経験
外壁、内壁塗装に関する知識と実務経験







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