建材情報まとめサイトすまいリング
掲載:2019年12月20日 更新:2022年06月17日

屋根カバー工法でおすすめのメーカーと屋根材を徹底比較!

屋根カバー工法とは、古い屋根の上から新しい金属屋根を被せるリフォームです。 工期の短さや工事費用の安さから、屋根のリフォームの方法として人気の工法です。
カバー工法では「ガルバリウム鋼板」という軽量で耐久性に優れた屋根材を使うのが一般的となっています。 しかし、ガルバリウム鋼板といっても、様々な商品が流通しており、どの商品を選ぶべきか悩む人も多いでしょう。
この記事ではガルバリウム鋼板のメーカーや、商品の特徴をご紹介します。

1.屋根カバー工法でおすすめの屋根材メーカー6つを比較!

屋根カバー工法におすすめの屋根材メーカーをご紹介します。

1.太平産業株式会社
2.福泉工業株式会社
3.伊藤忠建材株式会社
4.株式会社ルーフタイルグループジャパン
5.株式会社オールシーズン

以下では、具体的なメーカーの特徴や商品を解説していきます。

1.太平産業株式会社

太平産業株式会社は屋根材や建築製作金物、景観材を扱うメーカーです。 40年にわたり培った金物の加工技術を活かし、金物のオーダー製作も行っています。
代表的な屋根材は「カレッセS」です。 高い加工技術により金属屋根材には珍しい、丸みを帯びた瓦風のデザインを採用しています。 高い金属加工技術を求める人におすすめのメーカーです。

耐候遮熱塗膜をほどこしたガルバリウム鋼板で作られた屋根材です。 塗膜が太陽光をはね返し、空気層と耐熱特殊シートが熱伝導を軽減します。 高い耐食性があるため、海岸から500メートル以遠を腐食保証エリアとしています。 また、カレッセSには塗膜保証15年、品質保証25年が付いています。
価格は仕様により変わるためメーカーへの問い合わせが必要です。
外観は瓦をイメージした曲線の美しいデザインをしており、和風のお住まいにぴったりです。


2.福泉工業株式会社

福泉工業株式会社は事業発足から50年たつ点が特徴でしょう。 屋根材や外壁材、印刷物、プラスチック製品などを取り扱う会社です。
代表的な屋根材は「FSストーン」です。 断熱材には硬質のウレタンフォームを使用し断熱効果にこだわりを持っています。 さらに、空気層を作ることによって結露の防止効果を高めています。
気温差で結露を起こしやすいお住まいの人におすすめのメーカーです。

FSストーンはガルバリウム鋼板に天然石ストーンチップを焼き付けた屋根材です。 他社製品と比べて、天然石に丸みをもたせているのが特徴です。
丸みを帯びた天然石により、屋根材の表面に汚れが付着しにくくなっています。

材料品質保証30年、美観保証10年となっています。
価格は約3,000円/枚 約6,440円/平方メートルです。

FSストーンは優雅で温かみのある外観です。 屋根材への汚れの付着が心配な人や、後のメンテナンスを楽にしたい場合におすすめの屋根材です。


3.伊藤忠建材株式会社

伊藤忠建材株式会社は、欧米諸国をはじめ世界各国で使用されているワールドワイドな屋根材をもとに製品を作っています。
代表的な屋根材は「スカイメタル」です。
他社にはないデザイン性を持っており、屋根材表面のディテールにまでこだわっています。
他の人とは違った製品を選びたい、屋根に個性を出したい人におすすめのメーカーです。

スカイメタルはジンカリウムメッキ鋼板の上からストーンチップを接着した屋根材です。 ジンカリウムメッキとは、日本で普及しているガルバリウムとほぼ同じ組織の鋼板です。
ジンカリウムメッキには自己防触の性能が高く、耐久性は3倍という特徴があります。

また、スカイメタルは屋根材表面のディテールにもこだわって作られています。 ウッド、フラット、ストーンと3種類の形状から商品を選ぶことができます。

耐久年数は50年、美観保証は30年です。
価格は8,500円/平方メートルです。
屋根の外観にこだわり、個性を出したいという人におすすめの屋根材と言えるでしょう。


4.株式会社ルーフタイルグループジャパン

株式会社ルーフタイルグループジャパンは世界120カ国以上で60年以上の信頼と実績のある屋根材を採用しています。 洋風なお住まいにぴったりの屋根材を取り扱っています。
代表的な屋根材は「デクラミラノ」です。 海外でも採用されている、耐久性に優れた屋根材です。
様々な気候環境に対応しうる、海外製の屋根材に興味のある人におすすめのメーカーです。

デクラミラノは、ガルバリウム鋼板に天然石を焼き付けた南欧風タイル屋根材です。
洋風の焼き瓦のようなカーブした形が特徴です。
焼き窯で変色したような自然な色合いのカラーが揃えられています。

品質保証30年、美観保証10年が付いています。
価格は仕様により変わるためメーカーへの問い合わせが必要です。

風速70メートルにも耐えることが可能です。
そのため、強風対策を考えている人におすすめの屋根材です。


5.株式会社オールシーズン

株式会社オールシーズンはベルギーやニュージーランドなどの海外製の屋根材を扱う会社です。
代表的な屋根材は「ヴィクセン」です。
ガルバリウム鋼板に自然石をコーティングした、落ち着いたカラーと温かみのあるデザインが特徴です。 金属系の屋根材の冷たさが苦手な人におすすめのメーカーです。

ヴィクセンはガルバリウム鋼板の表面を、ストーンチップで仕上げた屋根材です。 また、屋根材表面のストーンチップには遮音効果、落雪防止効果があります。
急な屋根でも落雪の心配がありません。

品質保証30年、美観保証10年が付いています。
価格は7,500円/平方メートルです。
落雪にお困りの人や、風の強い立地のお住まいにおすすめの屋根材です。


2.目的別!あなたの自宅に適した屋根カバー工法の材料は?

3つの目的に分けて、オススメの材料をご紹介します。
・工事費用を抑えたい
・デザインにこだわりたい
・耐久性を重視したい
お住まいに適した材料を選びましょう。

工事費用を抑えたい

工事費用抑えたい人には、株式会社オークマ「シーガード」がおすすめです。
メンテナンス費用を節約したい人は福泉工業株式会社「FSストーン」がおすすめです。

デザインにこだわりたい

屋根のデザインにこだわりたい人は、伊藤忠建材株式会社の「スカイメタル」がおすすめです。
カラーだけではなく、屋根材の表面の形状も選ぶ事ができます。
また、屋根材の色合いにこだわりたい人は株式会社ルーフタイルグループジャパン「デクラミラノ」がおすすめです。 焼き窯での変色を再現した自然な色合いのカラーは、お住まいの屋根を魅力的に演出します。


耐震性を重視したい

耐震性を重視する人には、太平産業株式会社の「カレッセS」がおすすめです。
重量は4,84kg/平方メートルと非常に軽量となっています。
また、株式会社オークマの「シーガード」も5kg/平方メートルと軽量です。
屋根は軽量なほど、耐震性が高いとされています。 しかし、屋根カバー工法では既存の屋根を撤去しないため、屋根が重くなってしまいます。 そのため、上から被せる屋根材は少しでも軽量の物が良いとされているのです。



3.まとめ:屋根カバー工法をするなら自宅に適した屋根材やメーカーを選ぼう

屋根材を際に価格やカラーにこだわる人は多いですが、商品選びに積極的な人は少ないのが現状です。 しかし、屋根材はメーカーや商品によって保証も特徴も異なります。
屋根カバー工法を行うのであれば商品の特性を知り、しっかり吟味することが大切です。 商品についてしっかり把握しておけば、より質の良いリフォームを行うことができます。



著者(岡崎 康裕)プロフィール

塗装技能士2級
2年半の外壁塗装の職人経験
外壁、内壁塗装に関する知識と実務経験







あわせて読みたい

COLUMN
建材コラム
建材のことをわかりやすく紹介するコラム記事です。 建材に関するあらゆることから、身の回りの疑問に感じた住まいに関する記事まで取り揃えています。
岡崎 康裕の人気記事
外壁を塗り壁にする特徴や費用を解説!土壁や漆喰・ジョリパットの違いは?
外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説
屋根塗装の時期が10年後というのはウソ?塗り替えに適した季節も解説
よく読まれている記事
先週 先月
お風呂の壁に磁石がつくって知ってた?仕組みと理由を聞いてみた
グラスウールはどんな断熱材?ロックウールとの違いやメリット、デメリット
外壁を塗り壁にする特徴や費用を解説!土壁や漆喰・ジョリパットの違いは?
外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説
屋根塗装の時期が10年後というのはウソ?塗り替えに適した季節も解説
お風呂の壁に磁石がつくって知ってた?仕組みと理由を聞いてみた
グラスウールはどんな断熱材?ロックウールとの違いやメリット、デメリット
外壁を塗り壁にする特徴や費用を解説!土壁や漆喰・ジョリパットの違いは?
外壁塗装の耐用年数は20年が限界!寿命を延ばすポイントを解説
万能なフロア材、「突き板フローリング」とは?メリットとデメリットをご紹介