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  • 掲載:2023年09月08日更新:2024年02月29日

【藤川貿易 ✕ 浜新硝子】有名ホテルで採用された金属メッシュと硝子のインテリア素材

Hamashin Glass ✕ Fujikawa
藤川貿易株式会社
藤川貿易株式会社
 秦 専一
東京都港区赤坂6-4-19サントミビル6階
TEL:03-5572-6670

「浜新硝子の過能社長だけが、全面的に協力します、と言ってくださいました。」
アパレル服飾小物雑貨と建材インテリアを中心に卸・問屋業を行っております。マフラー、ネクタイ、サスペンダー、カフリンクスや装飾用生地、家具用生地を取り揃えております。各種OEMも承っております。
STYLE GLASS(浜新硝子株式会社)
STYLE GLASS(浜新硝子株式会社)
代表取締役社長 過能史光
福岡県柳川市田脇 213-1
TEL:0944-72-6877

「ユーザーの新しい要望に応えられるよう、今後もご協力させて頂きます。」
我々のコンセプトは ≪ガラスの料理人≫ 基本素材のガラスに異素材のスパイスを加え、様々な加工と言う名の調理法で今までにない空間作りの可能性をご提案いたします。
STYLE GLASS(浜新硝子株式会社)の製品はこちら
アパレル服飾小物雑貨と建材インテリアを中心に、卸・問屋業を行っている藤川貿易株式会社の秦氏と、基本素材のガラスに異素材のスパイスを加え、今までにない空間作りの可能性を提案し続ける浜新硝子株式会社の過能氏とのプロジェクトストーリー。金属生地と合わせ硝子を融合した製品の誕生秘話や、有名ホテルで採用されたことなどについて語って頂きました。


藤川貿易株式会社(設計事務所)

今回の設計を手掛けることになった経緯を教えてください。

秦: 浜新硝子様との出会いは2016年に初めてJapan Shop展に出展した際、ブースにてお名刺交換させて頂いたのが始まりと記憶しています。当時は合わせ硝子のアイデアは全く無かったのですが、後日お客様からの御依頼で硝子加工先を探していた時のことです。何社にもあたったのですが、「この様な変わった素材は難しい」「保障出来ない」と言われ続ける中、浜新硝子の過能社長だけが「もし何か問題があれば全面的に協力します」と言ってくださったので、安心してお願いする事が出来ました。勿論、何度も試作、テストを繰り返して頂き、現在は全てお任せしております。


金属メッシュと硝子の融合という斬新な素材について、その特徴と優位性を伺いたいのですが。

秦: ドモドソーラ社の金属メッシュ資材は、そもそも110年前の創業時に電球のフィラメント材を取り扱っていた事から始まります。D社は様々な素材を編み込み生地(イントレチャート)として長年、世界的アパレルブランドのバックやシューズなどに資材として提供してきました。
その中でお付き合いのあるCHANEL社から「金属メッシュ資材をファサード用店舗内装材」としてご依頼頂いた事がインテリア資材の始まりと記憶しています。金属編み物を生地として生産するメーカーはD社以外には、世界にも数社有るか無いかという程です。
さらに色を付けて小ロットでオリジナルのデザインが出来るという事を考えると、このメーカーが唯一無二ではないかと思います。 また、この金属生地を合わせ硝子と融合するメリットとして、次のことが挙げられます。

1.硝子との相性が非常に良いという事です。金属ですので照明によりかなり反射するのですがこれが硝子を通す事によりその輝きが何倍にも増します。
2.素材が金属ですので頻繁に手の触れる場所に設置すると、場合によってキズを付けたりする恐れがありますが、これが硝子に挟む事によってその恐れが無くなりました。
3.D社の生地は国内で消防法(不燃・可燃)を取得していません。故にこのまま壁張りとして使用できないのですが、合わせ硝子にする事によってこの問題をクリアできました。


今回、竹六商店様の製品を採用された決め手はどのようなところでしたか。

秦: 資材選びをする中で、繊細で巧みな杉編みから溢れる灯火(LED自然光、調光付き)が凛として優しいイメージの天井資材を「竹六商店」さんの製品のうちに発見しました。 品格の高い、意匠性の高い、新しい和の伝統文化を表現、創出する「竹」と「和材」の仕様製品に眼を奪われました。
実品を手にした訳でなく、カタログとサンプルを頂いた時点で確信し、とてもシンプルな構成の「杉柾四ツ目編」を採用。続いて、小さな金物に本物の息吹を感じる、床周りの「数奇屋金物、花釘」も専門本手打ちを各種採用しました。

このように、釘一本手を抜けない部品である茶室空間において、全ての優品を備えておられる竹六さんとの出会いは幸運でした。また、今回は「建材ナビ」のサイトで、(茶道・茶室関連の造作・仕上げ材・建材)などで検索した結果、竹六商店様を知ったので、出会いの場を提供してくれた「建材ナビ」さんにも感謝ですね。
「パークハイアットニセコHANAZONO」のチャペル
壁面、合わせ硝子扉として使用。このチャペルは、2022年の公益法人日本インテリアデザイナー協会選考事業インテリアスペース部門で入選を果たした。


製品は、他にも有名ホテルにインテリアとして採用されていますね。

秦: D社の資材をお使い頂いた案件の一つに「パークハイアットニセコHANAZONO」のチャペルにて壁面、合わせ硝子扉として大きくご使用頂きました。このチャペルが2022年の公益法人日本インテリアデザイナー協会選考事業インテリアスペース部門において入選を果たしました。日建設計で担当頂いた加々美様、千葉様には大変お世話になりました。
このような弊社資材をお使い頂いた案件が受賞するというのは初めての事ですので、もし少しでもお役に立てたのであればこれほどうれしい事はありません。


採用されたインテリア資材へどのような感想をお持ちですか。

秦: 私はインテリア資材と並行してアパレル資材も担当しているのですが、やはりお使い頂いた資材が何年・何十年と残るという事は、特に移り変わりが早く、半年ごとに販売しているものが入れ替わるアパレルの世界では中々ない事なので感慨も一入です。
何年、何十年か後、ふと訪れた場所で「実はこれ私が販売したモノなんです」と言えると思うとワクワクします。


(STYLE GLASS)浜新硝子株式会社(メーカー)

藤川貿易様とのコラボ製品はどのようにして生まれたのでしょうか

過能: ご依頼のあった製品は、イタリアのドモドッソラ社の金属メッシュを、合わせガラスの加工技術を用いて製作する「金属メッシュ・合わせガラス」です。 イタリア本国でガラスと組み合わせた製品があり、そのアイデアを藤川貿易様が日本で形にできないかを試行されていました。その際に弊社にもお引き合いを頂いたのがきっかけでした。


他のガラス加工メーカーから、難しいと言われた技術とのことですが、どのようにご対応されたのですか。

過能: 弊社はこれまでに多くの案件に携わり、合わせガラス加工の技術を培ってきました。   そうした長年の経験から、薄いものから厚いものまで、金属メッシュ生地の合わせガラス加工については、積み重ねた技術を駆使して対応可能となっております。
Hamashin Glass ✕ Fujikawa


今後ともコラボ企画は続けて行かれますか。

過能: はい、今後も藤川貿易様とは、ユーザー様の新しいご要望にもしっかりとお応えできるよう、ご協力させて頂きます。そして「金属メッシュ生地×ガラス」のさらなる可能性を追い続けて行きたいと願っております。
STORY
プロジェクトストーリー
建材ナビを通じて設計士と建材メーカーはどのようにしてコラボに至ったか。プロジェクトはどう完結したか。両社のインタビューを紹介しています。
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