高広木材が取り扱う"生命の木"ウエスタン・レッドシダー

人工の素材にはない質感とぬくもり、そして独特のさわやかな香りが特徴です

ウエスタンレッドシダーとは、日本のネズコやクロベと同類で、ヒノキの仲間です。
ヒノキ科特有の芳香をもち、肌ざわりが柔らかく温かみのある木です。日本では、木目が日本の杉に似ているため、「カナダスギ」または「ペイスギ」という商業的通称で親しまれてきました。しかし私たちは「スギ科」の植物ではないことから「ウエスタンレッドシダー」または「レッドシダー」という名前を広めていきたいと考えています。


ウエスタンレッドシダーは北米の先住民族に「生命の木」と謳われた木材です。
信仰の対象であるトーテムポール、さらにカヌーや住居の材料として古くから使用されてきました。人工の素材にはない質感とぬくもり、そして独特のさわやかな香りが特徴です。さらに時を経るうちに、表情に深みが生まれます。天然の成分により、腐朽や虫害に強く、雨や日射しをあびる屋外でも、すぐれた耐久性と寸法安定性を発揮します。


ウエスタンレッドシダー6つの特性


●腐りにくく、虫害に強い。
心材(色の濃い部分)に多く含まれる天然の抽出成分、ツヤプリシン(thujaplicins)やツヤ酸(thjic acid)が殺菌力をもっているため、自然の力で腐朽菌や害虫の侵入を防ぐことができます。

●針葉樹の中で最も寸法安定性が高い
吸湿しにくい性質をもち、湿度が変化しても寸法の変動が小さく、収縮率が低いため、濡れたり乾いたりを繰り返しても、反り、曲がり、割れが起きにくいです。

●密度が低く、軽量。(全乾比重0.35 気乾比重0.37)
荷重を少なくできるので、カーポート上のデッキや屋上緑化に使用する木材としても最適。のこ、かんな、サンダーなど、いずれの加工でも美しく仕上がり、釘打ちも容易。

●木目が均一で美しく、温かみのある色合い。
バリエーションに富んだ色相をもち、製材すると、麦わら色からピンクがかった色、赤褐色から濃褐色まで、異なる色合いの板ができあがります。その色の濃淡を生かし、内装材としても魅力があります。

●さまざまな塗料を使用することができる。
「樹脂(ヤニ)」を含まない」「辺材の割合が少ない」「寸法安定性が高い」「木肌がきめ細かい」などの特性から、仕上がりがきれいで塗料の持ちもよいです。

●断熱性能にすぐれている。
低密度で空気を多く含むため、他の針葉樹やレンガ、コンクリート、鉄などに比べ断熱性が高いです。夏は涼しく、冬は暖かく保つことができます。
 




ウエスタンレッドシダーは耐久性の高い樹種として知られており、外部に使用するデッキ材や外壁材としての利用には実績があります。別荘地の建築や、風雨にさらされる場所に最適なレッドシダーですが、それ以外にもすぐれた特性を生かし、さまざまな建築に応用できる汎用性の高い建材です。
癒やしとやすらぎの効果を求め、学校や病院、オフィスなどにも木を取り入れる建築デザインが増えています。

木材の選択は、建築家が個性を表現する上でとても重要な要素です。レッドシダーは、その使いやすさからあらゆるデザインに対応でき、建築家の「デザイン心」を刺激することでしょう。さらにその美しさが竣工時だけではなく長く保たれるのはレッドシダーだからこそ。時間が経つほどに他の木材にはないすぐれた特性を発揮します。注文建築にも理想的な木材なのです。

(出典:高広木材株式会社)


建材ナビスタッフより
高広木材が取り扱うウエスタンレッドシダーは、カナダの膨大な蓄積量を誇る森で、厳しい管理の下に育成された上質の材です。製造元の林産会社とはレッドシダー販売当初から長年の実績があり、日本向け製品の開発や品質に関するアドバイスを行うなどの対話を重ね、安定的な供給と品質の向上を目指しているそうです。
ウエスタンレッドシダーにご興味のある方は、ぜひ一度高広木材にお問い合わせください。
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