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掲載:2021年04月18日 更新:2022年07月19日

内装材選び方【壁材】選定ポイントとオススメメーカー

内装の中でも「壁面」は真っ先に目に入る場所。だからこそ壁面のデザインは空間設計において非常に重要であり、設計者の腕の見せどころといっても過言ではないでしょう。しかしながら壁面仕上げは「デザイン性」だけでなく、「施工性」や「作業効率」を考えた上で仕上げ材を選定しなければなりません。壁面は内装の中でも最も面積を占める場所だからこそ、作業効率を考えて設計をしなければならないのです。そこで本日は、「内装材選び方:壁材」と題して、壁面の仕上げにオススメな内装材を紹介します。選定する際に確認すべきポイントやオススメメーカーなども併せてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

<当記事を読んで得られること>
- 内装で使う壁材を選ぶ時のポイントがわかる
- オススメのメーカーがわかる

壁材の選定ポイントとは?


まずは壁材が使われるエリアの特徴を考えてみましょう。壁材が使用されるエリアは大きく以下の2種類に分けられます。

- 水・火気の使用あり(キッチン・水回り関係)
- 水・火気の使用なし(打ち合わせスペース・居住空間など)

まずは水や火を使うキッチンや水まわりエリアがあります。これらの場所は他の場所と比較しても劣化のスピードが早く、トラブルが起きやすいためメンテナンス性に重視した素材選定が必要です。その点水や火を使わないエリアにおいてはデザインの自由度が高く、内装制限に準じてさまざまな意匠を施すことができます。
とはいうものの、壁面は人の手が触れる機会が多く、汚れてしまった際には目立つ場所。また物をぶつけてしまい壁を傷つけてしまう可能性も高いため、メンテナンスのしやすさに加え、修復時のコストの安さも重要となります。
これらの要素を踏まえた上で、意匠性のある内装材を選ぶことが必要と言えるでしょう。当記事では、水・火気を使用しない空間におけるオススメの壁材を紹介します。なお水まわりにオススメの内装材に関しては、(※こちらの記事)よりご覧いただけます。

壁仕上げオススメ材①「塗装」

壁仕上げにオススメの内装材一つ目は「塗装」です。塗装とは内外装や什器などでさまざまな場所で使用されている仕上げ材で、一般の方にも馴染みのある内装材でしょう。
塗装の最大のよさは、「継ぎ目のない仕上げが可能かつ安価」なことです。クロスやシートなどの材料を壁面仕上げに使用する場合、どうしてもジョイント(継ぎ目)が発生してしまいます。しかし塗装の場合は、液状の塗料を塗っていく作業なので材料のジョイントは発生しません。その上クロスと同じくらい安価な材料であるため、広範囲にわたる壁面仕上げには最適です。他の材料と比較しても最も使用頻度の高い仕上げ材といえるでしょう。

オススメメーカー

以下では塗料のオススメメーカー3社を紹介します。(※ベーシックな塗料ではなく、少し変わった塗料を取り上げています。)

- 株式会社ワンウィル/珪藻土塗料

https://www.kenzai-navi.com/makers/onewill
ワンウィルでは「K-PAINT」という珪藻土塗料を取り扱っています。珪藻土とは、植物性プランクトンの死がいが海底にたまってできた堆積物のことで、耐火性や消臭効果に加えて調湿性の高い仕上げ材です。全36色の豊富なカラーバリエーションの中から、好みの色合いを探してみましょう。

- 株式会社WAKO/遮音塗料

https://www.kenzai-navi.com/makers/wako-g
WAKOでは遮音塗料や断熱塗料など、機能性の高い塗料を販売しています。その中でも「遮音塗料」は世界初となる遮音性を高める塗料として特許を取得している商品。オフィスや住宅など幅広いシーンで利用できる塗料です。

- 関西ペイント/漆喰塗装

https://www.kenzai-navi.com/makers/kansai/8490
関西ペイントが取り扱っている内装用漆喰塗料「アレスシックイ」は、たばこ臭やトイレ臭などの生活臭を吸着し、浄化する機能を備えています。住宅はもちろんのこと、学校、病院、ホテルなどの仕上げ材にも最適です。

設計者として考えるべきポイント

施工性・コストパフォーマンスに優れている「塗料」ですが、設計する際には以下のようなデメリットを検討した上で選定しましょう。

- 作業中の臭気問題
- 汚れがつきやすい色・艶がある

まず一つ目は「臭気問題」です。ペンキなどの油性塗料の場合は作業中に臭気が発生してしまいます。とくに営業している飲食店の改装・メンテナンスで油性塗料を使用する場合は、臭気がなくなる時間を逆算して作業をしなければなりません。もしくは臭いの少ない水性塗料を選定するようにしましょう。

そして二つ目は「汚れのつきやすい色や艶がある」ことです。白色に近い色は手アカや黒ずみが目立ち、黒色に近い色は物がこすれた時にできる傷が目立ちます。さらに艶なしの塗料の場合、艶ありよりも汚れがつきやすい特徴があるので、設計する空間に合わせて色味や艶を調整するようにしましょう。

壁仕上げオススメ材②「左官」

左官とは、水と空気の化学反応によって固まる材料を使った仕上げ材です。コテと呼ばれる道具で材料をならすため独特の表情がつきやすく、遊び心のある壁面が完成します。シンプルで無機質に仕上がる塗装とは異なり、左官はシンプルながらも自然の風合いを感じることができるでしょう。上質でおしゃれな空間にしたい場合にオススメの内装材です。

オススメメーカー

以下では左官のオススメメーカー2社を紹介します。

- アイカ工業株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/aica
面材を中心にさまざまな商品を展開しているアイカ工業。その中でも「ジョリパット」は1975年の発売から現在まで愛されているロングセラー品です。コテを使用して塗ることで左官独特の風合いを楽しむことができます。

- 日本エムテクス株式会社

https://www.kenzai-navi.com/makers/ashlight
日本エムテクスが扱う内装仕上げ材「ビーナスコート」は、塗装でも左官仕上げでも施工できる新発想の内装仕上材です。主原料は卵殻などのカルシウムや火山灰などの無機の素材を使い、環境・人に優しい材料です。

設計者として考えるべきポイント

表情ゆたかな仕上がりが楽しめる「左官」ですが、設計する際には以下のようなデメリットを検討した上で選定しましょう。

- 塗装と比べると施工期間がかかる
- 適切な壁下地を選ぶ

まず一つ目は「施工期間がかかる」ことです。左官の場合、塗装よりも乾燥に時間が必要になるため、塗装よりも施工に時間がかかります。工期短縮が望まれる物件では不向きな場合もあるので注意しましょう。
そして二つ目は「適切な壁下地を選ぶ」ことです。モルタルのような左官材の場合、通常の紙付き石膏ボード(プラスターボード)では不向きな場合があるので、施工業者と相談しながら下地を選定するようにしましょう。

まとめ

壁材の仕上げにオススメの内装材として、塗装と左官について紹介しましたが、他にもクロスや木パネルなどさまざまな内装材があります。壁面は内装の中でも一番面積の広いエリアなので、これらの仕上げ材を組み合わせてデザインするとよいでしょう。そのためにもまずはご自身のデザインイメージにあった内装材を探すことが重要です。
また、800社以上の商材を扱う(建材ナビ)では内装材はもちろんのこと、さまざまな建材情報を紹介しています。仕上げ材の選定の際に、ぜひ活用してみてください。


著者(田原 政耶)プロフィール

二級建築施工管理技士
空間ディスプレイ会社で現場監督職兼プロジェクトマネージャー







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