工法・新技術・その他

外装
人と環境にやさしい土木工法システムをご提供致します。
【ラインナップ】
■壁面ヒートディスク工法
コンクリート擁壁部への遮水シートの固定が可能となります。コンクリート擁壁部において工期短縮が図れます。現場状況に合わせてディスクのピッチの変更が可能です。コンクリート下地の検査完了後の施工が可能です。

■スパーク検査
ピンホールとは、遮水材に存在する微小な欠陥のことで、ピンホールの存在は遮水の性能を著しく左右します。遮水材表面の比較的面積の大きな欠陥については目視検査による発見が可能であるが、微小な欠陥についてそのすべてを目視で確認することは不可能です。そこでピンホールの検出には、図に示すように遮水材の欠陥部を通して電流が流れる現象を利用したものです。

・導電層有りの場合
遮水シートの下層に導電性のマットを敷設することで検査機によるスパーク検査が可能となります。
・導電層なしの場合
下地が鉄筋コンクリートの場合、専用検査機によるスパーク検査が可能です。

■品質管理システム
30年以上の施工実績で定評のあるミズシートをはじめ、各遮水シートに応じた品質管理システムをご提案致します。

・接合方法
各遮水シートを現場する際、不具合箇所があると漏洩の原因となることから遮水性能。接合方法としては、熱融着、接着剤・接着テープによるものがあり、また、各遮水シート毎に仕様があります。
・自走式融着機による接合
ミズシートFPA、ディスポライナー等は原則として自走式融着機を用いたダブルシーム(複線式)接合します。接合時に気象条件、シート温度等を加味し、融着機の温度・速度・圧力を決定します。
・押出融着機による接合
上記接合で述べた遮水シートにおいて、3枚重ね部や自走式融着機での接合が困難な場合、押出融着機による接合を行います。押出融着とは、接合端部を手動式融着機を使用し仮接合を行い、同材質の融着ロープを押出融着機で溶融しながら接合末端部を肉盛する方法です。
・接着剤・接着テープによる接合
ミズシート、ミズシートSの接合部に接着剤塗布・接着テープ張付を行い接合する方法です。

●遮水シートの接合管理フロー
・検査方法
現場接合部は全線検査が基本です。検査方法としては、エアー加圧検査、真空検査、検査棒挿入検査があります。
・エアー加圧検査
遮水シートの現場接合部(自走式融着機を用いて接合した一般接合部)を加圧して行う検査方法です。エアポンプの先に注入針を連結させた装置で検査用中空部にエアーを送り、加圧、30秒の圧力低下が20%以内であることを確認します。
・負圧検査
遮水シート押出融着部、3枚重ね部をクリアケースに吸引機のついた装置(バキュームボックス)を使用し減圧して行う検査方法です。検査部に石鹸水を塗布し、泡の発生の有無により合否判定を行います。
・検査棒挿入検査
上記検査等で対応できない接合部において検査棒(刃先を丸めたマイナスドライバ等)の先端をシート現場接合部に押し当て、接合部に沿って移動させながら、先端の挿入、剥離の有無を検査します。

■遮水シート漏水電気検知システム
廃棄物最終処分場に敷設する遮水シートの健全性を施工段階と運用時において電気的方式で短時間に確実に管理するシステムです。
本システムは、廃棄物最終処分場の遮水シートの下に敷設する保護マット内にアルミニウムシートを挟んで一本化させた面電極を敷設し、面電極と遮水シート上の保護土中に設置する固定電極(測定電極)間の交流インピーダンス(交流電気抵抗値)を測定して、その分布図を描き追従機能を用いて遮水シートの損傷位置を座標にて表示します。

■自然流下型漏水検知修復システム
2重シートの間に耐圧縮性に優れた排水材を敷設し、遮水範囲を300〜500㎡でブロック化する。各ブロックには少なくとも一箇所の検知管を設け、検知管を自然流下する浸出水の有無でそのブロックの漏水を確認します。また確認方法として目視による方法があります。

特長
・遮水シートが、もし破損すると破損箇所から漏水した水が検知管を通って検知ピットに流出してくるため、破損の有無がすみやかに発見できます。
・上下遮水シートが破損した場合、中間層に浸入した水は中間排水層を流れ、検知管から排水されるため、下層遮水シートに水圧がかからず、基礎地盤に浸透することがありません。
・破損部の修復は、検知ピットから中間排水層へ、注入材を注入することで、埋立完了時点でも、修復することができます。
・自然流下式なので、電気的故障が無く、竣工後のランニングコストも少ない。

・漏水検知の方法・管理
検知作業の手順は次の通りです。まず、検知管より浸出水が発生しているかどうかを目視によって観察します。浸出水があった場合、条件によっては結露水、施工中の降雨水の保有水が出ている可能性があるので、浸出水の臭気、色調、水量等の継続観測を行うとともに、電気伝導度計、PH計によりデータを収集し、地下水集俳水管からの地下水および 浸出水集排水管からの汚水のデータと比較検証します。異常が検証されたら最終的に異常の程度を水質検査により確認します。

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