豊橋技術科学大学自動車研究部にCFRP用型材アルティーボードFSを提供

提供したCFRP用型材アルティーボードFSはレーシングカーを作製するための型材として利用されています。

日本インシュレーション株式会社は、学生の様々な活動を支援する一環として、2023年7月6日に豊橋技術科学大学自動車研究部へCFRP用型材アルティーボードFSを提供しました。
提供したCFRP用型材アルティーボードFSはレーシングカーを作製するための型材として利用されています。


▲提供したアルティーボード

◆CFRP用型材アルティーボードFSとは
テニスラケット・ゴルフクラブのシャフト・釣竿等のスポーツ用品をはじめ、飛行機や自動車、電化製品等様々な用途で使われる炭素繊維強化プラスチック複合材料(以下CFRP)の成形に際し、熱と圧力を加えて成形するオートクレーブ成形に使用できる材料です。CFRP用型材アルティーボードFSはきめ細かい材質のため加工性が良く、複雑な形状のCFRP製品を製造することができ、熱にも強いため、クラックが発生しにくいのが特徴です。最大サイズはt50×1020×3080〔mm〕でご希望のサイズにプレカット可能です。

▲型材として加工した製作例(日本インシュレーション株式会社ホームページより転載)


▲写真上の型材を使用して成形したCFRP(日本インシュレーション株式会社ホームページより転載)


◆提供の背景
アルティーボードは、CFRPの成形に使用される型材の素材として2017年(平成29年)に発売した製品で、主に自動車部品の成形過程で使用されています。アルティーボードは、不燃意匠内装建材であるタイカライトウッドを型材として使用できるように改良したものです。タイカライトウッドは加工性もよく、木材でも表現できないエッジのきいたリブ・モール・レリーフを創作できる無機素材で、熱にも強く、反りや歪みなどの変形が起きにくいことから、2013年に豊橋技術科学大学自動車研究部より車両の部品製造のために提供依頼がありました。
学生フォーミュラ日本大会は、公益社団法人自動車技術会の主催で、国や地方自治体、マスコミが後援し、広範にわたる研究機関、学会、業界団体、企業が協賛する、自動車技術分野で活躍を目指す学生が習得した専門技術を発揮しあうコンテストです。主役である学生が自ら構想・設計・製作した車両により、ものづくりの総合力を競い、産学官民で支援して、自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成するイベントとして開催されています。
当社としても、このような主旨に賛同し、申し出のあったチームに材料の提供を行いました。その後も、申し出に応じてアルティーボードや資金の提供を行ってきました。
2013年からタイカライトウッド、2017年からはアルティーボードの提供を行い、豊橋技術科学大学自動車研究部への提供は、今回で4回目となります。


◆不燃意匠内装材 タイカライトウッドとは
内装制限のある部位に使用できる不燃認定を取得した建材でありながら、リブ・波形・幾何学模様・モール・レリーフなど幅広いデザイン加工ができる内装デザインボードです。
白色できめ細やかな質感、照明の方向で表情が変わるリブは、深い陰影や、淡いグラデーションのある影を作り出します。
不燃認定材料で、内装制限が求められる部位にも安心して使用でき、公共性の高い建物の火災安全にも貢献します。また、無機材料なので反りやゆがみなどの寸法変化も起こりにくく、各種照明周りでの使用にも最適です。



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出典:日本インシュレーション株式会社 建材ナビ・スタッフからのコメント 今回で4回目となる豊橋技術科学大学自動車研究部への製品提供。レーシングカーを作製するための型材として利用され、学生さんたちの活動を支援しています。建材ナビではアルティーボードの前身である「タイカライトウッド」を掲載しています。火災安全性を確保しつつ、自由なデザインで店舗や商業施設など多くの場所で施工されています。ぜひこちらもご覧になってみてください。