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掲載:2019年12月13日 更新:2022年08月31日

ウッドデッキに最適な木材、ウエスタンレッドシダーのメリットや価格について

カナダやアメリカで、サイディングや屋根材などのエクステリア材としてよく使用されるウエスタンレッドシダーは、日本でも内装・外装問わず建築に幅広く使われるようになっており、ウッドデッキ材としても人気が高まっています。

この記事では
・ウエスタンレッドシダーの特徴
・ウッドデッキ材としての、ウエスタンレッドシダーのメリットとデメリット
について解説します。

1.「ウッドデッキにソフトウッドは不向き」という誤解

特にウッドデッキ材として使用される木材は、ハードウッドとして知られる広葉樹と、ソフトウッドとして知られる針葉樹に大別されます。
ハードウッドはその名の通り頑丈で、腐敗や虫害にも強く、長年にわたり屋外で外気や風雨にさらされても老朽化しにくいため、ウッドデッキを始め外構用の木材として重宝されていますが、重く、加工しにくいというデメリットもあります。

一方のソフトウッドについては、「針葉樹の木材は軟弱で、ウッドデッキには向いていない。ウッドデッキを作るならハードウッドでなければならない」と説明されることもありますが、このような記述は正確ではありません。 ソフトウッドの中にも、ウッドデッキのように何年間も屋外での風雨に耐えうる性能を備えた木材はいくつか存在し、その一つが「ウエスタンレッドシダー」です。

「レッドシダー」と呼ばれる樹木は大まかに4種類ありますが、それぞれセンダン科であったりマメ科であったりと、お互いに関係は薄く、性質も異なります。
この記事では、ヒノキ科クロベ属のウエスタンレッドシダー(学名Thuja Plicata、日本では「ベイスギ」として知られる)について詳しく解説します。

2.ウエスタンレッドシダーとはどんな木材?

ソフトウッドに類するウエスタンレッドシダーは、北米を原産地とするヒノキ科の針葉樹でとりわけカナダのブリティッシュ・コロンビア州に広く育成しており、「カナダ杉」「ベイスギ」とも呼ばれます。 ウエスタンレッドシダーをウッドデッキ材として使用したい場合には、下記のようなメリットとデメリットを把握しておきましょう。

3.ウエスタンレッドシダーのメリット

軽さ

ウエスタンレッドシダーの気乾比重は約0.35で、ウッドデッキに使用されるその他の木材と比較すると、非常に軽量であることがわかります。

・イペ(ハードウッド)の気乾比重:1.20
・セランガンバツ(ハードウッド)の気乾比重:0.94
・スプルース(ソフトウッド) の気乾比重:0.46
という処理を施したもので、この処理を施しておけば、何年もの間、木材は腐敗や虫害に対して高い耐久性を発揮します。

ウエスタンレッドシダーはハードウッドより軽いのはもちろんのこと、ソフトウッドの中でも屈指の軽さを誇っています。

柔らかさ

柔らかく、加工しやすいという特徴も、ウッドデッキにウエスタンレッドシダーを使用するメリットです。 ハードウッドであれば、頑丈である反面、加工がしにくく、手ノコでは切断できないため丸ノコを使用する必要がありますが、かなりの硬さのため丸ノコを使用する際にもキックバック(回転する刃が木材に弾かれて暴れること)の恐れがありますが、柔らかく加工しやすいウエスタンレッドシダーであれば、比較的安全に作業できます。
また、ウエスタンレッドシダーは、他の柔らかい木材のようにビスや釘を打つ際に割れにくいという、加工する上でのメリットがあります。

腐敗・虫害に対する耐久性の高さ

柔らかいソフトウッドは、腐敗には弱そうに思えるかもしれませんが、「柔らかさ」と「腐敗しやすさ」に直接的な因果関係はありません。 ウエスタンレッドシダーの原産地であるカナダでは、ウエスタンレッドシダーはエクステリアに使用しても20年は持つ耐久性の高い木材として知られています。
強さの秘密は「ツヤプリシン」
ウエスタンレッドシダーが腐りにくいのは、樹木の内部に「ツヤプリシン(Thujaplicin)」という物質を豊富に含んでいるためです。 木材の腐敗は、「木材腐朽菌」が原因で生じるものですが、ツヤプリシンにはこの菌類の働きに抵抗する抗菌作用が確認されています。
また、ツヤプリシンの一種で化粧品などにも使われる「ヒノキチオール(β-ツヤプリシン)」には、日本で木材に加圧注入する防腐剤として広く使用されるACQ(成分は銅化合物やアンモニウム塩など)に匹敵するかそれ以上の抗菌性能を有しているとする研究結果もあります。
ウエスタンレッドシダーには、このツヤプリシンに加え虫害を防ぐ効果のある天然成分(Thujicacid)も含まれているため、ウッドデッキ材にうってつけの高い耐久性を備えているのです。


4.ウエスタンレッドシダーのデメリット

レッドシダー ウッドデッキ材

経年によって変色してしまう

ウエスタンレッドシダーは初めのうち、白っぽいものから赤みがかったものまで、色合いには材木ごとのバラツキがあり、ランダムな鮮やかさを楽しむことができます。 しかし、ウッドデッキやサイディングなどのエクステリアに使用すると、徐々に退色し、10年も経てば全体が鮮やかさの抜けた灰色っぽい色になってしまいます。

メンテナンスに手間がかかってしまう場合もある

上にも紹介した通り、ウエスタンレッドシダーは腐敗・虫害に対する耐久力が非常に高いとはいえ、育成した土地の違いや心材か辺材かの違いによって木材ごとに耐久性能の個体差があることは十分考えられますので、浸透性の木材保護塗料を塗装するのが最善です。

メーカー側でクオリティを保証し、「保護塗装は一切必要ない」とされている場合もありますが、そうでなければ少し手間がかかるとしても定期的なメンテナンスとして保護塗装を行う方が良いでしょう。 また、湿気・水気は木材を腐らせる大きな要因になるので、ウッドデッキ材にウエスタンレッドシダーを使用する際にも、

・湿気が多い場所
・水がかかりやすい場所
・日当たりが悪く乾燥しにくい場所

などにウッドデッキを設置する際には、木材保護塗料によるメンテナンスを、よりこまめに行うようにしましょう。


5.レッドシダー製ウッドデッキの紹介

ウエスタンレッドシダーウッドデッキ / 林友ハウス工業株式会社

林友ハウス工業株式会社は、ウエスタンレッドシダーの取り扱い歴40年になるという老舗です。 レッドシダーを知り尽くしており、内装・外装材だけでなくレッドシダー製のウッドシェイク(北米ではよく見られる屋根材)も取り扱っています。



レッドシダー ウッドデッキ材 / 高広木材株式会社

高広木材株式会社のレッドシダーは、サイズが2×4から2×12までと4×4、長さは6フィートから2フィート刻みで最長20 フィートまでと、細かく分類されて販売しています。
等級も「節あり」と「節なし」があり、節ありであればウッドデッキ用の木材も比較的安く入手することが可能です。



価格の確認なら「建材ナビ」や「かたなび」が楽です




6.まとめ

ウエスタンレッドシダーは取り扱いやすく耐久性も高いため、ウッドデッキ材にうってつけであると言えます。 ウッドデッキ材を何にするか迷う際には、ぜひウエスタンレッドシダーを選択肢に入れておきましょう。



著者(澤田 秀幸)プロフィール

CAD利用技術者1級、CADアドミニストレーター
住宅メーカの下請けとして木造大工作業を担当。
注文家具の製造と設置。製図補助を担当。
国内最大手インテリアメーカーの店舗で接客・販売を担当。







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