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プロジェクトストーリー
  • 掲載:2025年08月21日 更新:2025年08月22日

トイレや会議室などの利用状況をセンサーで検知し表示する「Aitoru(あいとる)」
株式会社ディビーエス ✕ 東洋ライト工業株式会社

次世代AI対応
トイレ満空情報システムAitoru
株式会社ディビーエス ✕ 東洋ライト工業株式会社
株式会社ディビーエスの1Fのトイレドア付近にAitoruを設置。ドアを開けなくても空き状況がわかる。
株式会社ディビーエス
株式会社ディビーエス
代表取締役社長/愛知鉄筋業協同組合副理事長/(公社)全国鉄筋工事業協会/外国人受入システムWG リーダー
山本 俊輔
愛知県豊橋市豊栄町字東358-1
TEL:0532-41-6316
https://www.dbhead.com/
1970年豊橋市生まれ。1993年に株式会社ディビーエスに入社以降、新製品開発を手掛ける一方で、鉄筋業界の発展のために活動を続ける。
東洋ライト工業株式会社
東洋ライト工業株式会社
営業グループ グループリーダー
高木 乙彦
愛知県豊橋市入船町18 番地
TEL:0532-45-2712
https://toyora.co.jp/
2013年、東洋ライト工業入社。2021年、営業グループ グループリーダー(GL)就任。2023年のAitoru 次世代AI対応トイレ満空情報システムのリリース開始以降、 「空いているね は安心のしるし」をコンセプトワードに、 顧客への提案活動に注力。
以前からトイレや会議室の利用状況をいかに効率的に管理し、来訪者や社員の負担を減らすかという課題を抱えていた株式会社ディビーエスの山本氏と、クラウドを活用したワイヤレスセンサーによるリアルタイム検知、およびモニター・LEDサインを活用したWeb 配信を組み合わせた『Aitoru』のカスタマイズ対応をご提案された東洋ライト工業株式会社の高木氏。
お二方が協業されたプロジェクトのストーリーとして、『Aitoru』導入までの経緯と、導入による社内の変化などについて語っていただきました。


株式会社ディビーエス

今回、「次世代AI対応トイレ満空情報システム」を導入することになったきっかけは何でしたか?

当社では、以前からトイレや会議室の利用状況をいかに効率的に管理し、来訪者や社員の負担を減らすかという課題がありました。とりわけ衛生面にはコロナ禍以前から注力しており、ドアノブを肘で開けられるレバータイプに変更するなど、手指接触を最小限にする取り組みを続けてきました。

そんな中、東洋ライト工業様の「次世代AI 対応トイレ満空情報システムAitoru」を知り、事前に空き状況が分かれば廊下に出る扉を開ける回数も減らせると考え、導入を検討しました。

結果的に、利用者が迷わず目的のトイレや会議室へアクセスできるだけでなく、無駄な接触リスクや移動時間を抑えることにもつながっています。


左:2F応接室入口付近の天井に設置。満室時には「赤」に点灯する。
右:1Fのトイレドア付近にAitoruを設置。ドアを開けなくても空き状況がわかる。

実際に導入してみて感じたメリットや、特に便利だと感じている機能があれば教えてください。

最大のメリットは、ワイヤレスセンサーでリアルタイムに満空情報を取得し、LED サインやサイネージモニターに即時表示できる点です。管理担当者がフロアを巡回せずに、「どこが使用中か」をひと目で確認でき、利用者も廊下に出る前にトイレの空き状況を把握できるため、待ち時間や混雑を避けやすくなりました。

さらに、LED サインは当社の要望に合わせたカスタマイズデザインで導入し、視認性や設置場所との調和を考慮していただいたおかげで、社内のブランドイメージを保ちながら分かりやすく表示できています。また、当社は25人槽の浄化槽を使用しており、将来的にはトイレ稼働データを分析し、実際の負荷に応じてメンテナンスやクリーニングのタイミングを最適化したいと考えています。
具体的には10分以上の長時間利用がどれくらいあるのか、どの時間帯が繁忙期なのかを把握し、今後はデータドリブンな意思決定を進めていくのが課題です。まだ検討段階ではありますが、クラウド上で蓄積されるデータを活用することで、より合理的な運営を目指せると期待しています。


今回のシステム導入によって、一番大きな変化はどのような部分に感じられますか?

やはり「利用者が迷わなくなった」という点が大きいですね。以前はトイレや会議室の空きを確認するために行き来する必要がありましたが、Aitoru 導入後はLED サインやモニターでひと目で分かるので、廊下での行き違いによる接触機会の減少にもつながっています。

さらに、WEB 配信による遠隔確認が可能なため、離れたフロアや外出先からでも「今はどの部屋が空いているか」を把握できるのが大きな変化です。
社員からは「急に会議室が必要になった時でも、わざわざ見に行かずにサインを確認できるので助かる」という声が上がっており、業務効率が格段に上がったと感じます。


最後に、今回の導入が貴社の企業運営や将来の展望などにどのように活かされていくか、お聞かせください。

当社は、鉄筋加工の領域で「さらに進化しなくてはならない」という思いを掲げ、スマートファクトリー化やIoT 技術の活用を進めてきました。
今回Aitoru を導入したことで、ものづくりの現場だけでなく、オフィス内の利便性向上にもテクノロジーを取り入れられると確信しています。Aitoru によって、日常的な管理業務や来訪者対応をよりスムーズに行えるようになっただけでなく、施設全体の使い勝手を高める“ユーザーファースト”な運営を実現できると実感しました。

今後は利用状況データの分析をさらに進めることで、「より効率的で快適な空間づくり」を深め、社内外の皆様にとって価値あるサービスを提供し続けたいと考えています。



東洋ライト工業株式会社

今回、株式会社ディビーエス様に施工された「次世代AI対応トイレ満空情報システム」について教えてください。

当社の「次世代AI 対応トイレ満空情報システムAitoru」は、トイレや会議室などの利用状況をセンサーで検知し、LEDサインやサイネージモニターにリアルタイムで“今どこが空いているのか”を表示する仕組みです。


トイレ満空情報システムAitoru
「Aitoru」満空制御ユニット
「満空制御ユニット」は次世代AI 対応トイレ満空情報システムの制御機器です。個室内に設置することで、個室内の状態はセンサ情報を受けて判断し、個室の周辺機器を制御することができます。


ディビーエス様の施設では、1階・2階のトイレ、2階の会議室・応接室に導入いただきました。

特にエントランスにはモニターを設置して全体の空き状況を一覧表示し、オフィススペースにはLEDサインを取り付けて待ち時間短縮を図っています。

左:会社エントランスに設置したモニター。どこが使用中で、どこが空いているか一目でわかるようになっている。
右:オフィススペースに取り付けたLEDサイン

トイレ満空情報システムAitoru
エントランスに設置したモニターの表示内容


こうした可視化によって、「どこが使用中で、どこが空いているのか」が一目で分かり、利用者の混乱を防ぐだけでなく、管理担当者の業務効率化にも貢献しています。



「次世代AI対応トイレ満空情報システム」を提案した経緯を教えてください。

ディビーエス様からは、「利用者が迷わず目的地へ行ける環境づくり」と「管理者の負担削減」が同時に実現できる方法を探している、とご相談を受けていました。

そこで当社は、クラウドを活用したワイヤレスセンサーによるリアルタイム検知と、モニター・LED サインを活用したWeb配信(遠隔での表示更新)を組み合わせるAitoru をカスタマイズの対応を含めてご提案いたしました。

〈建材ナビ〉経由のやり取りでは、初期導入コストや保守費用を含めたシミュレーションをご提示し、「スムーズな施設運営」と「コスト面」との両立が可能である点を評価していただきました。

「次世代AI対応トイレ満空情報システム」を導入した結果、クライアント様からの評価は、どのようなものでしたか。

ディビーエス様は、IoT やクラウド技術へのご理解が深く、「LED サインとモニターを活用することで、来訪者がどこに行けばいいかを迷わなくなる」と高く評価してくださいました。
特に、トイレブース単位での待ち時間短縮に加え、当日の来客情報を更新しながら「どの会議室が誰のために確保されているか」を色分け表示できる点が好評でした。
さらに、想定より安価なランニング費用で運用できるとのことで、サービス導入後の経済的負担を最小限に抑えながらも充分な機能を活用していただいています。こうしたメリットが明確になったことで、施工から実運用への移行もスムーズに進んだと感じています。



貴社の今後の展開をお聞かせください。

当社で開発したIoT技術とAI解析を活用した革新的なトイレ満空情報システム「Aitoru&AI」と「Suitoru&AI」の推進、普及を進めて参ります。

❶ Aitoru & AI(クラウド型)
小規模施設向けクラウド型システムで、手軽な 導入と柔軟な管理を実現します。
❷ Suitoru & AI(ローカル型)
大規模施設向けローカル型システムで、高い安定性とランニングコスト削減が特長です。

主な機能
■満空情報(個室利用状況)
■混雑情報(施設全体の稼働状況をAI解析)
■温度・湿度・CO2 濃度などの環境モニタリング
■長時間利用を検知し通知リアルタイムデータ収集として、人感センサ、マルチセンサ、ネットワークカメラなどで利用状況や環境データを検知します。

左:商業施設やフィットネスジムのフィッティングルームの使用状況を可視化
右:商業施設のトイレ使用状況を可視化


これらのシステムは利用者に快適な空間を提供し、管理者の業務効率を大幅に向上させます。こうした取り組みを通じて、「ただ満空を見せるだけでなく、データを活用してさらに効率化を図る」という新たな段階に進み、より多くのユーザーが快適に利用できる環境を提供していく所存です。




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