髙志俊明 / 建築家 設計士インタビュー(至福の住まい環境の実現を目指して)| 建材ナビ

有限会社 アルキプラス建築事務所
http://arch-plus.info//
 「住宅エコポイント」の6月発行ポイントが42億円、前月比3.3倍と好調に増加しているとのこと。特に新築における発行ポイントが増加(一律30万ポイント)しているそうで、建設業界にとっての追い風となってくれることが期待されます。
 先日の参院選の結果、波乱含みの政局模様となりそうですが、いずれにしろ社会保障制度の改革と共に経済成長戦略の方も1日も早く推進していただきたいところです。
 今回のSPACE DESIGNでは、住宅や店舗づくりにおける頼もしいパートナーとして、ユーザーさんの10年後、20年後に変化するであろうそれぞれのライフスタイルまでを想定し、コストパフォーマンスの高い家づくりに取り組む若き建築家、高志俊明氏にお話を伺いました。

代表 / 一級建築士
髙志 俊明
http://www.areaconnection.net
デザイン・設計の相談をする
髙志 俊明への相談はこちらから
プロフィールTOP
◆プロフィール
1973年12月 徳島県徳島市生まれ
1997年03月 広島大学工学部第Ⅳ類建築学課程 建築意匠学研究室 卒業
1997年04月 株式会社創設計コンサルタント 入社
2002年04月 arch+建築事務所 設立
2003年05月 有限会社アルキプラス建築事務所 設立
所属団体 社団法人 広島県建築士会 正会員
社団法人 日本建築家協会 正会員
資 格 一級建築士
(社)日本建築家協会 登録建築家
(社)日本建築士会連合会 設計専攻建築士
プロフィールUNDER

◆先生が得意とする設計分野・デザイン分野というのはございますか?
■ 特に得意な分野・・・といったことは意識せずに設計を行っています。
実績としては、主に、住宅・店舗・賃貸マンションがメインですが、店舗の考え方を住宅に用いたり、反対に住宅の考え方を店舗に用いたりと、既成概念にとらわれないようにしています。
◆一般ユーザーさんが理想的な家を建てるためには何をしたらよいか、設計士としての立場から具体的なご提案が
あればお教えください。

■ 家造りって本当に分からない事だらけだと思います。土地を探すにしても、どんな土地がいいのか?資金計画は?まず、何からはじめればいいの?
 まず、一番大切なことはしっかりと考えることだと思います。わがままになっていろんな要望をあげてみてください。その上で一度立ち止まって考えてください。「何のために家を造るのか?」なぜ家を造ろうと思ったのでしょうか?
家づくりで大事なことは何ですか?・・・・家族が楽しく暮らせること。
どのような家を希望しますか?
家に無くてはならないものは何ですか?
家づくりをする上で一番したくないことは何ですか?
現在の課題・問題・・・分からないことは?
家を造ることが目的になっていませんか?多くの人が家づくりが進めば進むほど実際に出来上がったあとの生活ではなく、家そのもののことを考えがちです。建物と生活とどちらが大事でしょうか?
家をつくることはあくまでも「家族の生活が良くなるため」の手段です。それぞれの家族の生活が大切です。あくまでも家を造ることは手段なので・・・どのような生活をしているのかどのような生活をしたいのか・・・・によっていい家が変わってきます。その家族にとって一番のプランはその人の頭の中にあるはず。
理想のプランはわれわれ設計するものよりも実際にそこに住もうとしているかたの方が良く分かっているはずです。われわれ建築のプロと実際に生活する・生活のプロが良いパートナーとなって一緒に考える。
他に何が必要ですか?
 

◆先生が設計士として建築に携われて、仕事にやりがいや喜びを感じられるのは、どのような時でしょうか?
  ■ やりがいや喜びを感じるタイミングは何度かあると思います。まず、最初にお話をさせていただいたときのワクワクから始まり、実際にプランを考える段階でのひらめき、プレゼンをして受け入れていただいたときの喜び・・・各段階でそれぞれ違ったカタチの喜びがあります。言ってみれば、常に喜びを感じながらできるのかも知れません。
やりがいについては、建築が出来上がり、実際に使われはじめてから、改めて、良かったといっていただくことが一番のやりがいです。 以前、引渡しのときに「もう、打ち合わせすることもないんですね。なんか、さびしいです。」といわれたときにはこれ以上ない喜びを感じました。
◆これからの住宅・建物(叉はこれからの店舗・商業施設)はこんな風になるだろうという予測、あるいはこんな風になるべきであろうというお考えがありましたら教えてください。
■ これからの住宅に限らず、建築全般に望まれることは、フレキシブルであることとローコストであることがあげられると思います。フレキシブルであることで、ライフスタイルに合わせて間取りの変更が可能であったり、新築当初は必要だった子供部屋を将来的には店舗に改装したり・・・・・さまざまな可能性があると思います。フレキシブルに造ることで将来の可能性を増やし、当初予算をローコストに抑えることで、将来対応に対しての予算にも余裕を持たすことが出来ます。
◆先生が提唱されている「ローコスト住宅」の秘訣とは?
■ 今必要なもの(欲しいもの)と後々必要なもの(欲しいもの)、今あったらいいもの、今は無くてもいいもの・・・等々、要望の中で整理をすることがまずローコスト住宅の第一歩だと思います。要望の中には、欲しいし、今必要だけど、金額的にあきらめているようなものもあると思います。ローコストなのでとあきらめてしまうのではなく、単純に今必要なものは必要として整理すれば良いと思います。実際に何故必要なのか、そのもののどの要素(機能)が必要なのかをはっきりすれば、意外とローコストでも実現できることがあります。
整理がついた時点で、今必要なもの(欲しいもの)をどのような方法で現実化していくかですが、実際には時間をじっくりとかけて、お話させていただくことが必要です。時間をかけて詳細に検討を進めていくことで解決することも多々あります。
今は必要ないけれど、後々必要なものについては、必要になったときにその部屋(設備)を設けられるように考えてみてはいかがでしょうか?金額的に見ても、当初10年間必要の無いものを最初からつくっておくよりも、10年後にとっておいてそのときに再度お金をかけたほうが、ローン金利を考えた場合にも結構な金額差が出てきます。ひょっとすれば、当初は必要だと思っていたことが実際には必要でなかったり、全く別のものが必要になることも考えられます。ライフスタイルはどんどんと変化していくものです。その変化に伴って住宅も変化していくべきです。住まいながら家を育て、家に家族が育てられるような関係の家づくりはいかがですか?
 
◆「家を建てる」ということは、何かと気苦労も多いものですが、最後に先生から、これから家を建てようという
ユーザーさんへのワンポイントアドバイスをいただけますか?

  ■ 家づくりにおける土地探し、資金計画は比較的わかりにくい部分が多いと思います。ただ、その全てを、われわれ建築家と一緒に楽しんでできるとしたらどうでしょう。土地の良し悪しは、そのような家でどのような生活をしたいかによっても変わってきます。資金計画においても、何を優先にするかによっても変わってきます。その家に住まう家族にあった土地の探し方、資金計画はあるはずです。
家づくりは実際には楽しいことよりも、大変なことの方が多いと思います。ただ、何度も体験できるものではありません。
せっかくの機会です。難しいことは、信用できる専門家に任せて(われわれ専門家を上手に使って)しっかりと楽しんでください。