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この質問は解決済です。
2013-12-18 17:12:24
断熱材の充填方法
kiyochan さん
木造住宅で外壁側に断熱材が入れてありますが、メーカーの仕様では断熱材の耳の部分を間柱や柱の見付部分に正面からタッカー止めするようになっていますが、現場によっては断熱材は土台から桁まで隙間なくきれいに入っているのですが、見付部分ではなく側面に止めてあるのをよく見かけます(胴縁や筋違等との取合いのためと思われます)。その場合断熱性能や気密性能(断熱材の内部側は気密シートを兼ねているようですが)等にどれほどの差が出るものでしょうか。わかりやすく数値等にて回答していただければたすかります。
断熱材は住宅用ロックウールです
回答
回答数
4
【回答1】
stylew-edge さん
国交省の補助事業「住宅省エネルギー技術 施工技術講習」のテキストによると
熱貫流率は
キチンと施工されている状態:0.366(100m/m)
耳を胴縁側面に留め付けた場合:0.798(46m/m)

※( )内はグラスウールの施工において
「良い施工状態」を100m/mとした場合の換算厚さ

だそうです。
【回答2】
三浦 さん
ロックウールの場合、ロックウール工業会が推奨
している住宅用の施工方法は
柱・間柱の正面にタッカーを留付けするのが原則で
側面でのタッカー留付けを推奨していないはずです。
そのため、正面留付けと側面留付けの
断熱・気密性能の差を出してないと思いますので
中々、ロックウールの場合での正確な差の数値
などがわからないかもしれません。
【回答3】
小野誠一 さん
skiyochanさん様
tylew-edgeさんの紹介資料にあるのが唯一熱貫流率について数字化されたものだと思われます。

室内側の防湿層をきちんと重ねて隙間無くシールドする目的は、室内の湿気を壁の中に浸透させない目的です。
室内は、生活する中で湿気を排出しやすいためその湿気が壁の中へ入っていくことによって、壁の中で温度が変化し、空気が露点に達しやすくなり結露を起こしやすいということがあるためです。
そもそも、今どき、間柱側面に止めてしまうような職人さんがまだいることに驚きます。知識的にあまり勉強されていない工務店さんだとするとちょっと心配ですね。

場合によっては、防湿フィルムを別張りしてもらうことをしてもいいような気もします。なお、断熱性能が上がっていることもあり、コンセントやスイッチボックスまわりに対する結露防止対策なども合わせて行なっていく必要がありますが大丈夫でしょうか。
【回答4】
田舎人 さん
断熱性能と防湿につては、回答欄のお二方の
回答に間違いはありせん。
但し、質問者は気密性能についても質問しています。
これは、大変難しく耳付の断熱材では、
気密を確保できないと思います。
土台から、桁まで気密層で遮断しないと
気密は確保できません。
これをするには、大工の施工の手順を変える必要があります。いわゆる先張りと言われる方法です。
さらに、間仕切り壁の土台と床、天井と桁の間の問題も
あります。
気密住宅と言われているものは、隙間相当面積が
2.0㎝2/㎡以下、高気密住宅では、1.0㎝2/㎡以下で
ある必要がありますが、おそらく質問者の住宅で
は5.0㎝2/㎡以上の隙間相当面積がある住宅のように思います。
ちなみに、北海道でも気密住宅でない在来構法の
住宅が半分以上建設されている実態がありますが、
きちんと勉強している業者は、隙間相当面積が
0.5~0.8㎝2/㎡のレベルを達成している業者も多くいます。

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