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2013-11-16 10:25:39
A-2000・WIの遮音性能について
TH さん
標準施工指導書S-008-18に周波数、音響透過損失(dB)の関係を表とグラフで表記されていますが、音の大きさがHzで遮音された結果低減される音量がdBの数値なんでしょうか?元の音量もdBで遮音された結果がdBであればわかりやすいのですが、実生活上どのような音がどのようになるのか教えてください。また、周波数と音の大きさとの関係も教えてください。
回答
回答数
2
【回答1】
山男のつぶやき 福田重顕 さん
THさん

Hzは音の大きさではありません。音の周波数のことです。音は常温15℃で1秒間に約340m伝わります。人間の声は男と女では少し音の高さは違いますが、平均500Hzです。

1秒間に音の疎と密なところが振幅し、500回繰り返し起きるのが500Hzです。
340/500=0.68m(68cm)の波長ですね。
周波数Hzわかりやすく説明すれば、海の波を想像してみてください。

波頭のてっぺんの点から、引き波の底の低い点、そしてまた波頭の高い点へと波が移動しますね。この波頭の高い点から次の波頭の高い点までの距離が波長です。

ピアノは高音域が約4000Hzですから、 340/4000=0.085m(8.5cm)です。

走る車のタイヤ音は約125Hzですので、340/125=2.72mになります。

dBは音の圧力の単位で音圧と呼んでします。40dBより70dBの方がもちろん音の大きさは大きくなり、音圧も高くなります。

音圧にはdB(C)物理量平坦C特性と、dB(A)感覚量A特性があり騒音問題はdB(A)の単位を使います。

人間は割と低音に鈍く高温には敏感な性質があるので、このやかましさを人の聴音感覚に合わせて補正した単位がdB(A)になります。
もっぱら騒音についてはdB(A)単位を使います。

高音域は波長が短いので割と遮音がしやすいのですが、低音域は波長が長く遮音壁を乗り越えて音が伝わる性質があり、また音の回析という音の回り込みがありなかなか遮音が難しいですね。

「質量則の法則」といって低音域を止めるにはかなり重い多重の遮音壁をつくらないと音は止めれません。音を止めるには遮音材、空気層、吸音材の多重構造が基本です。
以上参考になれば幸いです。
【回答2】
TH さん
福田様 ありがとうございます。

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