メーカーインタビュー
瀧口木材株式会社
限りある天然資源としての材木。
長い歴史を重ねてきた材木の街「新木場」はいま、時代の流れに沿うべく
新たな舵取りを模索し、動き始めている。
2013年 9月
インタビュー / 建材ナビ・アートディレクター
瀧口木材株式会社

生活スタイルの変化と共に変わって行く工法

― 今では、天井以外にもフローリングなど、総合的な木材製品をお取り扱いしていらっしゃいますよね。

市川:昔は、和室の天井板だけでも、充分食べられたものですが、最近はそうもいきませんから。もう和室がどんどん少なくなってきたっていうかね・・・。
最近では、和室があるのは地方だけですよね。それでも地方でさえだんだん若い人の感覚が主流になり、洋風っぽくなってくると、和室がいらなくなる。床の間もいらないとなると、天井板もいらなくなるわけです。
それで他のものを扱わざるを得ない。羽目板とか、フローリングなどを、ですね。

― ただ、ホテルや高級料亭などの商業施設における和室の需要は増えているようです。設計士さんやビル ダーさんは、やはり本物の木にこだわった素材で日本の文化というものを演出したい。オリンピック招致も決定し、内外からの観光客を呼びこむよいチャンスですから。

市川:そう考えると、道はあるのね。
吉田:ただ残念だけど、今言ったように、高齢者にしても畳だと住めにくいよね、ベッドじゃないと。材料を作るところもなくなってきているし、施工する大工さんも少なくなっているよね。
市川:この間は、マンションの茶室を作りましたよ。会社のビルの中に茶室をね。
瀧口(宇):今後の方針としては、問屋として今までずっと長い付き合いをしてきた人を大切に、一人ひとりのお客様のお話をちゃんと聞いて、これからも末永いお付き合いをお願いしたいなと。新木場の、お客さんは、マンション、店舗などが中心になります。首都圏と、その近郊だと、動向が違うのでその方々に合った材料を供給していこうと思っています。

瀧口木材の強みとは

―「建材ナビ」が設計士情報発信機能を持つメディアとして、瀧口木材が他社さんにはない強みというか、アピールさせていただくところはどんな点でしょうか。

富岡:強みか・・・。あのね、弱みはあるけどね(笑)うちの会社が、他の問屋とは違う、工務店も建材問屋とも違うところというのは、センターと呼んでいる各営業所が、それぞれ扱っているものが違っている。そしてそれを皆が互いに共有し、融通し合っているのでいろいろなお客様に対応できるところが、他と違う特徴だと思います。
吉田:悪く言うと、バラバラということですよね(一同爆笑)
富岡:結局、ひとつの会社全体でやると、みんな同じものをやるのが普通なのですが、うちは個々違うニーズに合ったものをやっているので柔軟に対応できるということです。

― それぞれの場所で何を扱うかというのは、その土地の需要に合わせてというところでしょうか?

富岡:そういうことですね。まだ沼津、浜松なんかは和室の需要は残っていますから、天井板なども出ます。
市川:昔の地方には、しょっちゅう大勢が集まる行事があり、そのための和室が何部屋もある家が多かったですが、近頃はその「人寄り」の行事をしなくなったからね。
その上、地震対策にもあれは駄目なんですよね。柱があるだけでも。それで縁側っていって、廊下。それが窓だもん、グシャッていっちゃうもん。地震がくりゃね。窓は小さくないと駄目なんだよな。

― 建築基準法が変わりましたからね。建て直すにも立て直せない古民家だったら、たぶん既存不適格になってしまいますからね

瀧口木材株式会社