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掲載:2019年8月21日 更新:2022年01月12日

断熱材の基礎知識

エコな建材として注目されている"断熱材"。
夏場は外からの熱を遮断し、冬場は室内の熱を逃がさないことで、お部屋の中を快適に保ちます。
その工法や種類、選び方をご紹介します。
断熱材

■断熱材の役割とは

断熱は、床や壁、梁など建物の構造を支える躯体や、ドアや窓などの開口部などを伝わって冷気や熱が出入りするのを防ぎ、暑さ、寒さを防ぐのが目的です。

ボードや充填などを使用して、外部に面する床や壁、天井や屋根などを断熱するか、または家全体をすっぽりと覆うことで力を発揮する、外張り断熱工法によって断熱します。

断熱材は、ガラスを主原料とする無機繊維や、無数の気泡をもつ発砲プラスチックなどでつくられています。そこに含まれた空気が熱の移動を抑えることで夏涼しく、冬暖かい快適な住まいづくりを実現します。

断熱材

■外装材・断熱材の種類と選び方

住まいの断熱性能は等級で示されています。
平成4年「新省エネルギー基準」と平成11年「次世代省エネルギー基準」に見直され、より厳しい基準に移行しています。
新省エネルギー基準を満たした場合は住宅性能表示制度の等級3、次世代省エネルギー基準を満たすと最高等級4に相当し、断熱性能はより高まることになります。

1)断熱材の種類と工法

① 無機繊維系(グラスウール、ロックウール等)
無機繊維系断熱材は、木造住宅で一般的に使用され充填断熱工法に、多く使われています。グラスウールは、ガラスを高温で溶かし線維化したもので、断熱性・吸音性に優れ、何より安価で施工性にも優れています。

②発砲プラスチック系(硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム等)
発砲プラスチック系断熱材は、ボード状のものと吹き付けの施工法があり、床・壁・屋根などに使用します。一般的に樹脂を発砲させてボード状に成形したものが多いですが、現場で吹き付け発砲させ、複雑な構造にも隙間なく施工できる充填施工式も増えています。

③木質繊維系(セルロースファイバー、インシュレーションボード等)
木質繊維系断熱材は、セルロースファイバーや羊毛、コルクなど自然素材を使用しており、現場での吹き込みによる断熱工法で、高い気密性、吸音性、耐火性などに優れています。

2)住まいの断熱工法は外断熱(外張り断熱)と充填断熱の2種類から選ぶ

断熱の工法は、外断熱と内断熱の2種類があり、家を作るときはどちらかを選ぶことになります。
どの程度の断熱性能を求めるか、またコストの問題なども考慮して選びましょう。

① 外断熱(外張り断熱)工法
柱の外側に断熱材を取り付け、すっぽりと家全体を覆って断熱します。柱も断熱材で覆ってしまうため、柱からの熱ロスも防げます。

② 内断熱(充填断熱工法・ボード張り工法)
外部に面する床、壁、屋根などの柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。特に充填工法は手の届かない細部まで充填が可能なので、高い断熱、吸音性能を発揮します。

断熱材








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